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さて、2日目の野営です。
見張りの順番は、昨日と同じ。
セレス&キャンパスペアの時は何も起きず。ドレム&アランペアの時、ニサが動き出します。しかしまた判定で、アランさんしか気づいていない状況に。
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アラン: |
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僕達の方へ来ようとしているわけじゃないんですね? |
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GM: |
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はい。馬車から離れて、林の中に入っていきますね。 |
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アラン: |
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ドレムさん。ニサさんが……。 |
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ドレム: |
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ほう。それはおかしいな。拙僧はスカウトを持っておらんし……アラン、つけてきてくれないか? |
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アラン: |
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わかりました(ニサをつける)。 |
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ドレム: |
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さて、拙僧はセレス達を起こすか。 |
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アランは呼び出していた鳥型ファミリアに、上空から後をつけさせます。
ファミリアは主人と視界を共有できるため、アランはそれを頼りに、ニサからじゅうぶん距離をとり追いかけます。
ニサは馬車からだいぶ離れると、ランタンを灯し、さらに進んでいきました。
そして、森の中でニサの足が止まります。
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GM: |
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立ち止まったニサは、唇のあたりに手を当ててから、ぶつぶつと呟きます。 |
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アラン: |
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その様子をジーと見ています。 |
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GM: |
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ニサは踵を返して戻ってきますね。 |
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アラン: |
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え? |
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(別行動)
ドレム: |
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GM、アランにはニサが何を言っていたか、聞こえないのか? |
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GM: |
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聞こえませんね。 |
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(別行動)
セレス: |
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周囲に人は? |
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GM: |
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いません。 |
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アラン: |
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虚空に向かい呟いていたんですか? |
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GM: |
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はい。唇あたりを触ってからですけど。 |
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一同: |
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う〜ん? |
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アラン: |
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戻ってきてるんですよね? なら、ニサさんにはファミリアをつけたまま、僕は一足早く、皆の所に帰りますよ。 |
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セレス: |
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ニサさんがいる方向に、【マナサーチ】をかけます(ころころ)。 |
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GM: |
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え……。 |
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【マナサーチ】は魔力を帯びた物品の場所を知るという魔法。
実はニサ、使い終わった消耗品の魔力の品を持っているんです。
消耗品だから、もう魔力はなくなって反応しないとなるのでしょうか? それとも微量に残ってて反応するのでしょうか?
困ったなぁ。わからないからって、セッションを止めるわけにはいかないし……。
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GM: |
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偶数なら前者、奇数なら後者で(こっそりとサイコロを振る)……よし、後者で。 |
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キャンパス: |
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ん? 何か言った? |
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GM: |
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いいえ、なにも(ニッコリ)。 |
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――と、決めてしまいましたが、後でゲームデザイナーである田中さんに確認したところ、「反応する」で当たっていました。
よかった。
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GM: |
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ニサは2つ持ってます。馬車からも、結構な数の反応がありますね。 |
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ドレム: |
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それは、わしらが把握している数よりも多いのか? |
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GM: |
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はい。ニサの荷物からです。そうこうしているうちに、ニサが戻ってきますよ。 |
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セレス: |
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私が足止めします。
「 トイレ行くには、どこがよかった? 」 |
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GM: |
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そうきますか(笑)。ニサは戸惑いながらも、「え、えぇっと」と、自分が行った方とは別方向を指しますよ。 |
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セレス: |
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え? こっち? と、ニサが行った方向へ歩きだします。 |
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GM/ニサ: |
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「違います! こっちです!」 |
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ドレム: |
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さて、この隙に……。 |
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残った3人はニサの荷物を点検。そして、メッセージルージュを発見しました。
メッセージルージュとは、その口紅を塗った唇で口づけの跡を残すと、音声による伝言を残せるというアイテムです。再生するのは簡単、口づけの跡に指を当て、聞きたいと言えばいいんです。
ミサがなんらかの伝言を残したと判断したドレムさん達。
セレスさんがニサの気をひいている隙に、彼女がおかしな動作をしていた場所に向かいます。
