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株式会社グループSNEオフィシャルサイト

ボードゲーム特集 豪華三連発(2)

  1. グループSNE 社員/ゲーム募集について
  2. グループSNE/cosaic最新作について
    『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』『王への請願』『CV -履歴書-』『コルセア ~海賊~』『オリジン』『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』
  3. ボードゲームストリート2015
2015年06月
記事作成 2.石野力


2.グループSNE/cosaic最新作について
『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』『王への請願』『CV -履歴書-』『コルセア ~海賊~』『オリジン』『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』

第2弾は、グループSNE/cosaicがおくるボードゲームをご紹介。
『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』『王への請願』『CV-履歴書-』『コルセア~海賊~』『オリジン』と様々な新製品についてご紹介します。『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』についてもとっておきの情報が!
どんなゲームを出して、どんなゲームを出そうとしていて、どんな思いが詰まっているのか。
我らがボス、安田均に伺いました。インタビュアーは石野力です。


◆『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』
―― まずは6月20日に出た新製品『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』について伺います。
安田 はい。まず謝っておかなくちゃいけません。発売時期が遅れてしまって申し訳ありません。ようやく出ました。
―― 製品情報等、こちらの記事もご覧ください。
安田 グループSNE/cosaicは2013年10月からボードゲームを作りはじめまして『ゴーストハンター13 タイルゲーム』をはじめ『タルギ』『王宮のささやき』、昨年には『ブラックストーリーズ』とその続編、『ゴーストハンター13』拡張セット、そして『ポイズン』『アサンテ』と出して、今年の春には『ゲット・ラッキー』。それらに続く新作になります。
―― もうそんなに出していたのですね。
安田 いやあ、順調に出すぎましたね(笑)。
こんなにうまくいくものなのか、と逆に心配していたところ、2年目にして初めて、『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』の船積み、輸送、通関のところで遅れが発生してしまいまして。
―― そして、新たな発売日が6月20日に。
安田 はい。6月20日にお届けさせていただきました。お待たせした分、間違いなく楽しいものに仕上がっています。
実は、5月5日のゲームマーケット2015春には、その時点で印刷が上がっていた少量を空輸して販売しました。少しでも早く遊んでいただきたくてですね。著者インタビューでも言ったんだけど、このゲーム、非常に変わったゲームになっています。
―― ダイスタワータイルを利用した盤面ですね。
安田 まず、このゲームのコンセプトは「すごろくを作るすごろく」です。ですから、簡単に遊べる、ダイスを振って進むレースゲームになっているわけです。普通のすごろくというのは、ダイスを振って、その目の所に進んで指示に従いますよね。このゲームはそうじゃないんです。「進む指示そのもの」を配置してもらいます。
―― 指示の書かれたタイルを配置することで、ダイスの目をある程度コントロールしようと。
安田 はい。どんどんすごろくができていくんですが、少しはコントロールができるようにしてあります。
重要なのは、コントロールしすぎないということ。コントロールだけになってしまうと、上手な人が勝つものになってしまいます。それで、最後は実力だけでは決まらないようにしてあります。予想外のことが起こるのが面白いゲームになっています。
―― ニコニコ動画にも動画があがっていますね。
安田 ええ、入門シナリオをあげています。見ていただければ、最後のところ私がいかに悔しい思いをしたかを見てもらえるかと思います。あのままうまくいけば、9点で終われたはずなんですが、あの目でなければなぁwww いい感じに進行しても、最後の最後で裏切られてしまうという。微妙な意外性をぜひとも楽しんでください。計画を立てるんだけど、立てても仕方がない。でも立てずにはいられない。
ダイスの目がこうだったから悔しい、とは思うけど、面白かったというゲームになっていればと願ってます。
―― 何回も遊びたくなるという。
安田 そうなんですよ。シナリオ1のプレイ時間は30分。それ以降のシナリオも1本1時間でできるようにしています。サクサク遊んでください。シナリオは1から5までありますが、全部順番にやっても、4時間半ぐらいですから。2時間セッションを2回やるようなものですね。
―― 半日あれば全部間違いなく遊べますね。
安田 遊びこんだという人は、白いブランクタイルを用意してありますので、自由にタイルを作ってゲームに混ぜてください。自分としては「“○進む”へ進む」みたいなのを入れたかったけど、ちとややこしくて。シナリオも自由に作れるようになっておりますので、一種独特なゲームになっています。
RPGファンの人から見たらシナリオを自分で作ると言う意味で、RPG的な部分もありますし、普通のゲームファンの人から見ても毎回変わる盤面でワーワー言いながら延々と遊べるゲームになっていると思います。
という『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』でした。


