◆ 事の起こりは一通のメールから ◆ |
友野 |
まずはわたくし友野詳が聞き手になりまして、ゆうみんのデビュー作『ふしぎの町のミステール』のことから伺ってまいりましょう。 |
ゆうみん |
はい、よろしくお願いします! |
友野 |
白夜書房さんとは今回はじめてのお付き合いになりますが、この企画はどういった経緯で始まったのかな? |
ゆうみん |
えっと、2011年の春にパズル雑誌の担当さんから、子供向けの知育を意識したパズルの本を作る協力をしてほしい、というメールをいただいたのが始まりです。パズルだけでなく、ストーリーを組み込んだりして子供が飽きないような構成の作品にしたい、と。
その担当さんが個人的にSNEをご存知だったそうなので、それでSNEにメールをくださった、ということでした。 |
友野 |
なるほど。その執筆者としてゆうみんに白羽の矢が立ったのは? |
ゆうみん |
実は、河端さんの『モンスタニア』の企画立ち上げの頃にパズル&クイズ・ストーリーブックの執筆者を募っていた時から、漠然といろいろ考えていたものがあったんですけど、いまいちちゃんと固まらなくて、他の企画が進行するのを横目に見ながらあたため続けていて……。 |
友野 |
ようやくそれが固まった、と? |
ゆうみん |
そうですね。ずっと何かこう……ふわっと、やわらかい雰囲気の優しいお話を書きたいな、という気持ちがあって。
今回の企画は、これまでSNEで展開してきたパズル&クイズ・ストーリーブックよりも少し年齢層の低いところを求められていたので、今回ならそれができるかなと思って企画書を作成して、それをボスにも先方にも気に入っていただけたので、このお話を書くことになりました。 |
友野 |
というわけで、なんと7月に1、2巻同時発売という。2冊同時だと本屋さんに並ぶ時にインパクトがあるよね。 |
ゆうみん |
当初は4月に1巻、という話だったんですけど、2011年の秋頃に7月1、2巻同時発売に変更になって、ご連絡いただいた当初はすごくびっくりしました。
自分にちゃんと出来るのかな、とかなり不安で実際ものすごくいろいろ関係各位にご迷惑をかけまくったりしたんですが、皆さまのご尽力のおかげでちゃんと発売されました。 |
◆ お家に帰るまでが冒険です ◆ |
友野 |
というわけで、内容についてのお話を。まずは簡単にあらすじをどうぞ。 |
ゆうみん |
妖精とか精霊、幻獣などなどの神話やおとぎ話に登場するような不思議な生き物のことをミステールって総称している、とある世界の田舎町がお話の舞台になります。
ミステールが見える人はほとんどいないんですけど、主人公の少年ハルはお父さんのおまじないがきっかけでミステールが見えるようになって、ミステールに関わる不思議な冒険をする、というお話です。 |
友野 |
なんというかすごい素直で……、とにかくピュアで素直ないい話だなぁ、と。僕にはもう書けないですね、こんな話(笑)。 |
ゆうみん |
あ、ありがとうございます(照れ照れ)。 |
友野 |
王道の冒険ファンタジーだよね。
『コロキューブ』だと主人公が「ラクしてくらしたい」ためにいろいろする話だから、どうやってクローにがんばらせよう、って苦心があるんですけど、それに比べてハル君はいい子だよねー。 |
ゆうみん |
はい、すごくいい子です。
ただ自分で設定しておいてアレですが、ちょっとありえないくらいいい子設定なので、こんなヤツいねえよって思われたりしないかなと少し心配してました。 |
友野 |
僕は無理してる感がなくて素直に共感して読めましたよ。
ちょっと中性的な子だから、男の子でも女の子でも素直に感情移入ができそうな気もしたし。 |
ゆうみん |
そう思っていただけたならよかったです。
最初、主人公のイメージがまったく固まらなくて悩みに悩んで、先に周囲を固めよう! って思ったんですよ。それでお父さんとお母さんのことが決まって、この両親に育てられたらどんな子になるかな、と考えてこうなりました。 |
