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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 『SW2.0プレイヤーズハンドブック ザルツ博物誌』ほか特盛りインタビュー(2012年12月)
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英雄の赴くところ世界の危機あり
双頭のサーペント

――: お次は2013年1月発売『双頭のサーペント』2011年8月に発売された『滅びのサーペント』待望の続編ですね。

「今度は2匹」……て、清松さん何言ってんの?!
双頭のサーペント
著:清松みゆき/グループSNE

 大陸新暦298年、小国メルドリーネの滅亡の原因となった王家伝来の魔剣<滅びのサーペント>の迷宮を攻略し、魔剣を狙う不死者を封印した5人の英雄たち。

 あれ、性格違くない?! なルーフェリアのエルフ神官"湖の大司教"バトエルデン・エラー
 戦うために生まれてきたような男、年輪国家アイヤール《血風領》領主"闘神"フェルディナント・シュナイダー
 テラスティア全土を駆け巡る放浪のグラスランナー"百変化"のゆん・ゆん・ぽむ
 今度こそ名実ともに"魔神学者"ですよ、亡国メルドリーネの元騎士マイザール・フィクス
 学び舎の初級教室を荒らすのがちょっとしたお楽しみ"カイン・ガラの宝石"ジュエリィ・ルーティア

 12年の時が流れ、神より古き獣の封印がまもなく解かれる、という不穏な報せをうけた英雄たちは再び集い、世界の危機に立ち向かうべく旅立つのだった……。

 最新環境でのキャラクター再構築により、さらにパワーアップした英雄たちと清松GMのガチバトル。想像を絶する15Lvの世界をどうぞご堪能ください!


「お前は何を言っているのだ?」が合言葉

――: 『滅びのサーペント』は、Role&Roll(以下、R&R)』vol.65〜66に掲載されたお祭り企画、15Lvの英雄が繰り広げる人外魔境の冒険譚に書下ろし1本を加えた、あらゆる意味でスゴい単行本でした。
清松 ありがたいことに、ご要望をたくさんいただいたので続編とあいなりました。
――: 一読者として続編を期待してはいましたが、経験点とか成長とかどうするのかな? と思ったりもしていたので続編が出たことに驚きです。
清松 確かにどういう形にすればいいか、という部分はかなり悩んで躊躇して何度も検討をくり返しました。
その結果、キャラクターの成長に関しては、出来ることが増えた最新の環境でキャラの再構築をしてもらうことになりました。
――: 前回はサプリが『アルケミスト・ワークス(以下、AW)』だけでしたものね。そして、満を持して再びラクシアに降り立った英雄たちですが……。
田中 (おどろおどろしく)まさか、あのようなおぞましいものが生まれようとは……。
一同 (笑)。
清松 うん、なんというか……「え、お前ソレほんとにやるの?」みたいな、ね(笑)。しかもそこに当時同時進行中だった『ザルツ博物誌』もテストを兼ねてつっこんじゃったもんだから【バルーンシードショット】でとんでもないもんが飛んでくるはめになった。
ベーテ 俺、セッションの話を聞いて個人的にはアレが一番衝撃でしたね。
【バルーンシードショット】からの、秘伝《銀鷹》による<ミスリルアックス>投擲、
口から
一同 (笑)。

++ 近接武器も投擲できちゃう ++
 【ハーデン鷹爪流】に入門して秘伝《銀鷹》を会得すると、近接武器も投擲できるようになります。
 
――: ゆんは一体どんな生き物になっていくのか……。
清松 まあ、前作からすでに化け物やったけどねぇ。
田中 このパーティー、まともな人間の姿してるの2人くらいしかいないですからね。
北沢 "魔神学者"は今回完全に人の姿を捨ててたし。
清松 あれは……、キモかった(しみじみ)。魔神学者のキモさは、ぜひ本文を読んでください。挿絵にはなってませんが、想像する方がよりおぞましいこと請け合いです。
――: すごいといえば、戦闘の行動宣言は何行あるかなーて思わず数えるほど1手番の手数が多いですよね。さすが15Lv。
清松 あれはね、プレイヤーはみんな紙に書いて用意してたよ。そうしないと自分でもやること忘れるから。行数の都合で本文では最初以外は省略させてもらったけど、最初の説明文の長さだけでギャグみたいに見えるよね。
と、まあ前回以上に、お互いむちゃくちゃ言いあったセッションでした。