◆『王への請願』
安田 さて、ホントはコクーンのすぐ後に『王への請願』が出る予定だったんですが、順序が逆になってしまいました。
―― 『王への請願』は4月25日に発売だったので、ニコニコ超会議の開催と同時ですね。
では、このゲームに関する思い入れを教えてください。
安田 ずっと前から出したかった作品なんですよ。
デザインしたのはトム・レーマンというアメリカのデザイナーです。彼は「オラクル社」創立メンバーの1人でもあります。
彼はアメリカのボードゲーム衰退期にただ一人、とは言わないが、ジェームズ・アーネストなどと同様に頑張ってゲームを出していました。なかなかアメリカでもボードゲームが出なかった頃に
『ファーストフードフランチャイズ(Fast Food Franchise)』、通称『FFF』というのを出したんですよ。1992年頃だったかな。これが非常に面白かった。
モノポリーとアクワイアを足したような感覚で、我々はこのゲームが大好きで日本語版を翻訳付きで出したかったんです。当時三宮でギルドというショップをやっていた、渡辺君と言う人が出しますよと言ったんです。
―― 丸々20年以上前、そりゃまた昔の話ですねえ。
安田 それでね、いいゲーム作るデザイナーだなと思っていたら、やがてドイツ風のゲームを作って本場のドイツでも評価されはじめまして。今なら『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』とかが有名ですね。
そんな彼のダイスゲームの傑作『王への請願』。僕はこのゲームがお気に入りで出たときから何度も遊んでいたんですが、気付いた時には絶版になっていたんです。
―― ちなみに、ゲーム内容はどのようなものですか。
安田 これはね、戦略性の高いダイスゲームです。最終的な目標はできるだけ多くのゾロ目を出して、王への請願を成功させることなんですけど、そこに至る道のりに色んな選択肢があって実に悩ましい!
ダイス数を増やすカードもあれば、ダイス目を変更するカードもある。第1投をして、どのカードを狙えそうかなというところから始まって、どのダイスを振りなおして、と。自分の中でプランを立てながら、でも思い通りにならないダイス目に振り回されながら、請願の成功を目指す。本当によくできたゲームです。
―― 話を聞くだけでも、面白そうな感じが良く伝わってきます。
しかし、絶版となると、なかなか入手しにくいですよね……
安田 ええ、難しいです。でもね、これは出したら絶対喜ばれますし、出させてほしいなと思って手紙を書いたら、「おお、あのときの君たちか!」と言って!
―― 覚えていてくれたのですね!
安田 そうです。「喜んで。ぜひやってくれよ」と言われたんでね。
ただ、そのまんまでは出さなかったんです。
―― イラストの変更ですね。
安田 はい。ゲームは、出版社から版権をとって出す場合と、デザイナー本人から取る場合があってね。本人と直接契約した場合、出版社が出していたイラストを使うわけにはいかないんですよ。出版社やグラフィッカーにも聞かなければならない、といろいろ大変。なので、うちでオリジナルのイラストやパッケージを描かせてもらうことになりました。それで、『王宮のささやき』『タルギ』で人気のある秋津たいらさんにやっていただけるかお伺いしまして。するとタイトルの‘王’から王続きで『王宮のささやき』のように全部動物でやりたいと。
ただわれわれとしては「秋津さん=動物」と、安直にはしたくなかったので、これまでの動物は一切使わないでやってくださいとお願いしました。
―― 『王宮のささやき』の動物たちとは全部別なんですね。
安田 ええ。見比べてみてください。全部別の動物ですよ。
クジラやカメに、王様はトラで王妃はゾウと、色々描いていただきまして。
大力作です。ぜひイラストの方も楽しんでください。


