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TOP > ユーザーコンテンツ > TRPGリプレイ > ソード・ワールド2.0『マージナル・ライダー』外伝 第四話「迫り来る盗賊団(バンディッツ)!」


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8.戦いが終わって




 死闘は終わった――中盤までは、勝負がどちら転ぶか分からない展開でした。何はともあれ、これにて戦闘終了。倒れたオーガが、うめきます。



GM/オーガ: 「クッ。なかなかやるな。しかし、俺を倒したぐらいでいい気になるなよ。今ごろ、先に行った連中が部族のヤツらを襲っているだろう――」

ラファル ああ。だからお前の長話なんかは付き合ってられん。

アラン 皆さん、急ぎましょう!

GM えーっと……オーガがどういうルートで魔導機械を入手したのかとか、気になりません?

アーピー 正直、わりとどうでもいい。

ルシアス ということで、馬を取りに行ってからオーガを踏みつけて進む!

GM/オーガ: 「…………(馬に踏み付けられて完全に沈黙)」

GM あなたたちがイラの集落に到着すると、そこには二十人以上の盗賊たちが横たわっていました。デイジーの呼びかけに応じて結集した、三十人にのぼる部族の若者が対抗し、これに打ち勝ったのです。幸い、部族側に大きな被害は無いようです。

アーピー (やや戸惑いつつ)返り討ちにした……のか?

GM/デイジー: 「あらラファル、遅かったじゃない。どうしたの、そんなにボロボロになって?」

ラファル え……あー……いや、俺たちは、事件の首謀者をだな……

GM/デイジー: 「何を言ってるのか、よく分からないわ。でもとにかく、お礼を言うね。アナタたちの助言のおかげで、こうして自分たちの力だけで盗賊をやっつけられたわ」
どうやらデイジーを含めて部族の人々は、首領がこちらに向かって来ていたことを知らないようです。

ラファル (疲れ切った顔で)そう……か。

ルシアス (やっぱり疲れ切った顔で)長々と説明する必要もないだろう。ここは、何も言わずにおこう。



 ちなみに、デイジーをメッセンジャーとして使わなかった場合、それはそれで色々と大変なことが起こる予定でした。が、パーティの的確な判断のおかげで、そちらのルートには進まなくてすみました。



GM/族長: 疲れ切ったあなたたちに、族長が話しかけてきます。
「ラファル、それにお仲間の皆さん。今回、あなたたちの助言がなければ、我々は戦力を集中させることもできず、一方的にやられておったところじゃ。礼を言いますぞ」

アラン 当然のことをしてまでさ。

ラファル ああ。何しろ、俺の故郷だからな。また何かあったら、いつでも言ってくれよ。

アーピー あれ? でも、そろそろ、ラファルもメルもナハトも、他の地方に行くんじゃなかったっけ?

ルシアス (空気を読めよ、という顔をしつつ)……まあ、その時はその時だ。〈雷神の吐息亭〉にさえ来てくれれば、だいたいの問題は冒険者が何とかしてくれるだろう。

アラン うん。そのための冒険者だからね。

GM/族長: 「これは頼もしいお言葉。もう二度とこのような襲撃には遭いたくないものですが、また何かあれば、お世話になりまする」

ラファル ああ。〈雷神の吐息亭〉には、頼れる人たちがたくさんいるからなッ!(宣伝)



 寝不足と激戦のために疲れ切った四人は、〈雷神の吐息亭〉に帰還すると、即座にテーブルに突っ伏してしまいました。



GM ヘトヘトのあなたたちに、コーネリアスが報酬を差し出しながら言います。
「それにしてもみんな、お疲れのようね」

アーピー さすがのオレサマも、今回ばかりはヒヤッとしたぜ。魔導機械恐るべし。

GM/コーネリアス: 「それにしても、よく頑張ったわねアナタたち。この一帯にいた盗賊の残党たちは、今回の事件で一網打尽にできたみたいよ。これで、ラファルも安心して他の地域に行くことができるわね」

アラン (麦茶を飲みながら)僕の死に場所は、ここではなかったみたいだ……

ルシアス 今回は大変だったが、残党狩りをできた点では、まあ、良かったか。

ラファル ああ。これで、オレも安心して他の地方に旅に出られそうだよ。

GM ということで、セッションはこれにて終了です。本日はお疲れ様でした!

一同 お疲れ様でしたー。




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