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戦闘を行っていて、ちょっと「?」と思ってしまうことがある「対抗」。
対抗を制する者はモンコレを制する! ……と言っても過言ではない、モンコレの華。そんな対抗について、簡単に説明しましょう。
そもそも対抗って何かというと、その名のとおり、「何かに対して行う行動」のことです。
対抗の手段には、特殊能力や戦闘スペル、アイテムなどがあります。使用できるタイミングに、[対抗]と書いてあれば使用できます。[対抗:〜〜]とある場合は、「対抗はできるけれど、限定されているものに対してだけ行える」という意味。たとえば[対抗:攻撃限定]。この効果は、攻撃に対してのみ使えるわけですね。
で、ここだけを見ると、「なんでそんな簡単なことに引っかかるの?」と首をかしげてしまうかもしれません。それは、「?」と思っているのが、対抗そのものではなくて、連続する対抗を表す「対抗連鎖」、その中でも特に「逆順処理」と「対象に取れる、取れない」について……であることが多いから、ではないでしょうか?
さあ、難しそうな言葉が出てきました(笑)。でも、これを含む対抗のルールがモンコレの戦闘を楽しくしているのも事実ですから、がんばって飲み込んじゃいましょう。大丈夫! わかってしまえば、身構える必要はありません。
では1つずつ説明していきましょう。 |
文字どおり、対抗の連鎖のことです。対抗に対抗をする。さらにそれに対抗し、またそれに対抗……と、こうやって対抗が続いていることを、通称「対抗連鎖」と言います。 |
対抗連鎖が発生したとき、「初心者が小首を傾げてしまうもの その1」。
逆順処理は、すべての対抗が終わったとき、その対抗を解決していく処理のことを言います。
ここは、最初から例を上げて説明しましょう。
「ユニットAが特殊能力を使った。それに対し、ユニットBが対抗で戦闘スペルを使って妨害した」とします。
このとき、プレイされた順番は、「ユニットAの特殊能力⇒ユニットBの戦闘スペル」ですよね? でも、「ユニットAの特殊能力の発生を妨害するために、ユニットBが戦闘スペルを使った」のだから、戦闘の流れ的には、「ユニットBの戦闘スペル」が「ユニットAの特殊能力」が発生する前に使われているはずです。
こんな風に、実際にプレイした順番と、対抗が起こった流れを処理していく順番が逆になること、つまり「対抗が起こった順に、最後にプレイされたことから解決していく」ことを、逆順処理と言うのです。
対抗が2つぐらいまでなら簡単ですが、複雑なものになると10を越えることもあります。そんなとき、やっているうちに、「あれ? 何に対抗して、どれのユニットを狙ったっけ?」と、いろいろわからなくなることがあります。それを防ぐためにも、「このユニットが、そのユニットに対して、特殊能力〜〜で対抗します」と声を出し、指さすクセをつけましょう。また、使った戦闘スペルやアイテムは、対抗の結果がきちんと出るまで、使ったユニットの近くにおいておくと、使ったかどうかを迷うことも多少は減ります。
とにかく、対抗がたくさんあって、頭が「???」となってしまったとしても、使った戦闘スペルのカードなどを順番に並べて、「これを使った」「で、これが消えた」「それに対して、こっちが動いた」と1つ1つ解決していけば、逆順処理だって大丈夫なんです!
慣れている対戦相手に逆順処理を任せてしまうのもいいけど、自分でもできるように、少しずつがんばってみましょう。対抗連鎖が理解できれば、徐々にいろんな戦術をこなせるようになりますからね! |
対抗連鎖が発生して、「初心者が小首を傾げてしまうもの その2」。
「対象に取れる、取れない」は、「そのユニットが対抗連鎖に関係しているか」を問うものです。
まず、理解するための大前提を伝えておく必要があります。それは
「最初にユニットが行動を起こすとき以外は、現在行われている行動(対抗連鎖含む)に関わっているユニットしか、対象とすることができない(パーティ1つなど、行動に関わっているユニットをそこに含む場合なら対象に取れます)」
ことと、
「対象が取れない行動は起こせない」
という、2つの決まりです。
これだけ聞いたら、「ハア?」となってしまうことでしょう。なので、これも例を上げて説明しますね。
「あなたが操るパーティには、ユニットA、B、Cがいる。相手のプレイヤーが操るパーティには、ユニットa、b、cがいる。両パーティが出会い、戦闘を始めた」とします。
「ユニットAが特殊能力を使って、ユニットaにダメージを与えた。それに対し、ユニットbが対抗で、ユニットAに戦闘スペルを使う」ことができるでしょうか?
答えは「できる」です。
では次。同じ状況で、
「ユニットAが特殊能力を使って、ユニットaにダメージを与えた。それに対し、ユニットbが対抗で、ユニットCに戦闘スペルを使う」ことはできるでしょうか?
答えは「できない」です。
なぜなら、今の状況では、ユニットCは「対象に取れない」からです。
さて、ではどうして2番目の例はできなかったのでしょう?
さっきの大前提に当てはめつつ、説明していきますね。
最初に行動を起こしたのは、ユニットAです。
このときは、基本的にどのユニットを対象としてもいいので、ユニットaを対象に取って特殊能力を使いました。
ここまでは問題ないですね?
続いて、ユニットbが対抗を行いました。
この行動は「最初」ではありませんから、ここから「対象に取れる、取れない」の決まりが適応されます。
この行動に対し、戦闘に参加しているユニットが何かしようとするなら、現在行われている行動に関わっているユニット、つまり「ユニットA、a」しか対象に取ることができません。なので、残念ながらユニットCは対象に取れません。
そして、対象に取ることができなければ、今度は「対象が取れない行動は起こせない」決まりがありましたよね? だから、ユニットbがユニットCに対して戦闘スペルを使うことができなかったんです。 |
いかがでしたでしょうか?
これらの例だけでは、まだ「?」となっているかもしれません。ですが、ひととおり目を通したあと、実際にカードを使って戦闘で対抗をしてみてください。以前よりは、なんとなく対抗がわかるようになっていることと思います。
あとは実践あるのみ、です! |
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