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JGC09レポート
【3日目】(9月6日)

【グループSNEゆるゆるトーク】
(6日 14時〜15時)

 イベントスケジュールには掲載されていないシークレットイベント

「ただひたすら、グループSNEメンバーがしゃべり倒すというトークショー。
 まだまだヒミツのあの企画やこの企画、若手ホープの次作品など担当編集さんの顔色をうかがいながら大暴露しちゃいます」
(宣伝チラシより抜粋)

 そして宣伝に大きく書かれていたサブタイトルは、<未発表作体験会>
 開始早々、社長が司会進行役の秋口ぎぐるに質問します。

「で、どんな新作が体験できるの?」
「あれは嘘です! 未発表作の体験なんてできません! 本当のサブタイトルは……

【グループSNEのベテランしゃべり過ぎや】

 です!」


 ということで、若手がマイクを握る、ベテランには渡さない、という趣旨のもと、トークが展開されました。

  


 まずは新人紹介。
 今年は4人の新人が入社し、その内2人がJGC参加となりました。
 その2人とは、大会終盤では緊張と疲労のあまり「口からエクトプラズムが出てる」と言われました不肖龍口明眞と、「期待の大型新人」ベーテ・有理・黒崎
 アメリカ人と日本人のハーフであるベーテ君、英語での自己紹介もお手の物。
 ちなみにJGC中の一風景。



 左がベーテ君、右が独特なプレイングスタイルで御高名な田中天氏。

 続いて、『セイクリッド・ドラグーン上級ルールブック アルティメット・ドラグーン 竜脈を極めし者たち』をシステムデザインの力造とワールドデザインの諸星崇が紹介。
 本作はそのタイトルから連想されるように、「竜殺しの英雄になってドラゴンを倒すRPG」なのです。もちろんドラゴンが弱いわけはなく、プレイヤーたちは楽しい苦闘を強いられます。
 が――鍛え抜かれたPCにとっては、いかに強大なドラゴンと言えど、最近では「肉のサンドバッグ」状態と成り果てていた、と力造さん。
 しかし! この上級ルールによってドラゴンが強化、ドラゴンのリベンジが始まります!
 テストプレイの時点でその強さに何度も泣きを見て、シビアかつ綿密なバランス調整が施されました。
 その強さ、ぜひ手にとって体感して下さい。

 次は、安田均柘植めぐみ笠井道子による翻訳作品の紹介。
 まずは、角川つばさ文庫から発売中の、安田均による『ドラゴンランス』について。
 そして、アスキーメディアワークスから発売中の『ドラゴンランスシリーズ』(安田均)や『ドリッズトシリーズ』(笠井道子)の続編についても紹介されました。
 小学館ルルル文庫からは『ヴァンパイア・キス』(笠井道子)、『チェンジリング・シー』(柘植めぐみ)が発売中です。
 さらに、笠井道子と柘植めぐみ、両名による新作がいくつか予定されています。
 世界中のファンタジーから選りすぐった名作を、SNEの翻訳家陣が、自信を持ってお送りいたします。

 まだまだ続いて、次は『シェアード・ワールド・ノベルズ ダイノコンチネント 夜の殺戮者』
 日本SF界の重鎮、山本弘さんの監修のもとで作られた新たなシェアード・ワールド。
 友野詳田辺あひる番棚葵の3人の感性で書かれた短編集です。
 病欠の番棚さんに代わって、田辺さんが作品を紹介をすることに。
 まだまだトークショー慣れしていない田辺さん、シドロモドロになりながらの作品紹介。

「こ、この小説は、えっと、3500年前の白亜紀を舞台に――」
6500万年前だよ!」


 と、友野さんから即座にはいる突っ込み。
 そんなやり取りを繰り返し、説明を終えた田辺さんに、友野さんから一言。

「じゃあ、次、妖怪コロキューブの説明お願い」

 田辺さんは小声で「全部、番棚さんのせいだ……」と恨みをこぼしていました。

 さて、田辺さんが頑張って紹介し、最後に友野さんがまとめた『妖怪コロキューブ』
 物語の中にクイズやなぞなぞを織り込んだこの作品。子供向けですが、大人も十分に楽しめる内容となっています。
 巻末には友野さんがノリノリで書いた妖怪図鑑も収録されていますよ。

