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JGC09レポート
【2日目】(9月5日)

【ドラゴンを倒せ! 09】
(5日 12時30分〜14時30分)

 JGC開催中に最もたくさんダイスがふられる――だけでは足らず、「一部屋でダイスがふられる数、世界一」でギネスブックに登録しようかという話も出てきております、北沢慶主催のJGC恒例イベント!
 ルールは簡単。
 参加者は、ドラゴン側と冒険者側とに別れてダイスをふり、それぞれのダイスの出目の合計を競いあう! というだけです!
 数千個、数万個という数のダイスが宙を舞い、地面に転がり、一喜一憂しながら出目を数える――
 こんなに心置きなくダイスをぶちまけられるのは、この時だけだ! とばかりに、みなさん、膨大な量のダイスを持参して来て下さいました。
 物販スペースで弾数を増やしてきたというお客様も! ありがとうございます!



 ゲームマスターでもあるグループSNEはドラゴン側として3601個のダイスをふることになっていました。
 しかし参加者の中には、1000個や2000個はもはや当たり前、中には4600個のダイスを持って来られた猛者も!
 もう準備の段階で圧倒されているような気もしますが、それでも勝負はやってみなければ分かりません。

 そして床に転がる数千個のダイス。
 その様はイクラのよう。というか……赤が目立つ……ような?



 たっぷり90分、心置きなくダイスをふり、心置きなく出目を数える参加者一同。
 その間ずっと、会場のあちこちで歓声や悲鳴が響いていました。

 もちろん、社長もダイスふりました!



 そして出た結果は――
 ドラゴン側90132 vs 冒険者側208550
 2倍以上の差をつけて、冒険者の圧勝!
 巻き起こる拍手。
 しかしここまで差が出ると、むしろ「ドラゴンかわいそう」と言いたくなるような心境です。



 この戦力差に関してはバランス調整の必要あり――と先輩方の目は、来年を見すえて輝いていました。


【JGC攻略2】

 日本の東西からアナログゲーム業界の猛者が集まる場所で、トークイベントがないわけがない!
 【主人公ならまかせろ! 田中信二吼える!!】【矢野俊策とゆかいな仲間たち】【YSプレゼンツ冒険企画局トークショー】などなど。
 あぁでも! 豪華なゲストのトーク、全部聞きたいのに他のイベントと時間が重なっている!
 ……くそぉう、身体がもう1つありさえすれば、全部いけたのに……。
 なんて、思わず変な悔しがり方をしてしまいました。

 フリープレイルーム「桜川」は、4日の18時(イベント開幕直後)から、6日の16時(イベント閉幕直前)まで解放されており、その間、参加者がそれぞれに持ち寄ったゲームで、思い思いに遊べるようになっていました。
 ふらっと「桜川」に足を踏み入れ……おぉ! 凄い熱気!
 部屋いっぱいに並ぶテーブル! そのテーブルを囲んで満面の笑顔を浮かべるゲーマー! そしてテーブルの上にはTRPGにボードゲームにカードゲーム!!
 あ、あれはひょっとして、物販スペースで買ってきたばかりの作品を遊んでおられる!? あ、あっちは先行発売の作品だ!



【ソード・ワールド トークショー】
(5日 15時〜16時30分)

 『ソード・ワールド』『ソード・ワールド2.0』の最新作について、制作陣がその魅力や開発秘話などを語るトークショー。



 席には、『ソード・ワールド2.0』の監修者北沢慶、システムデザインの田中公侍、サプリメントのシナリオを担当した川人忠明、『ソード・ワールド』でも『ソード・ワールド2.0』でもリプレイを執筆した秋田みやび藤澤さなえがずらりと並びました。


『アルケミスト・ワークス』

「ゼニ投げエンハンサー」の異名を持つ、新技能「アルケミスト」を中心に据えたサプリメント!
 なぜそんな異名を持つかというと――この技能を持つと使えるようになるカードに原因があります。
 このカード、時には魔法よりも強い力を発揮してくれるのですが、ひたすらお金がかかる
 カードを1枚使うだけで、確実に自分の懐が痛くなるという素敵技能なのです!
 ……ジリ貧キャラをやりたいならお勧め、かも?

『ミスト・キャッスル』

 蛮族が支配する”霧の街”
 そこに住む人族、もしくは蛮族に拉致された人族になり、次々と訪れる危機を乗り越え、街から脱出する! というサプリメント。
 ――夜、出歩いていたら冗談かとツッコミたくなるほど強い蛮族と出くわして――
 ――魔改造されて右腕を触手にされ――
 ――その触手を駆使して命からがら逃げ出したたはいいけれど――

 俺、人間やめてねぇか?

 という展開もありえる、そんな素敵世界が広がっています!

『剣をつぐもの 3』

 『ソード・ワールド2.0』の監修者にしてその世界を知り尽くす男北沢慶の最新作
 『ソード・ワールド2.0』の世界を舞台として初めて出された小説も、ついに3冊目に!
 1巻2巻とは舞台を変えた第3巻、さらなる冒険が幕を開けます!

