|
こんにちは、『GMマガジン』などのDTPデザインを担当している林です。
国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2018大阪」が、4月1日に開催されました。
場所はインテックス大阪。去年・一昨年の神戸より倍は広くなった会場で、約400のお店・サークルが出展されました。入場者数も神戸開催から人が増え、6000人と大盛況のイベントとなりました。
今回のグループSNEのブースの目玉は、先行販売の『テストプレイなんてしてないよ 黒』と『ヘルヴィレッジ』! この2つは大人気で、開始早々売り切れてしまいました。「SNEのブースに珍しく長蛇の列ができていた」とは、社長以下設営から準備をしていたSNE社員みんなの弁。一番奥のブースにも関わらず、入り口近くまで行列ができていたそうです。
『テストプレイなんてしてないよ』は単純かつ理不尽な超軽ゲーム。ツイッターなどで話題になったのが火をつけたのか、無印はあっという間の完売、増刷を見せた大人気のカードゲームなので、その続編も人気があるだろうと予想はしておりましたが……おそるべし!
『ヘルヴィレッジ』は『デモンワーカー』『知ったか映画研究家』でご存知黒田尚吾氏の新作。地獄の果てを開拓するためにダイスを振るワーカープレイスメントゲームです。ちゅぱみ氏や永田愁氏のキャッチーなイラストは必見の可愛さ。当日お買い求めいただいた方には特典として「悪魔図鑑」をお付けしました。また、イベント限定Tシャツも制作、販売しましたよ。
また、ゲームマーケットの直前に発刊したアナログゲーム専門雑誌『GMマガジン』は今回で3号目。『ソード・ワールド2.0』はもちろん、TRPGからボードゲーム・カードゲーム、さらにソロアドベンチャーまで盛りだくさんな内容で毎回お送りしている本誌ですが、盛りだくさん具合に正比例して製作は毎回タイトです。゚(゚´Д`゚)゚。 ちなみに毎回泣いてるのは私ではなく編集長です。
そしてゲームブック作家でもある杉本=ヨハネ氏が編集長として手腕を振るっていた、T&Tのサポート誌『TtTマガジン』が装いと名前を新たに登場する雑誌も、早めのお披露目です。
その名も『ウォーロック・マガジン』。
『ウォーロック』はまだ日本に西洋ファンタジーやRPGという概念が定着していなかった1980年代後半、ファイティング・ファンタジーのゲームブック雑誌として登場し、のちにT&T、ウォーハンマー、アドバンスト・ファイティング・ファンタジーなどRPGの面白さを伝える伝道師的役割を果たしました。この流れを汲むこの雑誌は、今の30代、40代には懐かしく、若い人には他に類を見ない珍しい内容になっていると思います。ソロアドベンチャーが2本もついていて読み応えもバッチリです。
さらにGMマガジンと同時に発売された『ソード・ワールド2.0 LARP』。日本では海外ほどメジャーではない「ライブアクションロールプレイ」ですが、その国内初の公式ルールブックとなります。
ライブアクションロールプレイとは、簡単に説明すると盾や剣を装備し、実際に体を動かしてプレイするテーブルトークです。
当ルールではエルフやドワーフをプレイするときの最低限のルールや、日本の住宅事情を考慮した戦闘ルールなど、慣れていない人でもプレイしやすく調整されています。
『ソード・ワールド2.0 LARP』のゲームデザイナーであるベーテ・有理・黒崎さんも、この日はLARPで使う中世ファンタジー風の衣装に身を包んで参加。色んな人に写真をお願いされていました。
会場でもLARP関連のお店が例年より多かった気がします。鎧やマント、武器(もちろん当たっても怪我をしない、柔らか安全武器です)の他、革で作ったカバンや小物、魔道士風のブックカバーなどなど……普段使いとしても利用できそうなものも多く、人だかりの大盛況でした。
ブースの隣のすぐ横では「TRPGフレッシュフェス」が開催! 短時間でTRPGを体験できるコーナーです。SNEからは、『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー 第2版』『ソード・ワールド2.0』『ブラインド・ミトスRPG』『トンネルズ&トロールズ完全版』の4タイトルが登場。60分体験卓が繰り広げられ、多くのプレイヤーがゲームを楽しんでおられました。中には「TRPG」自体をご存じないお客様もいらしたようです! もちろんそんな初心者の方でも参加歓迎です。念のためにご説明しますと、TRPGは会話形式で進むゲームです(笑)。
一言でアナログゲームといっても、出展内容は多種多様。おなじみボードゲーム、カードゲームの他にも、オリジナルの謎解きゲームやTRPGのルール、ゲームの同人誌やサイコロなどのゲームのアクセサリー、さらにはミープルを模った小物など、普段使いに役立ちそうなインテリア雑貨を販売しているお店もあり、見ているだけで飽きません。
特設ブースでは、こどもゲームコーナーやどうぶつしょうぎの専門ブースでたくさんのご家族連れが遊ばれており、さらに『あやつり人形』『マスカレイド』『ウソツキシャーマン』など代表作多数のゲーム作家ブルーノ・フェイドゥッティ氏のサイン会も開催されました! 続くトークショーには同じくゲーム作家であるカナイセイジ氏、OKAZU brandの林尚志氏も交えてゲーム制作秘話など貴重な話が聞けました。
それにしても会場が広くなった分、全体を見て回ったらヘトヘトになってしまいました。目的とするブースからブースが遠いと辛い。開幕と同時に会場入りし、目当ての商品をたくさん買い求めたお客さんはさぞ大変だったと思います。
よかったのは、多少の列ができても人混みができにくかったこと。
長い列ができている場所も、係員がちゃんと誘導してくれていたので、スムーズに移動できました。
すれ違うときにカバンがぶつかる回数も減ったような気がします。
車椅子の人を何人か見かけたりもしました。いろんな利用者にストレスなく利用できるイベントになっていくと、裾野が広がっていいですね。
次回のゲームマーケット2018春の開催日は、5月5日(土)と5月6日(日)のツーデイズ。
会場はおなじみ東京ビッグサイトの西3・4ホールだそうです。
東京ビッグサイトも広うございますので、皆様ご利用は計画的に。目当てのゲームがあったら予約するなり目星をつけて挑んでください。
|
|