そこで拾った白いハンカチには、口紅の跡が。そしてそれを押すと……。
「このまま進みます。明日の朝には……」という言葉が聞こえてきました。
ドレムさん達はハンカチを持ち、馬車の所まで帰ります。
その後、お手洗いからセレスさんとニサも帰ってきます。。
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キャンパス: |
/ |
ひらひら〜。 |
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GM: |
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ニサの顔が青ざめます。 |
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セレス: |
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どうしたの? そのハンカチ〜(棒読み)。 |
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キャンパス: |
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ポチリと再生するよ。 |
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GM/ニサ: |
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「うぅ。わ、私の声によく似ていますが……」 |
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ドレム: |
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もう一押しじゃ! アラン! |
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アラン: |
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スチャリと、色とりどりのメッセージルージュを取り出します。 |
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GM/ニサ: |
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「アランさんにそんな趣味が?」 |
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アラン: |
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なんと! 僕にはこんな趣味があったんですね! そういえば、見覚えが……!! |
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ドレム: |
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ない! |
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一同: |
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(笑) |
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キャンパス: |
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アランのかどうかは置いとくとして、ニサさん、これは全部、自分の物じゃないっていうわけだね? |
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GM/ニサ: |
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「ええ」 |
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キャンパス: |
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じゃあもらっちゃう。これをボクが使ったら、呪歌を録音できないかな? |
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セレス: |
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呪歌使い放題! |
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アラン: |
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30秒というと、3ターンか。呪歌の技能覚えていない人でも使えるから、凄く便利ですね! |
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ドレム: |
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GM、それはよいのか? |
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GM: |
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……さあ? |
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ドレム: |
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おい! |
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GM: |
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しょうがないじゃないですか! だってそんなの、ルールブックのどこにも載ってないんだもん!(開き直り) |
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キャンパス: |
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じゃあ、使えるって事でいいんじゃないかな? |
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セレス: |
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それじゃあ強すぎるから、範囲が狭まるとか達成値が下がるとか制限がつくんじゃないかなぁ。 |
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アラン: |
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……GM、GM(ルールブックUの呪歌が説明している場所を指差す)。 |
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GM: |
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(その欄を読む)……あ。メッセージルージュで呪歌は録音できませんね。 |
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キャンパス: |
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それはどうして? 歌を残せるのなら、メッセージルージュを触る人が聞く意思を持っていれば、効果がありそうなんだけど? |
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GM: |
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歌だけで呪歌は発動しません。楽器も必要でしょ? |
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キャンパス: |
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あ。 |
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アラン: |
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楽器の音はメッセージルージュに入りませんしね。 |
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キャンパス: |
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残念だなぁ。 |
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ドレム: |
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さて、メッセージルージュの話も終わった事じゃし、正座しているニサを取り囲むぞ。話を聞かせてもらおうか。 |
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GM: |
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「わかったわよ」と、雰囲気がかなり変わって、乱暴な言葉づかいになります。 |
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セレス: |
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猫被ってたんですね。 |
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GM: |
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そのようですね。
「あ〜あ。もう、今度こそうまく儲けられるって思ったのになぁ」と、話し始めます。 |
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ニサさんがメローニの秘書になったのは、王宮に出入りするためでした。貴族の男に取り入り、玉の輿を狙っていたのです。
しかし、メローニの立場は低く、誰もニサを相手にしませんでした。
というのも、アルフォートで十数年前に起こった王位争いで、メローニの父が支持していた人物が敗れてしまったからです。
今の女王が宝石狂いだったため、取り潰しは免れました。
そして、これまで通り宝石を売るという条件つきで、王宮の出入りも禁止になりませんでした。
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GM/ニサ: |
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「メローニがある貴族に肩入れしてるのは、そいつが女王に気に入られれば、自分の立場が上がるからさ。まぁそれ以外にも、あいつはその貴族に、惚れてるようだがね」 |
