ぼくとしては、近頃のアメリカのRPGは作品よりも、それを遊んでいる様をおもしろおかしくコミック調で描いた『食卓の騎士』KNIGHT
OF THE DINNER TABLEの方がおもしろかったりもする。どんなものかは、日本でいうなら、ドクター・モロ−の『RPG一発男』や、田中としひさの『おこんないでね』だと思ってもらったらいい。
もちろん、『エルリック』の改定版『ストームブリンガー』(ああ、ややこし!)とか、クラシック・トラベラーの新たなバージョンとか、『ルーンクエスト』の新展開『ヒーローウォーズ』とか、昔からのファンには嬉しいものも多いけれど、ちょっと懐古趣味かなとも思う。全体としては、メジャーとマイナーが乖離してしまったなあ、というのが偽らざる感想だ。