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ボードゲームフリーマーケット8 in 三宮 レポート |
7月の初めごろから七夕まで大雨が続いた関西。
ようやく梅雨が明け、しばらくほどよい暑さが続くかと思われた日々は一瞬にして連日真夏日という、まさに夏本番となりました。
そんな7月14日(土)、グループSNEの本拠地神戸にある「KIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸」にて「ボードゲームフリーマーケット8 in 三宮」(ボドゲフリマ)が開催されました。
「神戸のボードゲームイベントともなれば我々もぜひ参加せねば!」と、強い意思のもと「安田均&グループSNE」として本イベントに出展!
盛況のうちに終わったイベントの模様を現場責任者の西岡がお送りします。
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記事執筆:西岡拓哉 |
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■ 販売物 |
フリーマーケットと聞くと、主に中古品販売をイメージしていましたが、このボドゲフリマでは各個人団体の私有品や既存商品、前回のゲームマーケットで売れ残った作品を廉価に販売したりと、テーブルゲームなら販売物はなんでもOKの自由なイベントでした。
さて、グループSNEの販売物はどうしたものかと。
おかげさまで前回のゲームマーケットでは『シャドウレイダーズ』『ソード・ワールド2.0 ファンタスティック・フライト』といった新作に加え、『テストプレイなんてしてないよ』『テストプレイなんてしてないよ黒』の再販分も見事に完売。それでいて新作ボード/カードゲームを出そうにも時期がちょっとズレていて販売できない。さらに翌日には別のイベント「TGFF」を控えていて、そっちに送るための商品も確保せねばならないという手詰まり感。
黒田、西岡の物流部ふたりの2分にわたる白熱した協議の結果、SNEにある「箱潰れ品」の存在に着目。
箱潰れ品とは
商品の箱のへこみ、シュリンク(商品を包装している透明のフィルム)の破れといったダメージが原因で店頭では販売できない商品のこと。一見しても目立たないわずかなダメージでも箱潰れとなってしまうこともある。 |
箱潰れ品を売るといっても、あきらかに損壊しているものは除外して、損傷軽微な商品をピックアップしました。
もう店頭には並べられない商品ということもあって、なんと全商品「定価の半額」という超前のめりな価格設定!
内容物がたくさん入っている『トンネルズ&トロールズ完全版』を3000円、さらに増刷分も売り切れ続出で品薄となっている『テストプレイなんてしてないよ』を800円で売るとかヤバくね? とか思わなくもないのですが、売っちゃいました。箱潰れ品といえど安く売るってこんなにも勇気がいるものなんですね……。
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■ 宝の山 |
ここで出展者名が「安田均&グループSNE」となっていることに注目してみましょう。勘の良い方はもうお気づきかと思いますが、今回、安田社長の私蔵の品も提供してもらえたのです。
SNEからの販売物を報告するため社長室に向かうと、
「せっかくだし、きっと欲しい人がいるであろう眠らせたままになった作品も並べよう」
との社長の一声から、SNEの棚の奥深くに眠る作品たちを発掘することに。
すると出るわ出るわお宝の数々。
タイトルを挙げていくとキリがないのですが、天野喜孝先生のパッケージイラストが美しすぎる『ELRIC』のボードゲームや、『STORMBRINGER』、HOBBY DATAの『運命の風』、『Arkham Horrer』の初版(英語版)、『ウィズボール』(未開封の美品)、『ルーンクエスト』のエキスパンションセット等々、欲しい人にはそれなりのお金を出してでも手に入れたい逸品が目の前に山と積まれていくあの光景はなかなか強烈でした。
しかもなんと! この逸品たちのお値段もオークション価格や中古価格よりも廉価に値付けすることに。
フリーマーケットといえば値切り交渉を連想してしまいますが、その隙すら与えないお買い求めやすさ。
まさか自らのブースで売れてしまって悔しくなる商品が登場するとは想像しませんでした……。
ちなみに黒田尚吾も私蔵のボードゲームを放出しました。この時点でブースの販売物はものすごい数になっています。
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値付けの様子 |
黒田尚吾が写真付きでTwitterにあげた、これらの作品ピックアップの様子のツイートがこちらの予想よりも大きいものとなりました。
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■ 当日の様子 |
ボドゲフリマの会場は、三宮から港の方面にある「KIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸」。
大きなホールやスタジオ、ギャラリーといった設備が整った、まさにデザイン・クリエイティブセンターの名にふさわしいとても快適な会場です。
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KIITO外観。芸大出身の僕としてはちょっと懐かしい雰囲気。 |
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KIITO入口。一見するとまさかイベントホールとは思えない佇まい。 |
京阪神からやって来た個人団体いろいろな出展者さんに囲まれながら、搬入も滞りなく進み、ブース設営は完了!
