GM: |
そんな感じの4人である、ということだね。では、自己紹介も終わったところで、現在の状況を少し説明しよう。きみたちは昼から〈雷神の吐息亭〉に集まって仕事を待ったり飯を食ったりしてる。 |
セレス: |
この間買ってきた、幸運を呼び寄せる壺を磨いています。これで幸運、来るといいなー。 |
ドレム: |
その壺、魔法の品なのか? |
セレス: |
ん? 違うよー。けど、絶対幸運になるって言われたの(満面の笑み)。 |
ドレム: |
そ、そうか……。 |
キャンパス: |
ボクは恋を探してるよ。「まだ恋をしたことがない」ので。冒険者をしているのも、そのため。定職に就くと出会いが限られるし。 |
GM: |
どうやって探してるの? |
キャンパス: |
きょろきょろして。 |
セレス: |
見つかるといいねー(笑)。 |
キャンパス: |
前リチャードさんに合コンに連れて行ってもらったんだけど、そのときも新しい恋は見つからなかったんだ。 |
一同: |
合コン!(笑) |
GM: |
まぁ、出会いを求めてリチャードさんが面子を集めたと、そういうことね? |
アーピー: |
オレサマはその合コンで、空気を読まずにゲームで連勝し続けてたのさ。ゲームにも勝たないといけないから! |
ドレム: |
ちっちゃい勝利じゃな(笑)。 |
GM: |
っていうか、アーピーも合コン行ったんだ? |
ドレム: |
行ってみたら、全員〈雷神の吐息亭〉の顔見知りだった、とか。 |
GM: |
それは単なる飲み会だ!(笑) |
キャンパス: |
向かいにセレスさんが座ってたり。 |
セレス: |
人数あわせで、リチャードさんに呼ばれたの。 |
キャンパス: |
その合コン以来、ボクの中でリチャードさんの株はちょっと下がってる。 |
ドレム: |
(笑)。 |
キャンパス: |
面子選び、わかってないなぁって。 |
アーピー: |
その中でリチャードさんだけはハジケてたとかね(笑)。 |
GM: |
リチャードさんが空気読めない人みたいじゃないか!? 本編では頼もしいキャラっぽく主人公たちを助けてるのに。 |
セレス: |
私たちはそんなリチャードさんの裏側を見ちゃったのよ。 |
キャンパス: |
本編と外伝でNPCのキャラが違いすぎる(笑)。 |
GM: |
さて、そんな合コンを経て(笑)、皆は〈雷神の吐息亭〉に集まっているわけですが。 |
セレス: |
ご飯食べてるー。 |
ドレム: |
拙僧も、そうしながら依頼が来るのを待ってる。もちろん、飲んでるのは水じゃ。 |
アーピー: |
朝のシャドウが終わった後なので、フードかぶってカウンターで水を飲んでる。減量のために昼飯は取らないのさ。 |
GM: |
ここの飯は主人のコーネリアスさんお手製だけど、朝昼晩とめっちゃ重たい食事を出されるからね。減量したいなら、お勧めできない。 |
アーピー: |
なら、オレサマはやっぱり食べないな。 |
GM/コーネリアス: |
「いっぱい食べないと、身長も伸びないわよ?」 |
ドレム: |
そういえばこのパーティ、ワシも含めて小さい奴ばかりじゃな。 |
セレス: |
私は大きいよ? |
キャンパス: |
小さい? 気にしてるので、ちょっと神経質になるよ。 |
GM: |
そのために〈天使の靴〉履いて身長ごまかしてるんだっけ?(笑) |
セレス: |
キャンパスくん、大きいねー♪ って頭を撫でます。 |
キャンパス: |
当たり前のこと言うのはやめて欲しいね。あと、セレスさんは一緒に立つとき、もう少しボクから離れてね。 |
一同: |
(笑)。 |
GM: |
そんな話をしていると、昼食の片付けをしているコーネリアスさんから、お仕事の話をされるよ。
「アナタたちには簡単な仕事かもしれないけど、請けてもらえるかしら?」 |
ドレム: |
む、ここの主人は女性なのか? |
GM: |
うぅん、男性。ガタイのいいルーンフォークだよ。 |
アーピー: |
オネェ言葉なのか(笑)。 |
GM: |
さらに、ポージングしながらしゃべる癖もある。
「忙しくないなら、お小遣い稼ぎのつもりでお願いするワ」(上腕二等筋を見せ付ける) |
アーピー: |
腕をぺちぺち触る。オレサマもいつかは……。 |
セレス: |
どんな仕事? |
GM: |
コーネリアスが言うには、ある貴族の護衛らしいよ。 |
* * * * *
コーネリアスが紹介したのは、
デュボール王国の南にある別荘に向かうために、護衛を冒険者にお願いしたい、
という依頼です。
依頼人はザザール子爵という、デュボールの貴族の夫人であり、
目的地の別荘に向かって帰ってくるまでの間を護衛します。
別荘までは徒歩で片道二日で、報酬はひとり800Gです。
もしかしたら本編でラファルたちが受けていたかもしれない依頼です。
別荘付近は魔物が出ることがあるということですが、
危険度は少なく、駆け出しでも十分果たせると主人のコーネリアスは判断しています。
* * * * *
|
GM/コーネリアス: |
「護衛対象となるのは依頼人のザザール子爵夫人と、一人息子のアーノルドさまのふたりね」 |
キャンパス: |
貴族ですか。出会いの予感ですね。 |
ドレム: |
いやいや、夫人って言ってるじゃろう。もう一人は息子じゃし。 |
セレス: |
別荘であばんちゅーるだね! |
アーピー: |
バレたらえらいことさ(笑)。 |
ドレム: |
依頼を請けるとしても、裏は取っておきたい。その貴族は信用できそうな奴かの? |
GM: |
うん。ザザール子爵はデュボールでも結構名の知れた貴族で、きみたちも知ってるよ。当代のロバート・ザザールは元商人だったんだけど、莫大な富を築いて爵位を買っちゃったんだね。なので、金ぶりはかなりいいはず。 |
ドレム: |
商人上がりじゃな。扱っている商品は? |
GM: |
馬具関係。「ザザールブランド」って、どちらかと言えば奇抜なデザインの商品が受けて儲かったの。 |
アーピー: |
つまり……成金か(笑)。 |
キャンパス: |
請けようよ。お金も入るし、出会いもあるし。 |
GM: |
請けてもらえるなら、すぐにでもザザールさんとこの屋敷に向かってくれ、と言われるよ。先方は護衛の都合がついたらすぐにでも出発したいらしい。 |
セレス: |
じゃあ、いっちょお仕事してきますかー。 |