友野 |
たしかにもう、このご家族に関してはすごい納得。この親にしてこの子があるんやな、と。いいパパとママですね。
ちゃんと帰って「あのね」ってハル君がお父さんとお母さんに話して、それを二人が信じて聞いてくれるっていうのが、すごくいいラストだな、と思うよ。 |
ゆうみん |
ありがとうございます。わたしもこの両親はすごく気に入っています。
このお話を作る時に主人公の境遇もいろいろ考えたんですけど、今回の企画では親子がきちんと揃っている暖かくて優しい家族の場面が入った話にしたいな、と強く思ったんです。だから、最後は必ず家に、両親のところに帰ってくる形にしました。 |
友野 |
この両親を見ていると大人はこういう大人でいてほしいって思う。もちろん物語には悪役も必要なんだけど、子供にとって優しく大らかに見守ってくれる大人が必要ですよっていうメッセージは大切だよね。 |
◆ 不思議生物――ミステール ◆ |
友野 |
さっきもあったように、このお話では不思議な生き物をミステールと呼んでるわけですが、これはこの作品中の造語っていうことでいいのかな? |
ゆうみん |
一応、フランス語で神秘とか不思議とか謎といった意味の単語そのままで、いわゆる英語のミステリーです。だから、タイトル直訳すると『ふしぎの町のふしぎ』になっちゃうんですけど(笑)。 |
友野 |
そうなんか(笑)。
でも、このネーミングはすごくいいと思うよ。ミステリーっていう馴染みのある言葉が、ちょっと馴染みのない言葉のようになっていて、なんだろう、きっと不思議なものだろうって思わせるし、響きも可愛いしね。 |
ゆうみん |
せっかくだから何かこの作品特有の名称を、と思っていろいろ考えたんですが、そう言っていただけたならつけた甲斐がありました。 |
友野 |
で、表紙にもミステールがいろいろ描かれていますが、このイラストがまた可愛いですね。 |
ゆうみん |
(真剣)そうなんですよ! イラストは全力で褒めちぎってください!
ふわっと優しい感じを目指したかったのと、児童向けだからイラストがすごく重要だと思ったので、イメージに近い絵を探すために本棚をひっくり返したりイラスト投稿サイトを巡って、「こういう雰囲気がいいです」というのを白夜書房さんにお送りした、その中にユルギさんが入っていたんです。 |
友野 |
すごく可愛いらしくて、作品の雰囲気によく合ってるよね。 |
ゆうみん |
ユルギさんに決まって本当に良かったと思ってます。ただ、ユルギさんとしてはこんな大変な仕事になるとは思いもよらなかったかもしれないですけど……。
原稿が遅れに遅れて、ユルギさんのスケジュールがすごく危険なことになってたんですけど、それでもこれだけのものをあげてくださって本当に感謝してもし足りないです。わたしもう東に足を向けて眠れません。ていうか貢物を用意しないととてもお会いすることもできないです……。 |
友野 |
たんまり貢物用意しとき(笑)。
この作品で僕がすごいと思ったのが、各章の扉であらすじや本文に書かれていない部分がマンガでフォローされているところ。 |
ゆうみん |
今回のお話をどういう視点で書こうかな、と考えた時にハルの視点をメインにするとどうしてもハルが知らないことは書きにくいので、本文以外の何かで表現できないかな、と思ってこの形を提案しました。 |
友野 |
子供さんにとっては視点の切り替えは難しいから、これはおもしろい工夫だと思うよ。 |
ゆうみん |
ありがとうございます。入れていただいた甲斐がありました。
ちなみに、作品の雰囲気を統一したかったのでパズル部分も全部ユルギさんに描いていただいたりしてて、とにかくひたすら無茶振りしまくったので……、ユルギさんに「もう二度とこんな作家と仕事するかー! (`Д´) 」とか、思われていないと、いいな……(遠い目)。 |
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ユルギさんのサイト