◆『CV-履歴書-』
安田 そして、偶然なんですけどね。コクーン、王への請願ときて。
―― 両方ダイスゲームですね。
安田 わざとじゃないんですよ(笑)。
ゲームに慣れていない人にとってはダイスを振ってすぐに遊べる。ということでコクーン。
そして、ゲーマーの人にとってはダイス目で決定するんじゃなくて、それを操作するという運だけではないゲームを紹介したかった。
―― コクーンにも操作要素は少しありますね。
安田 ええ。コクーンは基本ダイス目に従って動いてるんですけど、その場のタイルを操作することでバランスをとれる。これは新しい形のダイスゲームということです。「ボンカース(Bonkers)」を過激にしたような。
で、第3弾目は
『CV-履歴書-』の紹介です。CVというのはラテン語Curriculum Vitae履歴書って意味なんですけど。
―― またもやダイスゲームです。
安田 ええ。これは『人生ゲーム』というルーレットで進むあのファミリーゲーム、あれをカードで遊ぶというコンセプトなんです。盤面のイベントではなく、カードを使います。そして人生ゲームとは銘打ってますが、子供向けというより、大人の人生ゲームなんですよ。
―― 大人の人生ゲーム、とは何でしょう。
安田 『人生ゲーム』はね、家族でワーッと、あまり変な風にぶれない健全な一生を進みますよね。
今回の『CV-履歴書-』では人生においてどういう出来事を辿って一生を終えるのかを、もっと色んな形で幅広く見せて楽しんでもらおうという。
―― 一人の一生そのものを扱っていると。
安田 そうです。青年期、中年期、老年期、という自分の人生そのものを表現したカードを、ダイスでどう獲得するかが重要です。獲得したカードを並べていって、誰が一番うまい人生を送ったか最終的な得点が決まります。しかし、同時にその並べたカード全体でどんな面白い、妙な人生を送ったかの、履歴書にもなっているんです。
―― 勝ち負けもあるけど、どんな人生だったのかそれを楽しんでもらいたいと。
安田 発想が面白いでしょ。出たダイス目でやるだけではなくて、持っているカードで操作。さらに普通の数値ダイスじゃなくて絵柄付きの特殊ダイス。『CV-履歴書-』はまた別の形のダイスゲーム、テーマも全然違うからダイスゲーム第3弾としてちょうどいいんではないかと。毎月ダイスゲームがずらっと並ぶ…… 予定でした。ちょっとコクーンだけずれてしまったんですけどね。ダイスだから自由にはならなかった(笑)。
それぞれ違う性格のダイスゲーム3つです。今、ダイスゲームは世界的に再評価されています。入門しやすいですし、ぜひこの3作、楽しんでください。


