ルシアス: |
いきなり1日が経過してしまった。樹海は思ったよりも恐ろしいな。 |
GM: |
あ、保存食1日分減らしておいてね。おなかもすいてるし。 |
セレス: |
寝ないといけないね。 |
リチャード: |
仕方ない。次の6時間は休息しよう。その後、北西のエリアを捜索する。遅くなると五千ガメル……いや、サレイ様が危険にさらされるかもしれない。 |
GM: |
今、さりげなく不穏当な発言でしたよね? |
リチャード: |
キニシナイキニシナイ。 |
ルシアス: |
今のところ有効な手がかりは足跡だけか。 |
セレス: |
3時間だけ寝て、残りの3時間は捜索とかできる? |
GM: |
構いませんよ。その場合は判定の目標値が上昇するってことで。 |
一向は見張りの分担をリチャードとセレス、ルシアスとアランに分け、これから野営していくことにしました。晩の間には特に何も起こらず、次の朝を迎えます。
|
GM: |
では次の朝だ。次はどの方向に向かうかな? |
リチャード: |
もちろん、足跡が続いていた北西の方角だね。 |
ルシアス: |
異論はない。 |
GM: |
では、その方向に移動して行くと足跡はまばらになっていくけど、君たちの腰から胸くらいの高さの枝が払われていたり、樹の幹に傷が付けられていたりする。 |
アラン: |
目印のようですねぇ。推定、足跡の人たちのものですか。 |
ルシアス: |
(考えて)必要になったときは、偽装することで相手を惑わせそうだな。 |
セレス: |
そして、私たちも迷うんだね? |
ルシアス: |
……。 |
GM: |
そんなことを話しながら進んでいると、君たちは眼前に気配を感じる。 |
アラン: |
おや? |
リチャード: |
皆の前に立とう。 |
GM: |
気配の主は君たちが姿を確認する前に「お前たちを待っている」と、声をかけてくる。交易共通語だね。 |
リチャード: |
誰だ? |
アラン: |
お待たせしてすみません。 |
ルシアス: |
ここは、謝るところなのか?(笑) |
セレス: |
姿が見えないひと? |
GM: |
いや、さらに前に進むと姿は確認できるよ。牛の身体に人間の顔を持つ四足獣だ。人間としての顔は端正で、中年の男性と言う感じだね。 |
リチャード: |
ま、マンティとかそういう感じの? |
GM: |
見たところ、背中に翼はないね。「魔物知識判定」どうぞ? 目標値は14だ。 |
一同: |
(コロコロ)しっぱーい。 |
GM: |
では、魔物の正体は分からない。敵対するようなそぶりは見せてないよ。 |
セレス: |
魔法とか、呪いとかで姿を変えられたのかな? かわいそう? |
ルシアス: |
交易共通語を話せるんだな? なら、こちらも話しかけてみるか。あなたは誰だ? |
GM: |
彼は本来の姿であることと、自らは「ジィ」という種族であることを語るよ。 |
リチャード: |
私たちを待っていた、と言ったんだね? ならば、なぜ私たちがここに来ることを知っていたんだい? |
GM/ジィ: |
「儂は少し先の事柄が見える。そのため、ここでお前さんたちを待っておった」 |
アラン: |
少し先の事柄が分かる!? じゃあ、我慢せずに聞いちゃいますよ。ぼ、僕はいつ死ぬんですか! |
一同: |
(笑)。 |
GM/ジィ: |
「この先のエリアかも知れんな(笑)」 |
アラン: |
うわぁ……どきどきしてきました。 |
リチャード: |
落ち着くんだ、アラン(笑)。 |
ルシアス: |
自分たちを待っていた、という理由は? |
GM/ジィ: |
「お前さんたちは魔法文明時代からある『枯れた遺跡』に向かっておる。 |
『枯れた遺跡』というのは、すでに何者かが調査していたり、冒険者たちが踏破した後の遺跡を指す言葉です。価値のある宝物などは全て取得された後で、普段なら冒険者たちが目指すメリットはほとんどありません。
|
リチャード: |
私たちが『枯れた遺跡』に? そんな場所に向かう理由はないんだけどね? |
GM/ジィ: |
「今、この瞬間はな。しかし、儂がもう少し話をすることで、その場所に向かわざるを得なくなる」 |
リチャード: |
(考えて)つまり、私たちの目的がその場所にある、ということかな。しかし、どうしてそんな情報を与えてくれるんだい? 何か得することでもあるのかい? |
GM/ジィ: |
「お前さんたちに教えることで、得はしない。だが、損をしなくなる。お前さんたちは蛮族を討伐してくれるのだから」 |
一同: |
なんだって!? |