ワイアット・アープ
WYATT ARP |
マイク・フィッツジェラルド&リハルト・ボルク作
アレア=ラベンスバーガー社 |
評価
8 |
数年前、アメリカでトランプのジン・ラミーを活用したおもしろいゲームが出た。『ミステリー・ラミー』といって、ミステリーの名作をラミースタイルで遊べるようにしたもの。ゲームも斬新だったが、装丁や雰囲気が見事にヴィクトリア朝時代を表わしていて、結構楽しめるものだった。最初が『ジャック・ザ・リパー』、ついで『モルグ街の殺人』、そして最近『ジキルとハイド』が出た。ゲームシステムは簡単には説明できないが、ラミーのように同じ数字の組を作って、手がかり、容疑者、証拠と集めていって先に手札をなくすタイプだ。
この『ワイアット・アープ』は、同じ作者がそのスタイルを西部劇に当てはめたもの。ウエスタンだからもちろん撃ちあいがキーとなるものの、『ミステリー・ラミー』を髣髴とさせるものがあり、短時間でスピーディに遊べるいいゲームとなっている。
お訪ね者にどんどん賞金を積み上げていって、いかにそれを仕留めたかを競う。ワイアット・アープのカードはいわば切り札で、この活用がすべてだろう。
相変わらず、装丁、雰囲気ともにすばらしい。
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ゲームカタログ目次 ++
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