◆『コルセア~海賊~』
―― さて、ここまで既に出たボードゲームを紹介してまいりました。
安田 ここからはこれから出るゲームです。
7月には2つのゲームを紹介したいと思います。
―― はい。それらのゲームについて聞いていきたいと思います。
まずは
『コルセア~海賊~』です。
安田 これは題名にある通り、海賊がテーマのゲームです。
ライナー・クニツィーアという有名なゲームデザイナーのカードゲームです。グループSNE/cosaicでは『ポイズン』に続いて紹介するクニツィーアのゲーム第2弾と思っていただければと思います。彼のゲームはすごく遊びやすくて、すぐに終わるんです。
―― 『ポイズン』も30分ぐらいでしたよね。
安田 この『コルセア~海賊~』も20~40分ぐらいの遊びやすいゲームです。しかし、やるとワー!ギャー!となります。
―― これは、いつもの……
安田 ええ、いつものライナー・クニツィーアのジレンマゲームです。
金貨マーク付きの商船があって、それを海賊で襲って獲得するだけのゲームです。
商船を獲得するにはその商船が何もされていない状況でぐるっと一周してこなくちゃならない。商船を出してそのまま誰も襲って来なければすぐ取れるんですが、人が海賊を出すと取られてしまうんで、商船を守るために自分から海賊を出す。その状態で1周回ってこないといけない。タイミングが難しいんですよ。
―― 自分の商船に海賊って、用心棒みたいなものですか。
安田 そうそう。
とにかく一周の間に自分の有利な状況で何も起こらなければ、金貨を積んでる商船カードを獲得できるという。我慢比べのようなものです。
―― いかに自分に有利な情勢を保っておくかが重要と。
安田 そしたら、みんな手札に商船を温存しておいて、誰かが出した商船の取り合いばっかりになると思うじゃないですか。
ところが!
商船カードをゲーム終了時まで持っていると、ゲーム終了時にそれが全部マイナス点になってしまうんです!
―― ええーっ!
じゃあ、取られる危険性があっても、出さなきゃドエライことになりますね。
安田 どこで出すか、出さないか。このジレンマですよ!
こっそり出して「みんな襲わないで~」「あー!襲ってきた!」ここで自分の商船を守るために海賊を出すのか、もう一隻商船出して分散させるのか。これが非常に楽しいゲームです。
―― 単純だけど奥深そうです。何人用のゲームでしょうか。
安田 2,3,4,5,6,8人という面白いプレイ人数になっているんですね。
普通に個人個人で遊ぶんなら5人までペア戦を遊ぶなら4,6,8人で遊びます。
―― ほぉ、ペア戦もできるんですか。
安田 「コルセア」はなんとそれだけじゃありません!なんかショッピング安田みたいになってきました(笑)。
―― えぇーっ!こんなに面白そうなのに、まだ何かあるんですか!(ショッピング番組風に)
他にはいったい何が……
安田 実はこのゲームの元になった『ピラト(Pirat)』というゲームがありまして。
このゲーム、ドイツで長く続いていて評価も高いアラカルト・カードゲーム賞の第1位を獲ったことがあるんです。
―― それは、やはり面白いんでしょうね。
安田 はい。もちろん面白いです。
じゃあ、なぜ『ピラト』の方を出さないのかと言うと、『ピラト』にペア戦の要素や新しいカードを取り入れてクニツィーア本人がリメイクしたものが、この『コルセア~海賊~』なのです。
―― ここで『ピラト』の話が出るということは……
安田 実は、リメイク元の『ピラト』、コルセアのカード少ない版なので、今回入っているカードだけで遊べてしまうんです。だから許可を取ったうえで『ピラト』そのもののルールも入れてあります。2種類のゲームが遊べるんです!
―― それはお得であります!
『ピラト』自体はどんなゲームですか。
安田 『コルセア~海賊~』よりもうちょっと簡単です。『ピラト』では提督カードと言うのがオールマイティなんですが、今の『コルセア~海賊~』ではオールマイティではなくなっていて、海賊の親分と戦うようなカードになっているんです。『コルセア~海賊~』は『ピラト』よりちょっとだけ興奮度が高くなっています。
―― 早く現物を見てみたい!これはいつごろ発売になるのでしょうか。
安田 7月11日に発売予定です。楽しみにしていてください。
ちなみに、パッケージやカードのイラストは槻城ゆう子さんにお願いしております。『モンコレ』ファンにはバードマンでおなじみ、『ゴーストハンター13タイルゲーム』ではモンスターでおなじみ、すばらしい絵のあの方に描いていただきました。
―― それは渋い!
安田 そう、渋いイラストをいただきました。海賊船と商船だけではなく、海賊や提督もかっこいいキャラで書いていただきましたので、それも楽しみにしてください。提督はかっこいいし。女海賊のおねえちゃんはもう、素晴らしいです。ぜひ楽しんでいただければと思います。
―― 『コルセア~海賊~』発売までもうしばらくお待ちください!


