GM: |
では、きみたちはザザールさんとこの屋敷の前にたどり着いたと。〈雷神の吐息亭〉から依頼で来たと告げれば、屋敷の中に通してくれるよ。 |
ドレム: |
屋敷はどんなもんじゃ? |
GM: |
「竜の背骨」という中心地区の、高級住宅街の中にあるよ。かなり大きいほうになるかな。当代で買ったものだから新しいし、使用人たちも若い。若いと言えば、子爵夫人もかなり若くて美人だという噂を聞いてるよ。 |
キャンパス: |
いいね〜。これは出会っちゃうね〜(うきうき)。 |
セレス: |
まぁ、出会うのは間違いないよね。 |
アーピー: |
これが人生の勝ち組……くそぅ。 |
ドレム: |
何を勝手に負けておるんじゃ?(笑) |
GM: |
応接室で待たされることしばし。依頼人であるザザール子爵夫人が現れる。
(甲高い声を作って)
「ンマァーア! アナタ方がワタクシたちを護衛する冒険者ザマスノ?」 |
アーピー: |
ここでまさかのザマスキャラ! |
キャンパス: |
思わず「ざ……ザマス」って返しちゃう。 |
一同: |
(笑)。 |
ドレム: |
若くて美しいのに、ザマスとはな……(笑)。 |
GM: |
で、その後ろからさらに、母親に声をかける息子が現れる。
(猫なで声で)
「ママぁ、はやくスミスの別荘に行こうよぁ〜」 |
セレス: |
息子さんもいるのね。 |
アーピー: |
やばい……依頼人にイラっと来てしまった(笑)。オレサマとしたことが。 |
GM/子爵夫人: |
「あ〜ら〜。アーノルドちゃん♪ そうね、こうやって肉の盾という名の護衛もいることだし、すぐに馬車の用意をして出かけましょ〜ね〜」
夫人はアーノルドを溺愛している様子だね。 |
アーピー: |
に、肉の盾(笑)。 |
ドレム: |
……うーむ(苦笑)。 |
セレス: |
ドレムの背中に殺意の波動が見えたよ? |
キャンパス: |
ボクは馬車に同乗させてもらおう。 |
GM/子爵夫人: |
「そんな! 下々の者共を、アタクシたちと同じ馬車に乗せることなど、できるはずないザマス! アナタ方は徒歩で来るザマス!」 |
セレス: |
まぁ、それはいいんだけど(むす)。 |
キャンパス: |
(考えて)馬車に乗せてくれるなら、移動する間はボクの歌で退屈を紛らわせることができるよ? |
GM/アーノルド: |
「本当? わ〜、ぼく聞きたいな〜。ママぁ、この人馬車に乗せてもいいかなぁ?」
アーノルドはキャンパスに興味を持ったみたいですよ? |
キャンパス: |
バイオリンを取り出して、カエルのララとともに歌うよ。 |
アーピー: |
バードのペットだね? |
GM/アーノルド: |
「カエルも歌ってくれるんだ〜。ねぇねぇ、お尻にストローとか刺してもいい?」 |
キャンパス: |
ダメだよ! ララが風に乗って消えてしまう。 |
ドレム: |
この息子、なんで貴族なのにそんな下町の遊びを知ってるんじゃろうな?(笑) |
セレス: |
爆竹も教えてあげるといいよ(笑)。 |
* * * * *
そうして微妙にザザール親子と仲良くなりつつ(?)、護衛として別荘へと出発することになりました。
* * * * *
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ドレム: |
やや素行や言動が気になる貴族ではあるが、護衛対象は守らんとな。 |
セレス: |
お母さんは冒険者嫌いみたいだしねー。 |
GM: |
そうだね。きみたちは自分を守って当然だと思っているようだ。アーノルドに悪い影響がないかどうか心配もしているね。 |
アーピー: |
なんにもしないさ。 |
ドレム: |
ところで、この親子は別荘に何しに行くんじゃ? |
GM/アーノルド: |
スミスの料理を食べに行くのさ! あの山で取れる食材を使って、絶品の料理を作る使用人なんだ |
アーピー: |
つまり、北海道にカニを食べに行くようなものかい? |
GM: |
そこまで遠くはないけどね(笑)。別荘までは馬車で丸一日の距離だし。さて、アーノルドは早速キャンパスに歌をせがむけど。 |
キャンパス: |
よし、ザザール親子のために歌ってあげるよ!
馬車の中で【ララバイ】をね。 |
一同: |
えっ!? |
GM: |
半径40m以内の生き物が抵抗する必要があるけど……? もちろん仲間も。 |
キャンパス: |
寝た仲間は、後で起こすよ。馬と、馬車を動かしてる御者さんも。 |
セレス: |
いけいけ、寝かしちゃえー(無責任)。 |
キャンパス: |
前奏20秒の後【ララバイ】発動!(コロコロ)達成値は12だね。 |
GM: |
(本当に歌っちゃったよ)(コロコロ)夫人もアーノルドも眠ったよ。もちろん御者と馬も。呪歌だから、皆も抵抗してね。 |
一同: |
(コロコロ)起きてるー。 |
セレス: |
馬車の中詰めて、みんな乗れるようにしたらいいんじゃない?(笑) |
ドレム: |
いやいや、やめておけ(笑)。御者を「なんで寝ておる」と言って起こすが? |
GM: |
じゃあ、御者は「おぉ、これは失礼をいたしました」と言って、馬に鞭を当ててまた馬車を進める。
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ドレム: |
うむ。万事解決じゃな。 |
アーピー: |
いいのかな……?(苦笑) |