 オリジナルのファンタジー長編、藤澤さなえ『ウィズ・ドラゴン』の最新刊の紹介も!
 2巻発売から5年、続編を待望するファンの声に応え、ついに第3巻の発売が決定
 常に嵐吹きすさぶがごとき現代出版業界、その中にあって5年越しの続編とは、その人気の高さがうかがえます。

 そして!
 グループSNEとトミーウォーカーがお送りする完全新企画『TW3』の存在が公表されました。
 今回の舞台はファンタジー
 この作品には、我がグループSNEの江川晃が企画段階からガッチリと参加しています。
 システムデザインを任された江川さん、「北海道を満喫してきます!」(トミーウォーカーさんは札幌に本社があるのです)と楽しそうに意気込みますが――
 上村社長はすかさず、「江川さんには2ヶ月の地獄の企画合宿に参加してもらいますよー!」と笑います。
 2つの会社が企画発足から手を組んだ本作、製品のパッケージを見ただけで革新的なシステムが組み込まれている、と分かるアイデアを詰めた、とのこと。

「TRPG業界に風穴を開ける作品になります!」

 と上村社長が叫びます。
 皆さん、期待して待ちましょう!


【Role&Roll新作発表会】
(15時30分〜17時)

 TRPGサポート書籍『Role&Roll』の御協力でお送りする、新作ゲームの発表会です。

『モンスター・コレクションTCG 英雄王の星誕』

 六門世界の後継作品にして新作、六芒世界――カードも世界もシステムも、前作を継承しつつ、総刷新されました! TCGの詳細に関しては【JGC攻略3】を参照下さい。
 六芒世界を舞台にした、新しいモンスターコレクションノベルも発売予定です。
 新鋭・大井雄紀趣味全開でお送りする、小説版。
 主人公の魔法学園での生活や、六芒世界に発生した暗黒領域の探索も描かれています。
 肝心の主人公というと……烙印魔法を使えない烙印魔導士
 戦う時は魔導士なのに大剣を振り回して、敵を薙ぎ払う!
 文系なのか体育会なのか分かりません! と思わずつっこみを入れてしまいます。
 どうして魔法を使えないかというと……そこは、ぜひ御自分の目で確認して下さい。

『六門世界RPGセカンドエディション サプリメント エレメンタル・ストーム』

 大井雄紀が中心に制作したサプリメント、六門RPGセカンドの上級ルール「ガルシルドの試練場」対応シナリオ集
 全7章で構成される本作。六門世界に起こったとある大事件を、PCに体験していただく、という内容。
 さらに『Role&Roll』のVol.59と60には、エレメンタル・ストームの紹介をする、大井さんによる凄いリプレイが掲載されました。
 どう凄いかと言うと――担当の方から、「これは3回も載ったら世界が滅茶苦茶になりますよ」と言われたほど。
「いや、世界が滅茶苦茶になる話ですから」と、社長は答えたらしいです。

『ボードゲーム・ジャンクション』

 安田社長が『Role&Roll』連載していた大人気コーナーが、ついに一冊の本になって登場!
 全106レビューに、全編手直しを入れ、ほとんど書き下ろし状態、とのこと。
 ゲーム大好き安田社長の愛が全ページにこめられた本作、期待して待ちましょう。

『タンクライフRPG ダークブレイズ リプレイブック 災い起こすテンブラー』

 『タンクライフRPG ダークブレイズ』リプレイ+追加データ、「リプレイブック」がついに登場! リプレイを執筆した番棚葵は残念ながら病欠、ゲームデザイナーの加藤ヒロノリが紹介しました。
 『Role&Roll』Vol.57に掲載されたリプレイに、書き下ろしの続編2編を追加した内容になっております。
 さらに、新ダンジョンをはじめとする追加データも掲載。ダンジョンデータが丸ごと付属! その他にも様々なデータが追加されています。