◆『オリジン』
安田 7月に出るのはそれだけじゃありませんよ。
もう一つ本格派のボードゲーム
『オリジン』と言うのが出ます。人類の発展を扱ったゲームです。既に一昨年ぐらいに翻訳付きでちょっと出ていたんでご存知の方もあると思います。
―― これですね。(と取り出す)
 
安田 アフリカに発祥した人類が世界中に広がる様を、陣取りゲーム風に仕上げてあります。このゲーム、こけしを使うんです。
―― こけし!
安田 このこけし、見てください。色々あるでしょう。これで遊ぶんですよ。世界地図を模したボードにこのこけしを置いていくんです。人類が繋がってどんどん発展していくのをゲーム的に表現しているんです。
 
―― 陣取りゲーム、と言われましたが陣取りゲームではないのですか。
安田 陣取り的な要素も少しはあるんですが、陣取り風に見えて、カードの目的をクリアしたり、タイルのセットを集めたりすることで、得点をするというシステムです。
陣取りって人と争って、バッティングばかりで嫌だという人にも気軽に遊んでいただけます。
―― セットコレクションの要素もあるんですね。
安田 そうそう。3人種があってそれぞれ太ったり背が伸びたり。微妙な変化があります。
コマそのものが発展していくんです。様々な人種が混ざり合って繋がりあいます。場所をある程度抑えることでカードのセットを集めて得点して、と…… 陣取りに見えますがそれだけじゃない。これは面白いです。
―― ガッチリしたゲーマーズゲームでしょうか。
安田 いいえ。子供とも遊べるように、ルールにジュニアと言うのが入っているぐらいです。ぜひ家庭でも遊んでください。見た目もいいし、インテリアとしてもオススメ!(笑)
―― 確かに民芸品といった趣がありますねえ。このこけし。プレイ時間や人数に関してはどんなものでしょう。
安田 2~4人用で、対象は8歳以上、しかも時間が45分。すぐにぱっと遊べるゲームになっています。
―― 遊びやすそうなゲームですね。コンポーネントもユニークです。海外での評価はどうでしょうか。
安田 シュピールデアシュピール、ゲームの中のゲーム賞という、オーストリアのゲーム賞の候補作になっています。
ゲームが出たフランスでも、見た目が綺麗で、ゲーム性もしっかりしていると話題になりました。
―― フランスのゲームなんですか。
安田 そうなんです。最近躍進しているフランスのゲームです。その中のマタゴー社が出しているゲームになります。
こういうしっかりしたゲームがフランスではどんどん出ています。パッケージの絵も日本のアニメ的と言うかバンデシネ風というか、かわいらしい絵でしょ。これはそのまま出させてもらいます。
―― 私、まだ『オリジン』も『コルセア~海賊~』も遊んだことはないんですけど、絵だけでも惹かれます。
安田 えっ、まだ遊んだことないの。早くやりなさい、面白いから(笑)。
というわけで、7月には『コルセア~海賊~』と『オリジン』、ぜひ遊んでください。よろしくー。


