GM: |
では、子爵夫人とアーノルドは徒歩でデュボールまで連れて帰ると。 |
ドレム: |
仕方ないじゃろうな。依頼主には負担をかけることになるが、馬車が来るまであの場所で待つのは危険じゃ。 |
セレス: |
あぁ、崖が崩れて道が塞がれている! とか。 |
アーピー: |
それはもういいのさ(笑)。 |
GM: |
んじゃあ、別荘を出て皆で歩いていくわけですが。今のところは安全だけど、3時間もしないうちに子爵夫人が音を上げるよ。
「もう、足が痛くて歩けないザマス」 |
キャンパス: |
そりゃそうか。なんでその可能性に気付かなかったんだろうね? |
アーピー: |
できるなら、おぶって行こうか? |
GM: |
きみたちがおぶっても、夫人の足を引きずりそうだな(笑)。 |
一同: |
(何も言い返せない) |
セレス: |
私は平気だよ? 筋力6だからおぶらないけど。 |
ドレム: |
仕方ない。ここで野営するか? |
アーピー: |
でも、この程度で休むとデュボールに戻るのに2日くらいかかるんじゃないか? |
キャンパス: |
ボクの〈天使の靴〉を貸しても、歩けないかな? |
GM: |
〈天使の靴〉は宙に浮いて歩けるだけだから、疲労とかは通常の徒歩と変わらないんじゃないかな? |
キャンパス: |
ド○みたいなホバー移動でも? |
GM: |
そう(笑)。 |
キャンパス: |
なら、仕方ないなぁ。【ララバイ】で寝かせた後に引きずって……。 |
ドレム: |
これこれ(笑)。仮にも貴族の依頼人じゃ。そのような扱いはできまいて。 |
* * * * *
一行は火を焚かず、ドレムとセレスの暗視を頼りにして野営を行うことにします。
* * * * *
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GM: |
(蛮族は追いかけてきてるから……)。じゃあ危険感知判定を行ってね。暗視を持ってる二人はそのままだけど、ないひとは判定に−2のペナルティ修正ね。 |
アーピー: |
(コロコロ)[第六感]があるから、それでも達成値12。 |
GM: |
(その達成値なら、こちらが有利だな)なら、かなり近くで草を掻き分けて近づいてくる足音と、汎用蛮族語の短い会話が聞こえてきた。「こっちだ」とか「回り込め」とか言ってる。 |
ドレム: |
やはり、追ってきたか。しかも囲まれそうじゃな。 |
キャンパス: |
見つかってるなら、たいまつで明かりをつけるよ。準備はそれくらいしかできないようだし。 |
セレス: |
数は? |
GM: |
4体。魔物知識判定は2回でいいよん。……わかった? なら、レッサーオーガが2体とボガードトルーパー、それにディープグレムリンが居るのが分かる。 |
* * * * *
レッサーオーガは先ほどスミスが化けていたものの同類です。
ディープグレムリンは魔法を使う4レベルの蛮族で、
リーダーのボガードトルーパーはボガードの上位種で5レベル。
戦力的にはPCとほぼ互角といってよいでしょう。
アーピーの達成値が低く、どれも弱点を見抜くところまではいきませんでした。
* * * * *
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セレス: |
依頼人を護るなら、この場から動けない。 |
GM: |
ボガードトルーパーは汎用蛮族語で話しかけてくるよ。「別荘に来たのはお前たちだな。デュボールに知られると面倒だから死ね」だってさ。 |
アーピー: |
「親分は『歌』を集めるためにデュボールを偵察してる。『歌』さえあれば竜も怖くない」 |
キャンパス: |
歌? 竜? |
ドレム: |
いかにも次回への伏線ってな台詞じゃな(笑)。ここで話すってことは、拙僧らを生かして返すつもりがないのじゃな? |
GM: |
むしろ、きみたちの心臓を欲しがっているかもね。レッサーオーガが食えば、堂々と街の中に入れるようになるし。さて、では先制判定を行おうか。 |