http://euc.moo.jp/
pixiv
http://www.pixiv.net/member.php?id=14749
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◆ こんなところにまさかのあの人 ◆ |
友野 |
パズルの話になりますが、パズルの有名な先生が監修をしてくださってるんだよね? |
ゆうみん |
パズル、というかトリックアートですね。
出版社さんからの意向でパズルの種類のひとつとしてトリックアートを取りいれたい、というお話があって日本女子大学教授の竹内龍人先生に、トリックアート部分を監修していただきました。 |
友野 |
そして、ときどき小学生にはわからない難しい解説用語とかが……。 |
ゆうみん |
それ、ずるいと思いません? 本文は漢字も難しい言葉もものすごい苦労して減らして、今でもまだ多いって言われてるのにトリックアートの解説だけは大人でも「?」な言葉やら漢字やら山盛り出てくるんですよ(笑)。 |
友野 |
親御さんが子供さんに「これどういう意味?」って聞かれてもとっさに答えられないよね(笑)。 |
ゆうみん |
そうですよね。そのあたりは、竹内先生の「錯視と錯聴を体験!イリュージョンフォーラム」というサイトを見て説明してあげてください。今回のお話に使ったトリックアートも掲載されてますし、いろんなトリックアートがあっておもしろいですよ。 |
友野 |
そして、個人的にびっくりしたのが……、巻頭についているすごろくが、なんとフーゴ・ハル先生の作である、と。
『迷宮キングダム』の挿絵ほか、幅広くご活躍されているのでアナログゲーム好きの皆さまにはお馴染の方ですよね……、て、業界狭ぇ。 |
ゆうみん |
わたしもびっくりしました。
すごろくはこちらでネタを出して白夜書房さんで作っていただくことになったんですけど、制作していただいたのがまさかフーゴ・ハルさんだとは夢にも思わず……。ゲラで奥付を見て初めて知ったんですよ。 |
友野 |
本文中にもページをめくったらサイコロの目が出てくるという、我々にはちょっと懐かしい昔のゲームブック仕様なんだけど、そこにも一工夫が。 |
ゆうみん |
とにかく全体に可愛い装丁の本を目指したかったので、本文中のサイコロの見本がただの四角に黒い点が入ってるだけだったのを、シルエットクイズにしてもらいました。
あと、すごろくについてるサイコロは簡単に作れるように六角柱のサイコロを提案したりとか。
切り離すのがもったいない可愛さですが、ぜひ作って遊んでくださいね。 |
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竹内龍人教授のサイト
https://sites.google.com/site/tatsutotakeuchi/home
錯視と錯聴を体験!イリュージョンフォーラム
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/
フーゴ・ハルさんのサイト
http://hall.fool.jp/
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友野 |
『ミステール』の2巻と『コロキューブ』新刊のネタが、なぜか綺麗に被ったんだよね。 |
ゆうみん |
そう、どっちも七不思議。いろいろ必死すぎて他の人の作品のことは全然気付いてなかったんですよね……。(こぼれ話 気付いてなかったもう一つの話) |
友野 |
相談したわけでもないのになぜかコラボしたみたいでびっくり。
ストーリーの方向性とかはまったく違うし、読み比べていただいたら僕が考えるバカバカしいギャグ不思議と、ゆうみんが考える正統派七不思議との違いが見られて面白いかもしれないね。 |
ゆうみん |
そんなわけで今度はわたしが『コロキューブ』について質問をしてまいります。よろしくです!