『たのだん 3』

 ゲームマスターは田中公侍、執筆は藤澤さなえが担当し、2巻まではドラゴンマガジンで好評連載されていたこのリプレイも、ついに完結
 しかも完全書き下ろし
 今まで読者をヤキモキさせ続けたあの2人の関係に、ついに決着が!
 著者でありプレイヤーでもある藤澤さなえまで赤面してしまったという、「あの一言」を読むために、ぜひぜひ手に取って下さい!

『新米女神の勇者たち 6』

 グループSNEが誇る敏腕リプレイライター、秋田みやびによる新米女神シリーズも、6冊目を数えることとなりました。
 蛮族の街《遺跡都市ゼルブリス》に連行された主人公一行
 奴隷として、蛮族のもとで働かされることになるのですが――
 PCたちのヤンチャっぷりが炸裂、「蛮族より蛮族らしい」と蛮族から言われるという事態に!

『ソード・ワールド2.0 リプレイ マージナル・ライダー1』

 田中公侍がおくる、ソード・ワールド2.0を舞台とした、新たなリプレイシリーズです。
 本作は『ルールブックIII』で追加された技能「ライダー」や前述の『アルケミスト・ワークス』で追加された技能「アルケミスト」など、新技能を存分に盛り込んでおります。
 主人公はというと、冒険者未満の、竜騎士を目指すライダー
 一緒に冒険するのは、竜に育てられた人間の少女と、ルーンフォークの錬金術師の少女
 恋の鞘当て、もしくはハーレム展開かと思われたのですが……主人公はダブルヒロインそっちのけで馬とイチャイチャしております。
 ……もったいなさすぎる!!

『ソード・ワールド2.0 DSゲームブック』

 10月、満を持しての発売です!
 文庫本にして4冊分に相当するテキスト分量!
 懐かしきゲームブック方式のゲームです。
 ゲームブックとは、80年代に華を咲かせた読者参加型の読み物
 読者は、物語中に出てくるいくつもの分岐を選んでいくことで、思いも寄らぬ展開を見せるストーリーと、その先にある無数のエンディングを楽しむことができます。
 本作も、往年のゲームブックの伝統を引き継いで、非常にシビアでありながら、何度も遊びたくなるゲームバランスになっています。
 そして何と、本作発売とほぼ同時に、DSのゲームブックのアナザーストーリーを書いた小説『ソード・ワールド2.0 ティルズ ペギー&ノノ 華麗なる冒険』が発売されます!
 様々な展開がゲームブック醍醐味。小説版もその多様性を存分に生かしたものになっています。


 そして――お待たせしました!
『ロードス島戦記』『魔法戦士リウイ』など、JGCではその名を知らぬ者のない日本ファンタジー界の巨人、水野良先生の登場です!



 完全新作のオリエンタル・ファンタジー『ブレイドライン』が発表されました。
 リウイに対する「こいつだけモテやがって」という嫉妬エナジーの反動か、「今回の主人公はモテません!」とのこと。そしてそこから、一気に伏字トークに雪崩れ込みました!

「ではその××の×××は?」
「×××は×××の××です!」
「それ、1巻のネタバレ、とかいうレベルを越えてませんか?」
「じゃあこれはここだけの話ということで!」


 とのこと。
 ということで、××の意味は続刊を買って確認して下さい。


【JGC攻略3〜富士見ゲームリゾート in JGC2009】

 富士見書房関連のゲームが思う存分遊べるゲームスペース!

 今夏、六門世界から六芒世界へその様相を新たにしたモンスターコレクションTCG



 サザンに始まる魔法帝国。
 千年皇国の栄光の時代を経て、ある事件が起こる。
 精霊王というユニットが荒れ狂い、「エレメンタルストーム」が起きたのだ。
 このままでは世界の法則が崩れてしまう――その危機に、「英雄」カードの元である戦士たちが立ち上がった。

 リコルの時代から150年後「百年戦争」
 さらに150年を経て「エレメンタルストーム」
 そこから数百年の時を経て、文明は再構築され、六門世界は六芒世界となった。

 ――というバックボーンを持つ本作、システムと共に魔法系統までが一新されました。

 ゲームデザイナーの加藤ヒロノリが、その新ルールを熱心に教えます。
 朝一番、社長による初心者講習会も開かれていました。
 六門世界からのヘビーユーザーはもちろん、六芒世界ではじめてモンコレに触れる、という方も来て下さいました。
 システムを熟知したゲストからの直接の手ほどき、というのも、こういったイベントならではの風景。




 なんと、DS版のソード・ワールド2.0もいち早く遊べたんですよ!



 そして安田社長をはじめとする豪華ゲストの一押しゲームを一緒に遊べる! というコーナーもありました。
『ギフト・トラップ』『ラー』『モダン・アート』など、選りすぐりのボードゲームを、SNEスタッフが神戸から担いでやって参りました。
 社長とボードゲームを遊べる機会なんて、JGCしかない!




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