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ことここに至って、敵の首領が正体を現します。
怒りに震える首領――その全身の筋肉が隆起し、顔が醜く変貌します。
その正体は、ラファルたちの予想通り、オーガ。澱んだ声音で、話しかけてきます。
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GM/オーガ: |
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「貴様ら、この俺の邪魔をしようとは、よほど命が惜しくないらしいと見える」 |
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アラン: |
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オーガに魔導機械……わりとヤバイかも……リチャードさーん! |
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アーピー: |
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情けないぞアラン。やってやれないことはない! なに、修羅場の一つや二つ、このオレサマがいればどうってことないぜ。 |
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ラファル: |
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その自信がどこからわいてくるのか未だに分からないけど、頼もしいのはありがたい! オレの故郷を、蛮族なんかにやられてたまるか。 |
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GM/オーガ: |
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「こんなところで遊んでいるわけにはいかん。早々に打ち倒してくれる」 |
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なお、ドゥームは《鷹の目》を持っているので、ルシアス以外の全員を射程に捉えています。ただしまだ整備が不完全で、対象はランダムで決める、という設定にしてあります。よって、このセッションでは、砲撃の対象はサイコロを振って決めました。
このラウンドは、ラファルとアーピーを攻撃するも――両方とも回避されてしまいます。
続く5ラウンド目、アランの【ライトニング】とアーピーの直接攻撃によって、腕利きの傭兵が沈みました。同時に前衛の乱戦エリアが解除されます。
ルシアスはストラーダを【キュア・ウーンズ】で回復。回復したストラーダは、主であるラファルと共に魔道に魅入られた魔法使いを連続攻撃。
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ラファル: |
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ストラーダ噛んで! 噛んで! 噛んで! 当たった――けど、ダメージの出目が悪い! よし、ここで今日の[剣の加護/運命変転]を使っちゃうぜ! |
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GM: |
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(あ、乗騎の行動に対しても[剣の加護/運命変転]って使えるのか……)では、魔法使いは沈みました。こちらも乱戦エリアが解除されます。 |
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5ラウンドの裏、オーガたちも反撃しますが、いずれも決定打にはならず。
次のラウンド、ルシアスがアーピーとラファルに【キュア・ハート】をかけようとします。が、ここで痛恨のピンゾロ。他のメンバーも、移動や回復などで、戦局は動かず。
そしてその裏、オーガの豪腕が唸ります。
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GM: |
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――魔法を打ってばかりだと面白みに欠けるので、ちょっとオーガが殴りにかかりますね。対象はラファルで。 |
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ラファル: |
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(自信満々で)オレの回避力をどのぐらいだと思ってるんだ? ふふん。 |
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GM: |
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こちらの命中力、固定で 17 ありますが? |
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ラファル: |
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なん……だと……(コロコロ)しかもピンゾロ! |
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GM: |
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回は『アルケミスト・ワークス』の防御ファンブル表(サプリメント『アルケミスト・ワークス』のp.68をご参照下さい)を適用しています。サイコロを振って下さい。 |
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ラファル: |
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出目は…… 6 だ。 |
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GM: |
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6 ですか。でしたら防護点無視のダメージがそのまま入ります。ということで、ラファルは
19 点のダメージを負って下さい。 |
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ラファル: |
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ギャーーー! |
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魔法の如き高威力パンチが炸裂!
さらにドゥームがストラーダに射撃を入れ、これも成功。機関砲はルシアスを攻撃しますが、あっさりと回避されます。
ラファルたちもオーガたちも、互いに少なからぬ傷を負っています。しかし、戦闘は容赦無く進行します。
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ルシアス: |
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何より先に、【キュア・ハート】だ。といっても、もうMPも残り少ないんだが。ラファルとストラーダ、どちらを優先的に回復すべきかな? |
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ラファル: |
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オレのことは後回しでもいいです! だからストラーダを! |
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ルシアス: |
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まあ、そう言われたら両方とも助けないわけにはいかないな。《魔法拡大/数》で三倍がけだ。これでアーピー、ラファル、ストラーダの負傷は相当治癒できたはず。 |
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ラファル: |
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ストラーダは一度傷つき、癒されてより美しくなる! 今のストラーダは単なるストラーダじゃない、「美馬(VIVA)☆ストラーダ」だ! |
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一同: |
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(げんなり)……メンドクサイやつ…… |
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アラン: |
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ちょっと空気が澱んだけど、僕はやる気満々さ! どうにかこうにか、ドゥームから30メートルの地点です! そしてもちろん、想いをこめた【ファイアボール】! |
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GM: |
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ぐっ。なかなかのダメージです。オーガに 17
点。ドゥームの胴体に 19 点。ドゥームの砲塔に
14 点。 |
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アラン: |
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「リチャードさーん、僕にもできたよー!」と空に向かって吼えます。 |
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アーピー: |
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おっと、そろそろオレサマの見せ場か? ドゥームの胴体に、《魔力撃》を入れてやる。よし、タイミング良くクリティカル! |
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GM: |
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胴体、沈みました……。 |
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ラファル: |
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オレも遅れを取るわけにはいかない。ドゥームの砲塔に《牽制攻撃》だ。うおおおお! |
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GM: |
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(あっさりと)あ、それは避けました。 |
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ラファル: |
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がっくり……じゃあ、ストラーダの蹄攻撃で
11 と言う。 |
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GM: |
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(やっぱりあっさりと)同値で避けました。 |
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ラファル: |
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この局面で両方とも避けられた! オレ、イイトコ無しじゃないか! でも、ストラーダのことは愛してる!(なでなで) |
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そんな小芝居を尻目に、オーガはストラーダに
21 点の攻撃を入れます。ドゥームは弾丸を装填するだけで終わり。
もう、戦いの結果は明白でした。もはやアランの独壇場。容赦無しの【ファイアボール】によって、ドゥームは爆散します。
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アーピー: |
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やはり首領だけあってオーガはしぶといな。このオレサマが引導を渡してやる。 |
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ルシアス: |
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必要無いと思うが、一応、【セイクリッド・ウェポン】をかけよう。 |
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アーピー: |
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ありがとうルシアス! さァ、この一撃で終わらせてやろう! |
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GM: |
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さすがにその一撃は耐えきれません。オーガは「ま、まさかこんなところでこんなヤツらにやられるとは……」などと言いながら、地面に倒れ伏します。 |
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一同: |
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ようやく! ようやく終わった!(盛大にため息) |
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