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一行はほぼ丸一日をかけて、魔導機械の足跡を頼りに走り続けます。
――やがて、前方に魔導機械の姿が見えてきました。その側には、三つの人影。周囲は広い草原、遮蔽になるようなものはありません。
ここで、本編2巻(p.202をご参照下さい)で使われた、ある判定を行ってもらいました。「冒険者レベル+知力ボーナス」を使って、ラファル一行と敵パーティのどちらが先に相手の存在に気づくか、という判定です。
そして全員で発見判定を行います。
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アラン: |
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(コロコロ)なかなか良い値が出たよ。230メートル後方から発見に成功しました。 |
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GM: |
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では続いて、「魔物知識判定」ですが――成功しましたね。では、敵集団の面子が割れました。魔導機械はドゥーム。その隣にいるのが首領らしき人物で、名高い狩人のような風貌をしています。さらにその側には、腕利きの傭兵と魔道に魅入られた魔法使いがいます。 |
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ルシアス: |
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見えるのは、その4体だけか? |
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GM: |
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はい。およそ二十人からなる木っ端盗賊たちの姿は視界の中にありません。先行部隊は、かなり先に進んでしまっているようです。 |
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アラン: |
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この時点から、強化系の魔法は使えますかね。 |
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GM: |
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はい。これからは、10秒単位で動いて下さい。敵はあなたたちの存在に気づかない限り、1ラウンドで10メートルずつ集落の方向に進みます。 |
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アラン: |
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では、とりあえず敵の後方100メートルまでは、何もしないで近づきましょうか。 |
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アランの提案を採用して、敵の後方100メートルから本格的な戦闘が始まります。まだ、盗賊たちはパーティの存在に気づいていません。
ここで、ルシアスとアランはライダーギルドから借りた馬から降ります。
そしてルシアスの【フィールド・プロテクション】と、アランの《魔法拡大/数》の補助を受けた【バイタリティ】によって、メンバー全員を強化します。
ラファルとアーピーは足並みを揃えて敵の後方77メートルに移動。なお1ラウンド目は、敵グループはこちらに気づきませんでした。
続いて第2ラウンド、ルシアスは、ラファルとアーピーに【ブレス】をかけます。そしてアランはラファルに【ウェポン・マスター】をかけて《牽制攻撃》を一時的に習得させます。
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ラファル&アーピー: |
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一緒に、敵集団の後方50メートルまで移動する。 |
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GM: |
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前衛二人が50メートル地点まで接近したところで、盗賊たちはあなたたちの存在に気づいた様子です。立ち止まり、こちらに向き直りました。 |
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ラファル: |
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何か言っていたりするか? |
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GM: |
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何か会話を交わしているようですが、この距離では聞き取れません。しかしそれぞれ武器を構えて、臨戦態勢です。衝突は回避できそうにありません。 |
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アーピー: |
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それなら話がはやいぜ。男同士、拳で語り合うまでだ! |
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GM: |
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では、2ラウンド裏終了の時点で気づく、とします。 |
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アラン: |
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僕がドゥームに【ファイアボール】を当てられれば、かなり勝率が上がるんだけど……魔法を当てられる距離までの戦い、ですね。 |
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アーピー: |
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問題は、こちらの射程と向こうの射程がほぼ同じ、ってことだな。しかも向こうのドゥームは《鷹の目》を持っている。 |
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アラン: |
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でも、「どんどん攻めろ」というリチャードさんの教えに従って攻撃だ! 制限移動した後、傭兵に向かって【ライトニング】を打ちます。 |
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アーピー: |
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ではオレサマは敵に接近して、乱戦宣言! 外套を投げ捨て、颯爽と敵を逃げ飛ばしてやる!
(コロコロ)――のはずが、なんとピンゾロ。 |
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ラファル: |
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オレも同じく、傭兵に攻撃する。ここで外すわけにはいかない! 《牽制攻撃》を発動して――よし、ヒットした! |
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いよいよ、本格的な戦闘が始まります。
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