"サーペント病"罹患注意

――: 今回は前作から12年後。ということは、大陸新暦298年から12年経って310年、つまりゲーム内設定の「現在」のお話ですね。
清松 はい、前回はルールブック設定の「現在」から10年前という設定でした。
今回はそこから10年後、のつもりだったんだけど『ザルツ博物誌』で2年歴史が動いたのでそれを合わせて12年後になりました。
「12年ぶり」って語呂が悪いので、ざっくりだいたい10年ぶりという形で、セリフの中には「10年ぶり」っていう言葉がそのまま残っていたりしますが、そこはご容赦ください。
――: まあ、人間以外の方々には2年程度は誤差の範囲でしょう。
清松 人間2人には若干齟齬が出ちゃったけど、大司教はエルフだからまったく問題ないし、女性2人はそもそも年齢が「謎」「秘密」だからね。
――: 「謎」はともかく「秘密」の方は、もしうっかり知ってしまったら何が起こるかわかんないドキドキ感があるのはわたしだけでしょうか?
えーこのリプレイは「英雄あるところ世界の危機あり」なわけですが、今回はどんな危機が迫っているのでしょうか?
清松 神より古き幻獣の封印が破られそうになっているのを英雄たちがさまざまな方法で知り、いくつかの地方をめぐって手がかりを集めて最終決戦に挑んでいく、というお話です。
で、それにかこつけてバトエルデンは飛空船の旅を企てていたりとか。相変わらず、『サーペント』の大司教は俗物です(笑)。

++ 俗物な大司教さま、バトエルデン・エラーさん ++
『新米女神の勇者たち』の重要NPC。フェイダン地方の湖畔の小国ルーフェリア在住。
 女神ルーフェリアに仕える大司教であり、元人間だった女神の幼馴染でもあるという、インタビュアー的に超萌える設定の人。
『新米女神』では苦労性で真面目そうな印象ですが、秋田みやびの許可が出たのをいいことに『サーペント』では大変はっちゃけたキャラになっています。
 
清松 とりあえず今回も15Lvの英雄らしく派手派手しい感じを楽しんでいただければ、と思います。……で、まあ、その過程でルーフェリア神殿が、ちょっとひどいことになったりとか。
秋田 おかげで『リターンズ』は経験点を140点上乗せすることになりました(笑)。
清松 途中でリドルを挟んでみたら、予想外の展開になって慌てたり。
――: あのリドル回は、ラスボス戦以外で一番緊迫したシーンだったんじゃないかと……。
田中 普通のキャラが悩んでると何やってんだ的な感じになるけど、彼らがやってると見世物になってるところがとてもよかったですよね。
清松 脳筋ってね、「脳みそピンク色」っていう言い回しあるけど、今回は叩いてみたら中まで肉がびっちり詰まってた、みたいな。このパーティー、知力もさることながらキルヒアの15Lv神官と15Lvセージがいるんだよ?
藤澤 これが、15Lvの世界……(ごくり)。
一同 (爆笑)。
北沢 これがいわゆる"サーペント病"。わかりやすい症例のひとつ。
清松 そう、脳みそに筋肉が詰まるのが"サーペント病"。本当に、このリドル回は……、ご期待くださいって感じですね(笑)。


わたしはすべてを明らかにする

清松 『サーペント』では、いろいろな理由で没になった魔物なんかを登場させているんだけど、今回は魔物データも全部掲載しているので、そちらもぜひ楽しんでください。ただ、本作中では5Lvくらい足した状態で出てくるので、あんまり参考にならないかもですが。
田中 作業してた時、『サーペント』の後に『ザルツ博物誌』のデータ見るとすごい違和感があって大変でした。
清松 ああ、うん。自分でも魔物データのチェックしながら「何だコレ?」てなった。これも"サーペント病"の症例のひとつだよね(笑)。
田中 あと、プレイヤーさんが他のリプレイに戻ってこれなくなったりしてましたね。初期作成キャラの出来ることが少なすぎて、キャラシート端から端まで何回も確認してしまう、という。
――: うは、"サーペント病"恐るべし……。
そうそう、今回の魔物シリーズにはジュエリィさんのもっふもふなお師匠さまが登場してるんですが、アレはたしかに、
名前からしてマンマですね!
清松 ボツ理由がそれだからどうかなぁと思ったけど、結局出しちゃいました。知ってる人はぜひニヤニヤしてください。
 あとは……、語るより読んでいただくのが一番、という感じですね『サーペント』は。どうぞよろしくお願いいたします。
 
++ こぼれた話 カードゲームの話ですよ ++


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