とはいえ、『コロキューブ』は以前のインタビューで企画の発端などのお話はがっつりされているのでそちらをご覧いただくとしまして。
本作は、シリーズ通算10冊目、友野さんが文章を担当した作品では7冊目。もうそんなに続いてるんですねぇ。 |
友野 |
今回ちょっとお待たせしてしまいましたが、いつものようにクロー君の「ラクしてくらしたい」という欲望のために、気弱で優しいカミオ君と、内気で物知りのトイレの花子さんと3人で冒険します。 |
ゆうみん |
テーマは先ほど話に出ました七不思議ですね。 |
友野 |
流れ星を空に戻すために妖怪世界の七不思議を巡るのが今回のお話。
空から流れ星がどーん! と落ちてきて、流れ星やから願いを叶えてくれるんちゃうか?! と思ったのに落ちてる間しかよう叶えん、もう落ちてしまったから無理て言うから、じゃあ空に戻すからもう一回落ちて来い! と。 |
ゆうみん |
そんな無体な(笑)。 |
友野 |
で、その七不思議が世界の七不思議をベースに本所七不思議だとか、学校の七不思議などを混ぜてある、という。
七不思議自体は知ってる人には知っているなりに、知らない人にも楽しんでもらえるようにしてありますが……。 |
ゆうみん |
あの……今回の登場人物の中に……(うずうず)。 |
友野 |
SNEの作品を読んでいただいてる大人のファンの方に言っておこうかなって思うのは、七不思議を調べるために立ちよった図書館に出てくる妖怪が……。 |
ゆうみん |
文車妖妃なんですよね! それがまた『妖魔夜行』の文ちゃんにそっくりな性格! |
友野 |
というかそのままだよ(笑)。
友野詳が書く文車妖妃をどんなキャラにするかって言ったらアレしかないからね。ご存じの方だけのお楽しみですが、ピンときた方はぜひお手に取っていただければ、と。 |
ゆうみん |
まさかこんなところに登場するなんて、と無駄にテンションをあげてしまいました。
さてさて、話は変わりますけど『コロキューブ』は巻末の妖怪図鑑がいつも可愛いですよね。
一番下に表情のアイコンが並んでるのがまた、いくつかは共通の表情なんですけど、最後の一個だけそれぞれのキャラ独特なものになってたりするのが細かい。 |
友野 |
僕は本文のところだけを書かせてもらって、それ以外はすべてデザインメイトさんにお任せしてるんだけど、いつもここがあがってきた時に見せていただくのが、一番の楽しみでね。
本文自体もわりと力を入れていて、なるべく本当のこと、でもほんの少しの創作を交えて書いているので、ぜひ楽しんで下さい。
で、実は妖怪つながりで、7月に新作が出ました。 |
ゆうみん |
7月30日に角川KCG文庫さんから発売の『妹トラップ! 外道な兄と使われ妖怪(以下、妹トラップ)』のお話も伺ってまいりましょう。
この作品は、ソーシャルゲームの連動作品ということなんですが、どういった経緯で友野さんのところに? |
友野 |
ライターや編集の仕事をしている友人からある日電話がかかってきて
『友野さん、僕の知り合いが『秘録妖怪大戦争』というソーシャルゲームのノベライズする人探してるんですけど、友野さん若いのに心あたりは……』
「『妖怪大戦争』? 僕がやる」
って脊髄反射的に答えていて。 |
ゆうみん |
脊髄反射、ですか? |
友野 |
そう、答えてから版元とか条件とかを確認して。そしたら、担当編集さんとはついこの前お会いしたばっかりで、その時に企画持って行っていいですかって話したところだったから連絡を取って、非常にあっさり決まった。 |
ゆうみん |
脊髄反射で答えちゃうくらい、友野さんにとって重要な作品なんですか? |
友野 |
僕の大原点のひとつだからね。
角川映画さんの前身である大映っていう映画会社が1968年に作った『妖怪三部作』っていう妖怪映画が3本あって、その中の2作目が『妖怪大戦争』なんだよ。
生涯で僕が好きな映画を3本選べって言われたら、その3本の指に入る。 |
ゆうみん |
ほほう。 |
友野 |
子供の頃からずっと好きで、大学時代に特撮作品オールナイト上映をしていたのを友人と見に行って、「俺らも作ろうぜ!」て8ミリ映画で『妖怪総進撃』っていう映画を作っちゃったくらい好き(笑)。
というわけで、それを元にしたソーシャルゲームの小説って言われたら僕がやるって言う以外にないだろう、と。 |
ゆうみん |
なるほどそれは即答しちゃいますね(笑)。 |
友野 |
で、即答した後で「妖怪はみんな美少女化してます」って言われて「ん?!」てなったりもしたんだけど(笑)。
実は担当編集さんは、SNE創設の頃からお付き合いのある方で、デビューする前からずっと面識だけはあって、今回初めて直接一緒にお仕事させていただくことになった、という縁もあって。 |
ゆうみん |
すごい縁ですね。