『ゲヘナ〜アナスタシス〜 リプレイ ミラージュ・オーシャン・ログブック』

 監修友野詳! 執筆はグループSNEの気鋭河野裕! 
 彼らが送る広大なる海の幻鏡域ファファール海を舞台にした、新たなリプレイシリーズです。
 いままではとがらりと変わった、明るいゲヘナ(!?)というコンセプトでお送りします

『エムブリオマシンRPG サプリメント Quick Battle Kit Expansion』

 秋口ぎぐるによる、ロボット戦闘を突き詰めたサプリメントの紹介です。
 サブタイトルの『Q.B.K』は、「急にボールが……」ではなく! 『Quick Battle Kit』の略称です!
 内容は200枚近い武装チップ、その武装チップを配置するだけで機体が作成できる専用シート、そして10秒で戦場マップが作れてしまう「戦場マップタイル」などなど。
 とにかく戦闘が面白いこのシステム。
 今回開かれたセッションでも、「バトルパートは遊んだことがあるけれど、アドベンチャーパートを遊ぶのは初めて」という方もおられたとか。

『デモンパラサイト』

 6月に発売されたリプレイ『異形たちの街角』はこれまで発表された「戦闘、焼肉、戦闘!」という、非常にバーバリアンなリプレイとは少々異なり、4つの組織とそれぞれの思惑が複雑に絡み合う、ハードボイルドな作品となっています。

 さらにこの冬には、新サプリメント『ディアボロス・エボリューション』が登場! 北沢慶の小説シリーズに出ていた反則的共生生物【エキドナ】が使えるようになります
 そのエキドナを物語の中核とした、5本の連続シナリオを収録した内容になっています。
 そして来年、デモンパ関連で、グループSNE作品の目玉となる新展開が……と期待が膨らむ中、終了の時間となりました。
 

【閉会式】
(6日 17時)



 熱い3日間も、名残惜しくもついに終演を迎えてしまいました。
 延べ宿泊人数1334人延べ当日参加260人
 皆さん、参加ありがとうございました!

 閉会式といえば、恒例、友野詳による「RPG教養講座」です!
 今年は、『古代人類史とボートゲームの関係について』


「昔は竹簡にルールが書かれていたが、これではどうにも重過ぎる、ということで紙が発明された」

「昔は均一な目の出るサイコロは作れませんでした。そこでもっぱらルーレット方式が採用されていたのですが、やっぱりイカサマするゲーマーはいたのです。ルーレットの針の先に磁石をつけてイカサマをしたんですが、これを改良するとなんと、北の方にいるゲーム仲間の家に行く時、常にそちらを向き続けるものが出来るではないか、と。それが羅針盤の始まりです」

「いつも寝坊してセッションに遅刻する友達を起こすために、火薬が開発された」



 人間の三大発明、その全てにボードゲームが密接に関係していた!
 ナンダッテー。


 そして最後の締め括りは、やはりこの方、鈴木銀一郎先生。
 ジェダイ・ローブをまとい、そしてライトセーバーを携えての御登場!
 おぉ! 開会式よりもパワーアップしてる!
 銀一郎先生の厳かな声が、会場に響き渡ります。

「腕を上げたな」
「しかしまだまだだ」


 最後の最後まで受けを狙ってくるとは、と会場は笑いと驚きに歓声を上げました。

 さらに銀一郎先生の大注目の一言、

「ゲストの皆さん、来年は全員、コスプレして来るとのことです!」

 皆さん、来年を期待しましょう!

 そしてやっぱり最後はこのお言葉、

「来年も会おうぜ!」
「おー!」



 それではみなさん、ぜひともJGC2010でお会いしましょう。



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