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ソードワールド2.0　2015年冬の大特集

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新米女神の勇者たち　リターンズ（3）
（2015年11月刊行）



◆２年間ぶり、ぞんざい勇者団、参上！

――： 『新米女神の勇者たち　リターンズ』の３巻が2015年の11月に刊行されました。実に２年２か月ぶりの刊行ですね。
秋田： ええ。ずいぶんお待たせしてしまいました。続きものすぎて個人的にはどうしようかと思っていましたが、２年待っていてくださった方には十分満足していただける内容になっていると思います。ジークたちがいつも通りに大暴れ……いえ、大活躍しています。
――： 今回、そのジークたちはリビルドを行ったんですよね。
秋田： ええ。なにせ２巻が出てから『イグニスブレイズ』『ルミエルレガシィ』『フォルトナコード』と大型サプリメントが３つも刊行されています。特に『イグニスブレイズ』における戦闘特技の改定は大きいですし。
――： 戦闘特技の置き換えが導入されたことで、自動的に強くなりますしね。
秋田： ちょうど冒険している舞台にリビルドしても不自然ではない要素があったこともありました。でも、さすがにキャライメージを大きく変えてしまうような変更については自重していただきましたので、いままでのジークたちのイメージが壊れることはありません。ご安心ください。基本的にはあまり使っていなかったものを、より有用なものに代える変更です。
――： ムーテスなどは『フォルトナコード』の「名誉点事業ルール」が導入され、嬉々として事業を開始しましたね。
秋田： ムーテスは元々経営をしている設定でしたからね。今回からデータ的にもちゃんと事業を展開していることになりました。実は彼は３店舗も経営しているんですよ。
――： とてもムーテスらしいと思います。
秋田： 彼に限らず、今回のリビルドによって、ＰＣごとの個性がさらに際立つようになったと思います。


◆忘れた伏線は……ＧＭとの慣れで看破？

――： シナリオ的には２巻からの続きですよね。２年も間が空くと、色々な面で苦労も多かったのでは？
秋田： そうですね。誰もこれまでに撒いてきた伏線を覚えていなくて……引っかかってほしいところをスルーされてしまったりしました。でも逆に、覚えていて欲しくないところだけはしっかり覚えてくれていたりして。その段階では秘密にしておきたかったことが、出したその一瞬で見抜かれるなんてこともありました（笑）。単純に慣れで看破されたことも多いですけど。
――： 慣れ、ですか？
秋田： プレイヤーの皆さんが私のマスタリングに慣れてて、ここにはこういう配置や設定をしているはず、というのがなんとなく悟られちゃってるんですね。２年程度の間を空けたくらいでは平気な顔をされてしまいました。なので、記憶がなくなるように、いっそ頭を取り出して記憶を洗い流してやりたくなりましたよ（笑）。
――： ２年経とうが、ぞんざい勇者団は変わらなかった、ということですね（笑）。


◆いよいよクライマックス！　次巻の刊行は……？

秋田： ３巻は、これまで出してきた伏線が一気に繋がる巻でもありました。まあ、本来なら進むべきじゃないルートを、楽しそうに爆進しているんですけど……。
――： それは、ぞんざい勇者団にとって、いつものことでは……？（苦笑）
秋田： いつものことですけどね！（笑）　１巻で置いておいた伏線がまったく使われなかったのはさすがにちょっと寂しかったというか切なかったです。とにかく、あとはもう、４巻ですべての伏線がうまくまとまってくれればそれでいいです。いま、皆頑張って戦っているところです。
――： その４巻ですが……刊行は2017年12月とかでしょうか？（笑）
秋田： すでに収録は進んでいますので、また２年もお待たせすることにはならないです（笑）。第４巻は来年（2016年）の春頃に刊行を予定しています。いよいよクライマックスを迎える予定です。ぜひ、最後まで彼らの冒険にお付き合いくだされば幸いです。

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