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そうして別荘にたどり着いた一行。
アーノルドと夫人は別荘に2日ほど滞在する予定のため、馬車と御者は引き返し、
2日後にまた迎えに来る予定です。
あくびをするアーノルドたちを出迎えたのは、使用人のスミスという、大柄な男性です。
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GM/スミス: |
「奥様、ようこそいらっしゃいました。お食事が出来上がるまでは、お部屋でおくつろぎ下さい」 |
セレス: |
私たちが休める場所もあるかな? |
ドレム: |
これこれ。拙僧らは護衛で来たんじゃぞ?
夫人の部屋と別荘の周囲を見張っておかないといかん。 |
GM: |
しかし、子爵夫人は部屋の見張りを断るよ。
「扉の前に立たれては落ち着かないザマス」とかなんとか。 |
セレス: |
私でもダメなのかな? 本編に登場してるけど。 |
GM: |
それは関係ないね(笑)。冒険者が近くにいると眠れない、とはっきり言っちゃう。 |
キャンパス: |
眠れないの?(バイオリンを構える) |
GM: |
こらこら!(笑) |
アーピー: |
なら、せめて別荘の周囲は見回っておくさ。 |
ドレム: |
そうじゃな。 |
GM: |
晩御飯ができるまでの間はまだ周囲も明るいし、特に何も起きないね。で、辺りが暗くなり始めた頃に、スミスさんからお呼びがかかる。 |
セレス: |
ごはん、ごはんー♪ |
キャンパス: |
同じものを食べさせてくれるのかな? |
GM/アーノルド: |
「もちろんさ! スミスの料理は絶品だからね。特にこの辺りでしか取れない野うさぎのソテーが美味しいんだ。皆も楽しむといいよ」 |
アーピー: |
お、ちょっと貴族っぽい(笑)。 |
GM: |
ところが、食卓に出される晩餐はひどい出来のものだ。メインディッシュの野うさぎも、焼きすぎて炭化していたりする。 |
セレス: |
……あら? |
キャンパス: |
ソテーって、こんなものだったっけ?(笑) |
GM: |
いや、あきらかにおかしいね。子爵夫人はスミスを呼びつける。
「スミス、これはいったいどうしたことザマスか? あなたらしくもない」 |
ドレム: |
気にせず「こらうまい、こらうまい」言って食っておるぞ。 |
キャンパス: |
ドレムさんは、舌が貧しいんだね(肩ぽむ)。 |
ドレム: |
な、何を言うておるか。粗食にも耐えてこその冒険者じゃ。 |
アーピー: |
酒も飲めないくせに? |
ドレム: |
……。 |
セレス: |
下戸の上に、味オンチ。 |
GM: |
(笑)。みんなのそんな様子を見て、スミスさんは逆に首をかしげる。
「お食べにならないのですか? 奥様」 |
ドレム: |
こ、この執事……わざとやってるワケじゃないんじゃな? |
キャンパス: |
これは……蛮族だよ!(爆笑) |
セレス: |
怪しいよー(笑)。 |
GM: |
そう思うなら、真偽判定を試みてもいいよ。 |
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真偽判定とは、
魔法などで作られた見せ掛けの扉や、他人になりすましている人物を怪しいと感じたとき、
それが偽りの姿なのかどうかを見破る判定です。
GMが設定した達成値以上の値を出せば、
判定の対象が本物なのか、偽者なのかを知ることができます。
『SW2.0』には、人間たち人族の宿敵に蛮族がおり、
中には人族の心臓を食らってその姿になりすませるものがいるのです。
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セレス: |
(コロコロ)達成値は11ー。 |
GM: |
(魔物が化けている場合、真偽判定の目標値は知名度だから……)はい、分かりましたよ、どうやら本来のスミスさんではないようだね。 |
アーピー: |
じゃあ、続けて知名度判定だね。蛮族なら、これで正体が分かるはず(コロコロ)。 |
GM: |
はいはい。正体も分かりましたね。レッサーオーガのようです。
「バレたか。上手く、化けたのに」 |