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アラン: |
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女の人なんだ。 |
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GM/ニサ: |
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「そうらしいね。そいつの事になると途端に口が重くなるから、女っていう以外には知らないんだけどさ」 |
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ドレム: |
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まぁ、話はわかった。で、肝心の黒幕をお主はまだ言ってないのだが? |
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GM/ニサ: |
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「……盗賊団さ。玉の輿に乗れなくてくさってた私に、宝石を盗まないかと声をかけてきたのよ。あのまま秘書をしていても、裕福な暮らしは望めなかったしね、退職金代わりに宝石全ていただこうと思って」 |
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セレス: |
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全て? |
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ニサはしまった、という顔をしてから、ドレムさん達だけでなく、メローニ達の方も襲うつもりだったと話します。
どちらを先に襲うかなどは決まっておらず、二手に分かれて襲うつもりでした。
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キャンパス: |
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戦力を分けるなんて……あほだね! 時間差で襲おうよ! |
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ドレム: |
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どちらかが成功すればよい、とか思っておったんじゃろう。片方が成功すれば、10万じゃからなぁ。 |
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自分達を襲う予定の盗賊達が、翌朝にメッセージルージュを回収しに来ると知ったドレムさん達。
森の中に息を潜め、彼らが来るのをじっと待ちます。
夜が白み始め、2人の人間と1人のドワーフが現れました。
相手に気づかれず隠れられたかは、達成値の比べあい。ドレムさん達は隠密判定、盗賊は危険探知判定です。
盗賊の値は 14 。
セレスさん、アランさん、キャンパスさんは余裕でしたが……。
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ドレム: |
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(ころころ)…… 13 。 |
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盗賊(セレス): |
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「誰だ!」 |
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ドレム: |
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「フッフッフッ。ばれてしまっては仕方がない」 |
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盗賊(キャンパス): |
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「お前か! ニサを攫ったのは!」 |
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ドレム: |
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「いかにも! ここまでのこのこ現れた貴様の浅はかさを呪うがよい!」 |
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盗賊(アラン): |
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「く! ニサを返せ!」 |
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ドレム: |
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「なぁに。心配しなくてもすぐに会わせてくれるわ。あの世でなぁ!」 |
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という寸劇をはさんだ後、魔物知識判定をしました。見事に見破られます。
ルールブックTの375ページに収録されている、腕利きの傭兵が3人です。ドワーフだけは、防護点などが少し変わっています。
先制判定の結果、ドレムさん達が先行に。
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セレス: |
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じゃあ私から! サーペンタインガンの二丁拳銃でドワーフに攻撃。《キャッツアイ》をいれた後、【ソリット・バレット】!(ころころ)
14 ! |
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GM: |
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(ころころ)ダメージをどうぞ。 |
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セレス: |
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(ころころ)まず 13 点。そして次は(ころころ)当たったから、(ころころ)
14 点ダメージ! |
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GM: |
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合計、 27 点ダメージ!? 半分以上削れた。痛いよぉ〜。 |
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アラン: |
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次は僕ですね。異貌した後、ドワーフと後列の1人を巻き込んで、【ライトニング】を撃ちます(ころころ)
18 で抵抗してください。 |
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GM: |
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18 !? 高すぎる! (ころころ)やっぱり両方、抵抗できない! |
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アラン: |
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ダメージは(ころころ)異貌分の1点を足して、ドワーフは
19 点!
人間は(ころころ)あ、回った(ころころ)
26 点! |
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うぅ。所詮、ザコはザコでしたね。
その後、ドレムさんが前に出て乱戦エリアを構築。攻撃はなんとか避けられたものの、次のキャンパスさんの攻撃が酷かった!
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キャンパス: |
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はい! 【チャーミング】で人間しか攻撃しちゃだめって歌うよ! |
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GM: |
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人間って……あ! このパーティ、人間いないし! |
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キャンパス: |
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フフフフフ。(ころころ) 15 ! みんなはレジスタンス聞いているからかからない! GM、抵抗どうぞ! |
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人間Bは抵抗できませんでした。
GMのターンになり、人間Aがドレムに殴りかかるものの避けられ。ならばとドワーフが殴りかかりますが、1点しかダメージを与えられず。
防護点 14 なんて、高すぎなんですよ!
そして呪歌に冒されている人間Bは仲間を殴ることができず、まごまごして終わり。
その後、セレスさんの銃弾にドワーフが倒され、アランさんの魔法に人間Aが倒されました。
人間Bだけが残ります。
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セレス: |
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命は助けてあげるから、メローニさんを襲いにいった人達の情報をちょうだい。 |
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GM: |
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命欲しさにベラベラと話しますね。盗賊の首領が数人の仲間を連れて、今日の夕方、メローニを襲うつもりです。 |
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セレス: |
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メローニさんにも冒険者3人が護衛についているけど……。 |
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ドレム: |
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わしらがつくまで、持ちこたえてくれている事を祈ろう。 |
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