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では次は12月に刊行された『レーゼルドーン開拓記』についてお話をお聞きします。大井さんの新シリーズとなりますね。 |
大井: |
はい。テラスティア大陸の北に存在するレーゼルドーン大陸が舞台になっています。ここはほとんどが蛮族の領土となっている大陸で、いまだその全貌がほとんど明らかになっていない場所です。 |
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テラスティア大陸と繋がっている南部のエイギア地方は、これまでのいくつかのリプレイシリーズやサプリメントの『ミストキャッスル』などで取り上げられていましたが、今回はそこよりも北部の話になるのでしょうか? |
大井: |
はい。冒険者の活躍によって未知の土地を開拓していって、どんどん地図を広げていこうという話です。 |
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それはとてもわくわくしますね! |
大井: |
PCたちの活躍次第で行けるところがどんどん増えていく予定です。どんな場所があって、どこに行けるようになって、どんなことが起きるかは、ぜひ本編を読んで確かめてください。 |
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特殊な舞台ですが、PCには何か特徴はあるのでしょうか? |
大井: |
PCたちは普通の駆け出しの冒険者たちです。蛮族PCが混じっていることもありません。言動が普通かどうかは……微妙ですけど(笑)。 |
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レーゼルドーンは蛮族の領土ですが、障害としてはやはり蛮族が立ちはだかるのでしょうか? |
大井: |
障害を蛮族に限定するつもりは全くないんですが、蛮族はよく出てきますね。あと、せっかくレーゼルドーン大陸という特別な場所をさらに深く開拓していくというコンセプトで進めているので、ここにしか生息しない蛮族を登場させています。ツイッターでイラストもあげていますが、「クレセントテール」という新蛮族です。 |
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大きな尻尾と丸い耳が特徴的ですね。 |
大井: |
これが実際のセッションでどうなったかは……まあ、本編を見ていただければ……うぅ(嘆く)。 |
――: |
嘆くような何かがあったんですか?(笑) |
大井: |
ネタバレにならないように言うと……「やめて! 絶滅危惧種なの!」と言いたくなるようなことが起きたというか……ツイッターでは「敵に捕えられた人族の経緯は明かされていたが、逆はなかった! 楽しみ!」というのが話題になっていたりもしました。僕がその手のゲームを好きすぎることもあって、ソードワールド2.0が良い子のゲームじゃなくなって年齢制限がつくんじゃないかという話もありましたね。 |
――: |
そんな展開にしたんですか(笑)。 |
大井: |
僕は意図してません。プレイヤーの活躍というか、策略によりそうなっちゃったんです(しれっと)。あ、もちろん年齢制限はついてないのでよい子も読めますよ!(笑) |