4時間(13:00〜17:00)しっかり売るぞ! と、意気込んでいたところに、開場直後から多くのお客さんに来ていただいて、大変ありがたいことに14時をまわった段階でもう商品はほとんど売れてしまいました。
とくに多くのお客さんが社長の逸品をお買い求めにやって来るだろうと予想して、おひとりさま2つまでの制限をかけたにも関わらずです。
お客さんから言われて印象的だったのが「これ、こんなに安くて良いんですか?」と何度か念を押されて尋ねられたことです。お手持ちのスマートフォンで市場価格を調べてギョッとしている姿をよく見かけました(笑)。
やっぱりそう思うよなとこちらも笑うしかなかったです。
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ブース設営完了直後の様子。 |
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『STORMBRINGER』と『MARVEL SUPER HEROS』が並ぶ世にも珍しい瞬間。 |
「ふつう『ELRIC』と並べるやろ!」と真っ当なツッコみが飛んできたものの、絵面がおもしろかったのでこのままの位置で開場を迎えました。
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開場1時間でSNEの商品はこれだけに。 |
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■ ほかのブースの様子 |
ブース販売のほかにもサイドイベントとして、日本語版では販売されていないようなボードゲームやちょっと珍しい作品を出品したオークションが開かれていました。
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オークションの様子。 |
また、他の出展者さんを見回してみると、なにやら可愛い大きなぬいぐるみを持った人がたくさんいたので、何かやってるのか探ってみると、とある出展者さんが一口2000円の外れなしボードゲームかぬいぐるみが当たるクジを実施していたようです。
どうやら女性客はぬいぐるみを目的に、男性客は最近発売されたばかりのボードゲーム版『Fallout』や安価には買えない重量級のゲームを狙っていたようで、様々な層の需要を掴んだ出展の方法に「そういうのもありなんだ!」と感心しました。
一方で他のブースががやがやしているなとそばに近寄ってみれば、お客さんの「言い値」でボードゲームを売るなんとも派手な出展者さんもいて、フリーマーケットならではの自由なやりとりがにぎやかで楽しい空間となっていました。
購入したゲームをいち早く遊べるよう、プレイスペースも開かれており閉会までずっと満喫できるイベントだったように思います。
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会場は時間いっぱい人の波ができていました。 |
SNEがゲーム会などでお世話になっている神戸三宮のプレイスペース「TRICK PLAY」さんも看板を掲げて出展! お店でもボードゲームの販売をされていますが、こちらでも出張販売を行っていました。
『真言カルタ』
仏像の名前を真言(サンスクリット語のマントラの訳語)で読み上げて、仏像のイラストが描かれた取り札の中から正しいものを探す、さくらっこ商会さんが販売している真言カルタを個人的に購入。
カルタというか百人一首らしく仏像の名前の真言にも「決まり字」(取り札がどれなのか、読み札の数文字で確定できる部分)があるようです。
もちろん決まり字を聞いて札に手を伸ばすようになるにはまず、姿も名前も似通った仏像を覚えてからがスタートなので難易度が高い!
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『真言カルタ』のパッケージ。 |
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さくらっこ商会さんのブースにあった六波羅密寺空也上人像のペーパークラフト。
拝んでもゲーム運は上がらないが、京都に行く電車賃は浮くらしい。 |
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■ さいごに |
たくさんのお客さんにブースまで足を運んでいただき、時間いっぱいこのボードゲームフリーマーケット in 三宮を楽しむことができました。
本イベントの運営スタッフのみなさんも実に手際よく、連携が取れていて、ボードゲームを愛するみなさんが快適に過ごせるイベント作りにご尽力されていたのを出展者側から見ても感じられました。
さて、グループSNEは今夏のコミックマーケットやTRPGフェスにもブースを出展する予定です。いろいろとまた話題の新作が登場しますので、SNE公式から発表される情報をチェックしてみてください! よろしくお願いいたします!
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