ちなみに、このゲームはプレイヤーが妖怪使いになって、妖怪を集めて育てて戦うバトルゲームだそうですが、小説執筆にあたって妖怪が美少女っていう以外には制限みたいなものはあったんですか? |
友野 |
プレイヤーが所属する〈キョーカイ〉と〈ツチグモ〉っていう組織の設定なんかはあるけど、逆に、それらの詳細設定を作ってくれたらフィードバックしますよって言われて、妖怪のバトルも好き放題で非常にフリーハンドにやらせていただきました。
なので、今回の作品はノベライズではなく連動作品として、タイトルにも『妖怪大戦争』と入れずにいきましょう、ということになったんだよ。 |
ゆうみん |
なるほど。他にもコミックとかいろいろ同時期に始まってますよね。 |
友野 |
そちらは僕は関わっていないので詳しいことはわからないですが、連動企画として、電子書籍版が同時発売されています。
さらに、各作品にはゲームに使えるカードがおまけでついています。
『妹トラップ』の主人公たちは、小説のオリジナルキャラだけど、本を買っていただくとゲームの中でも朱天童子を使えるようになるよ。 |
ゆうみん |
あ、そのシリアルコードなんですけど、有効期限が2012年9月30日と書いてあって短いなーと思ってたんですけど。 |
友野 |
正しくは2012年12月31日に訂正されてたね。
このお話は、妹のアカネに憑依した妖怪の朱天童子と、その朱天童子を召喚し使役する兄のイオリのダブル主人公で、そして目指すは世界征服。たった一人の美少女(妹ではない)のために世界征服を目指すという。だからヒロインはあとらが……ヒロインなのかな、あれ? |
ゆうみん |
え、いちおう、ポジション的にはヒロインでは? ポジション的に、と言えは妹は読んでるうちに、あれ? い……もう、と? ってなりますが。まさかあんなニックネームでクラスメートから呼ばれているとは(笑)。 |
友野 |
いわゆるラノベの妹キャラとはかけ離れてるよね。
たぶんタイトル詐欺って言われると思うんだけど(笑)、でもがんばって面白い話にしたつもりなので、ぜひこれもお楽しみいただければ幸いです。
挿絵を担当してくださった西脇ゆぅりさんのイラストもたいそう可愛らしいので、本文に足りない萌えはイラストで補っていただければ、と(笑)。
で、小説を読んでもし興味を持っていただけたなら、ぜひ映画やゲームもどうぞ。どちらも面白いのでおススメですよ。 |
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西脇ゆぅりさんのサイト
http://yuuri.happy.nu/
pixiv
http://www.pixiv.net/member.php?id=454539
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◆ 月刊友野詳 再来 ― 今後の予定 ◆ |
ゆうみん |
では最後に今後の予定など。
友野さんは次は9月に新刊が出るんですよね。 |
友野 |
はい。今度は角川つばさ文庫から新シリーズがはじまります。タイトルは『魔界王子レオン 猫色の月と歌えないウサギ』。小学校上級から中学生の女の子向けで、内容はクトゥルフ。 |
ゆうみん |
え、女の子向けでクトゥルフなんですか? |
友野 |
うん。実は企画自体は一昨年くらいからあって、去年具体化してようやく出版の運びとなりました。 |
ゆうみん |
さらに10月にも新刊が。 |
友野 |
こっちはネオゲーム文庫という新紀元社さんの新しい文庫のレーベルから、秋口ぎぐる制作のカードゲーム『テキサスゾンビーズ』のゲームノベルになります。
『妹トラップ』の2巻も現在作業にかかっていて、遅くても年内には、という予定。 |
ゆうみん |
『コロキューブ』は次回は? |
友野 |
具体的なスケジュールは決まってないけど『コロキューブ』ももちろん現在準備中。それ以外にも学研さんから新しい作品を準備してますので、いろいろ楽しみにしていてくださいね。 |
ゆうみん |
久しぶりに月刊友野詳が帰ってきましたね! |
友野 |
そうだね。この勢いをずっと維持できるよう頑張ります。
ゆうみんは『ミステール』の次巻の予定はどうなの? |
ゆうみん |
スケジュールはまだ決まってないんですが、できればあまり間を置かずに出したいな、と思っていますのでひとまず準備を進めています。
あ、それとですね、いま公式facebookでキャラ紹介を連載していただいてるんです。本編には出てこない設定なんかもぽろっと書いてたりするので、よろしければそちらもあわせてご覧いただければ、と思います。 |
友野 |
そんな感じで、皆さんに楽しんでいただけるよう頑張っておりますので、応援していただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。 |
ゆうみん |
お願いいたします〜。 |