◆『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』
安田 さて、もう1つ、ちょっと喋りたいのがあってね。ソード・ワールドファンの皆さま、お待ちかね。何が出るんだろうと思っていた方が多いんじゃないでしょうか。例のアレです。
―― 例のアレ、とは。
安田 名前を聞けば分かります。『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』
ボックスタイプのRPGで、ソード・ワールド2.0に入りやすく、そして遊びやすくしたスタートセットなんです。
―― 『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』で言うところの、スターターセットみたいなものでしょうか。
安田 そうそう。アメリカのRPG、D&D。これは新しい版が出たら必ずスタートセットを出しています。色々なアイテムが入っててそれだけで遊べるという。
―― 今回はソード・ワールド2.0の入門用セットというわけですね。
安田 ええ、ソード・ワールド2.0、これだけ長い事みなさんにお楽しみいただいているし、さらに最近はまた新しく入りたい方も多いだろうということで出すことにしました。最近はね、ボードゲームやカードゲームでも、1時間で遊べるゲームが多いんです。
―― 確かに、まとまった良いゲームが多くなっているように感じます。
安田 RPGは僕も大好きなんですが、3時間4時間を常にやれと言われると、今の初めてプレイするような人向きになっているのかな、と。時間かかりすぎと思われているんじゃないかと。まずは1時間でみんなで遊べるRPGをそのままスタートセットに入れました。
―― それは興味深い。コンポーネントはどのようなものが入っているんでしょうか。
安田 まずは、ダンジョンタイルキャラクターコマがあります。そして、マスタースクリーンも入っています。とにかく、遊びやすいものを目指しました。
シナリオも作りやすくなっています。タイルを利用するので、それらを並び替えて簡単にシナリオを作れます。
まずは、
一人で遊べるゲームブック風のソロシナリオも入っているので、それから遊んでみてください。
―― ソロシナリオ! それは気になります。ソロシナリオ含め、シナリオはどれぐらい入っているのでしょうか。
安田 ソロシナリオ以外に1時間シナリオが3本入っています。順番に遊んでもらえばレベルも順調に上がりますし、キャンペーンのスタイルも分かりますし、話の展開の仕方も分かるようになっています。ここまで遊べば、タイルの組み合わせを工夫するだけでシナリオが自分で書けるようになっています。
―― ルールはどこまでサポートされているのでしょうか。また、通常のソード・ワールド2.0との繋がりはどうなっているのでしょうか。
安田 ルールブックは遊びやすさを追求した簡略版が入っています。とにかく誰もが遊べるスタートキットを目指しました。世界観も何も変わっていないので、通常のルールブックもどんどん導入してみてください。スタートセットのコンポーネントを使って、普通にソード・ワールド2.0のセッションを遊べるようになっています。
―― このボックスの中に、本当にいろいろ詰まっているのですね。
安田 視覚的にも入りやすいようにしています。それが今のボードゲームの主流でもあると思います。あ、今ボードゲームと言いましたけど、スタートセットの内容は完全なRPGです。でもボードゲームならではの見た目の楽しさを盛り込んだ形になっています。
―― プレイとしては、自分のコマを動かして、タイルのどこそこを探索判定して、このダンジョンでどんなものが出てと言う風に……
安田 そうですそうです。で、そうするとモンスターが出たということで、GMがモンスターカードを確認しながらどういうモンスターでと。
―― これが、1時間ぐらいで遊べるようになっているんですね。
安田 時間は短いですけど、面白さは変わっていません。これはJGCなんかでもぜひ、遊んでもらおうかなと思っています。
―― お披露目体験会なども予定しているんでしょうか。
安田 もちろんです!詳細はまた後々。ソード・ワールド班渾身の一作、期待していてください。


◆最後に
―― そういえばゲームの公募、受付中ですね。
安田 えぇ。今、グループSNEではボード/カードゲームをメインに公募をしております。
みなさんの力作を見せてください。素晴らしい作品を我々と共に、製品化して、世界中の人たちに遊んでもらいましょう。応募お待ちしてます。
―― 最後にこのインタビューを読んでくださっている皆様に一言お願いします。
安田 今、時代はゲームでしょうね。まだまだ、アナログゲームは、コンピューターゲーム共々どんどん広がる分野だと思いますので、大いに期待できると思います。まず楽しく遊んで、そして作ってください。
―― ありがとうございました。
安田 まだまだ喋りたいことあるんだけど、喋り出したらキリがないんでね。(笑)
本当は言いたいことがもっとあるんですよ! 9月にはストーリーゲームのオリジナルのすごいやつを!そして、あの、クニツィーアの最新作が……!
これ以上言えないっ、終わりっ!!
―― なんですかそれは!え、ちょっと待ってください、社長、社長!




……結局教えてもらえませんでしたが、どうやら、まだまだ新しいゲームの情報があるらしいです。
もう少ししたら情報を出せそうです。いましばらくお待ちを!


1.グループSNE 社員/ゲーム募集について 3.ボードゲームストリート2015