リチャード: |
私たちが蛮族と戦うことになる……このジィはそう言ったんだね? |
GM: |
そうだ。ジィは君たちが蛮族を倒してくれるから、情報を提供してくれると言っている。 |
アラン: |
でも、その情報はこのジィさんが教えてくれるんですよね? |
セレス: |
?? わかんなくなってきたよ? |
ルシアス: |
ジィが情報をくれることにより、自分たちが蛮族を倒してジィが助かる、という未来を見たんだな? だから、ここで自分たちを待って情報を与えようと思った。 |
GM: |
(その通りー) |
リチャード: |
SFっぽい話になってきたね。でも、これで私たちの目的に、指針が加わったよ。つまり――サレイ様の失踪には、蛮族が関係している。 |
ルシアス: |
そのようだ。さらに、サレイ様が『枯れた遺跡』にいる可能性が高い。 |
セレス: |
その『枯れた遺跡』ってどこにあるの? |
GM/ジィ: |
「ここから西、樹海の中にある。蛮族を討伐した後、儂はその遺跡に戻ることになる」 |
アラン: |
その遺跡は、ジィさんの住処だったんですか。 |
GM/: |
「お前さんたちは蛮族を討伐した帰り、この場所をもう一度通るはずだ」 |
ルシアス: |
そうとは限らないが……そうしたほうが良いと言うことか? |
アラン: |
そうに違いありませんよ。ジィさんもそれを見越して話してくれているはずです。 |
GM: |
まぁ、そういう魔物だと思ってください。 |
その後、一行は蛮族の種類と数をジィに確認します。その『枯れた遺跡』に出没している蛮族は4レベルのリザードマン6体と、7レベルのリザードマンマリーナ2体であると判明しました。
一行はジィに別れを告げ、『枯れた遺跡』のある西のエリアへと向かうことにします。
|
リチャード: |
足跡しか手がかりのない状態で、より良い情報をもらえたね。 |
ルシアス: |
自分たちが襲い掛かる可能性とかを、考慮したんだろうか? |
GM: |
そりゃね。君たちが会話できる相手だと知った上で、蛮族よりも役に立ちそうだと判断したから、姿を現したんじゃないかな? |
セレス: |
そこで天邪鬼さを発揮して、倒してたらどうなったんだろ? |
GM/ジィ: |
「この儂にも予測できなかった未来……ガク」 |
アラン: |
ですねぇ(笑)。 |
ルシアス: |
ジィの示した方に向かうか。『枯れた遺跡』ってのはすぐに見つかるのか? |
GM: |
そうだね。指示された方向の樹海には目立った特徴はなくて、進むのもさほど難しくない。そのまま進めば、先には獣道が見えてくるよ。「足跡追跡判定」をどうぞ? |
ルシアス: |
(コロコロ)達成値16です。どうやらこの獣道の先に『枯れた遺跡』があるようですねぇ(ポリポリ)。 |
リチャード: |
よし、そのまま進もう。 |
GM: |
判定に成功したなら、特に迷うことなく進めるよ。獣道の奥には少し開けた空間があって、小さな石造りの入り口がある。入り口の左右には鱗の生えた2足歩行の魔物――リザードマンの姿が2匹見えるね。 |
アラン: |
どうやらアタリのようですねぇ(ポリポリ)。 |
セレス: |
アラン、さっきから何食べてるの? |
アラン: |
えぇ。これは〈ホーリービーンズ〉という、聖なる豆です。“穢れ”を持つものにぶつけると、わずかにダメージを与えられる豆ですよ(ポリポリ)。 |
セレス: |
え? アランはナイトメアだから“穢れ”を持ってるよね? |
アラン: |
そうですよ。でも、この刺激がタマラナイんですよねぇ(ポリポリ)。あ、ちゃんとHPは1点ずつ減らしてますので。 |
リチャード: |
アラン! ソレは1日5粒までっていつも言ってるじゃないか。食べ過ぎると身体を壊してしまうよ。 |
GM: |
弾ける旨さのお菓子みたいなもんか(笑)。 |
ルシアス: |
話を戻すぞ。リザードマンの数がジィの言った通りか確認したいが、中にいる他の気配は不明か? |
GM: |
うむ。今はっきりと分かるのは見えている2体だけだ。君たちには気づいていない。 |
リチャード: |
1ラウンドでカタが付けられる強さではあるけどね……。他が出てくる前に倒してしまうかな? |
セレス: |
リチャードさん、意外とイノシシ? |
リチャード: |
私のパーティで策を巡らせるのはウィルの役目だったからね(笑)。アランはこんなだし。 |
アラン: |
リチャードの言うことはいつも正しいですねぇ(ポリポリ)。 |
セレス: |
(ルシアスの方を向いて)だってさ? |
ルシアス: |
(ため息)話し合いの通じる相手でもないし、戦力差は明らかだ。皆の主張どおり、片付けるとしよう。ただし、1ラウンドでだ。 |
リチャード: |
よし、ここは接敵する前に、私の【スパーク】とアランの【ファイアボール】を使おう。 |
GM: |
(来たよ、《魔法制御》持ちが)一応、射程の30mまで移動しなきゃいけない。今回は森の中だから「隠密判定」はしなくても近づけたことにしよう。で、戦闘開始だけど、相手は気づいてないから「不意打ち」として扱っていいよ。 |
リチャード: |
よし、アラン、【ファイアボール】だ! |
ルシアス: |
ポ○モンか(笑)。 |
アラン: |
了解ですよ。[異貌]を使って角を生やし、声を出さずに【ファイアボール】を使います。(コロコロ)おや、6ゾロです。 |
GM: |
抵抗できるか!(笑) アランは6レベル以上のナイトメアだから、[異貌]を使ったときはダメージが1点上昇するよ。 |
セレス: |
『アルケミスト・ワークス』の選択ルール「種族特徴の強化」だね。 |
アラン: |
それは嬉しいですねぇ(コロコロ)右のリザードマンAには20点、左のリザードマンBには17点です。 |
GM: |
一撃で瀕死か……。 |
リチャード: |
続いて私の【スパーク】が飛ぶよ(コロコロ)達成値は低いね。12だ。 |
GM: |
それは抵抗した。 |
リチャード: |
(コロコロ)ダメージは6点と4点か。どうかな? |
GM: |
Bだけは1点残ったね。 |
セレス: |
じゃあ〈トラドール〉の方でこーげき。(コロコロ)当たって(コロコロ)15てーん。 |
GM: |
(予想通り、足止めにもならんか)倒れたよ。炎と電撃が吹き荒れて瀕死になり、助けを呼びに逃げようとしたリザードマンの背中を銃弾が襲ったと。 |
リチャード: |
蛮族に容赦する必要はないからね。 |