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T&T紹介記事
第三回 プレイレポート

記事作成:河野裕


 ある日、SNE本社の隅っこで。
 ピザまんをほおばる河野の背中を蹴り倒し、秋口先輩は言いました。

秋口 「今からお前には、T&T紹介用のプレイレポートを書いてもらう」
河野 「な、なぜっ! T&Tの紹介記事は先輩方へのインタビューだって決まってたじゃないですか。いまさら僕みたいなペーペーのプレイレポートなんて……」
秋口 「えぇいうるせぇ、オレはカゼ気味で機嫌悪いんだ。いいからさっさと書きやがれ」
河野 「ムチャクチャだー」

 ムチャクチャです。
 でも河野に、秋口先輩と戦う術なんてありません。
 ということで、誰がなんと言おうと河野のT&Tプレイレポートが掲載せられてしまうのでした。

 
『河野によるT&Tプレイレポート』

 T&T――トンネルズ・アンド・トロールズ
 プレイして、衝撃を受けました。……こ、これはTRPGなのか?!
 いえ、プレイ感覚は明らかにTRPGです。プレイヤーが行動を宣言して、サイコロで判定したりモンスターと戦ったりして冒険します。戦闘システムなんかも分かりやすくスピーディーで、かなり優れているんじゃないかと。
 しかしただ一点、どうしようもなく飛びぬけた特長が。

 なんだかやたらとキャラが死ぬのです。

 ノブを握っただけで、扉に吸い込まれて死にました。角を曲がると鉄球が飛んできて死にました。友達はクマになって、みんなから袋叩きに合って死にました。聞くところによると、頭の中がビールになって死んだりもするそうです。なんていうか、もう意味がわかりません

 この飛びぬけた死にやすさ。予備(死んだ時用)のPCを2、3体作ってからゲームを始めるべきだとアドバイスを受けるほどのアバウトさが、ある種T&Tの魅力になっているのかも。それはマリオなんかのアクションゲームに近い感覚かもしれません。この穴は跳び越せるかな? 無理かもしれない。でも、いってみよう!……前提として、死んでもいい。それは圧倒的な開放感です。

 T&Tにおいて、宝箱の5割程度はトラップです。扉を開けるだけで、あるいは部屋の端から端まで歩くだけで――常にトラップの危機がつきまといます。そしてその大半は、ダメージを食らうなんて生易しいものじゃなく、そのまま死に直結する種類のトラップです。落とし穴は50メートルも掘っているし、魔法のトラップに引っ掛かるとPCの身体がグッピーになったりするし。せめて哺乳類のまま死なせてほしいものです。

 どこまでもオーバーで、バカバカしくって、面白い。それを大勢のプレイヤーで体験していると、心底楽しくなってきます。本当は不条理で、とっても酷い目に合わされているはずなのに、次に何が起こるのか期待してしまう。そしてT&Tは、次々に無茶で笑えるシーンを演出して、見事に期待に答えてくれる。

 面白ければそれでいいじゃない!

 と胸を張って言えるのが、T&Tなのです。

おしまい。


 さて、とにもかくにもレポートが出来上がりました。
 河野はできたてほやほやのレポートを持って走ります。
 さながらメロスのように。つまりは、死刑台に向かう気分で。
 
河野 「秋口先輩、書きましたっ!」
秋口 「ん、ナニを?」
河野 「何って……T&Tのレポートです」
秋口 「なんでそんなの書いたのさ?」
河野 「秋口先輩の指示、ですよね?」
秋口 「そんなのしらね。――あぁ、でもちょうどよかったよ」

 秋口先輩は河野のレポートを手に取ると、それでチーンとハナをかみました。
秋口 「今年の風邪って、しつこいよね。なんかハナつまって息しにくいし」
河野 「くっそーっ!」

 迷走するT&Tの紹介記事。
 次の展開は――秋口先輩のみ、知るのです。

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