■■ 可愛らしい動物たちが王様をひっぱりだこに |
王と道化
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プレイ人数 |
2人 |
プレイ時間 |
20分 |
対象年齢 |
8歳以上 |
ゲームデザイン |
ライナー・クニツィア |
翻訳 |
安田均、秋口ぎぐる、柘植めぐみ |
イラスト |
秋津たいら |
予価 |
2,500円(税別) |
発売日 |
2016年12月3日(土) |
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安田 |
この『王と道化』はおなじみライナー・クニツィアがデザインした作品ですが、初めて世に出る作品でもあります。 |
―― |
と、いいますと? |
安田 |
そもそも彼が作った元になった作品がありまして、ドイツのハンブルクにある歓楽街を舞台にした『レーパーバーン』(アメリカ版のタイトルは『タイムズスクエア』)がすでに発売されています。そこでその作品の日本語版の発売を考えていたところ、クニツィア氏から要望が。 |
―― |
要望ですか? |
安田 |
今回の『王と道化』は『レーパーバーン』でクニツィア氏が本来やりたかった作品の形。いわば「真版」ということで、「『レーパーバーン』を出すのであればぜひこの形で発売してくれ」と強く望まれた経緯があります。 |
―― |
なるほど、だから「初めて世に出る作品」なんですね。 |
安田 |
そうそう。でも、基本的なルールが大きく変わったわけではないのでプレイ感はそのままに、新たなテイストが加わった2人用ゲームとなっています。 |
―― |
手札にある「王」「近衛兵」「道化」「司教」のカードのなかから1種類を複数枚出すことで対応するコマをカードに書かれた数だけ動かし、最終的にボードの一番端にある自城へと王様のコマを連れてきた方が勝ち、といった実にシンプルなルールですよね。 |
安田 |
実にシンプル……なんだけどこれがまた不思議なゲームで、王様は常にふたりの近衛兵に挟まれて移動しなければらないし、道化は他のキャラクターに化けてそのコマを動かす。司教はせっかく動かしたコマを自分のところに持ってくるし、カードを使うタイミングで大きく展開が左右されるんだよね。 |
―― |
まるで王様を軸に綱引きをやっているような印象でした。 |
安田 |
同感(笑)。いきなりカードを出しまくっているとあとでガス欠を起こして相手に同じカードでやられたり、それでいてちょこちょことカードを出すと相手が多く切ったカードであっさり負けたりする。2人用ならではの展開かつ、相手と自分の手札との駆け引きが楽しくて「もう1回やろう!」ってなるゲーム。 |
―― |
プレイ時間が短いながらプレイは白熱必至ですね。 |
安田 |
それとイラストがゲームの雰囲気をより良いものにしているんです。『王宮のささやき』『王への請願』というヒット作「王シリーズ」。その2作のイラストを担当していただいている秋津たいら先生に今回もお願いしました。1年もの期間デザインを考えてくださっていたようで。 |
―― |
しかも今回はキャラクターだけではない、とうかがったのですが。 |
安田 |
そう、なんと、コマを配置するボードのイラストまで描いていただきました! ゲームの雰囲気ぴったりで非常に満足な仕上がりです。 |
■■ 人狼×ボードゲーム!? 人狼の森から脱出せよ! |
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フルムーン 人狼の森
プレイ人数 |
2~7人 |
プレイ時間 |
90~150分 |
対象年齢 |
14歳以上 |
ゲームデザイン |
セルヴァンドゥ・カーバラル |
翻訳 |
安田均、柘植めぐみ |
イラスト |
緒方剛志、永田愁 |
予価 |
4,500円(税別) |
発売日 |
2016年12月10日(土) |
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―― |
では続いて、『フルムーン』についてお聞きかせください。 |
安田 |
はい。こちらは先ほどとうってかわってじっくりやるゲームですね。 |
―― |
ゲームのジャンルというかタイプはどのようなものでしょうか。 |
安田 |
今回の新作はどれも特徴的でそれぞれ異なるタイプのゲームなのですが、この『フルムーン』、ぶっちゃけるとどのゲームにも分類できない!(笑)。つまり、様々な要素が複合しているゲームなんですね。 |
―― |
フルムーンのロゴの下にある「人狼の森」から人狼的なゲームと想像していましたが……。 |
安田 |
もちろんその要素もあるけど、まず第一に「協力型ゲーム」。そして裏切り者が現れる「人狼的ゲーム」。さらにゲームのクライマックスにかけて脱出ゲーム的な展開になるんです。 |
―― |
おお……要素が波のように押し寄せますね。 |
安田 |
でしょ? ゲームの始まりとしては、森にキャンプにでかけた複数人の男女のなかから男女それぞれひとりずつが人狼にされわれてしまう。その仲間を見つけるためにプレイヤーはヘクスタイルをめくって森のあちこちにみんなで協力しながら動くこの「探索」が最初のキモ。 |
―― |
先の見えない森を移動していくことでタイルが広がっていくのですね。となると、さらわれた仲間がいるタイルというのは限定されているのですか? |
安田 |
ふふふ、まずそう思うよね。でも人狼の森は1辺がタイル5枚の6角形に形作られるから、人狼役はさらった人間の位置を事前に決めておくんだ。これを全体のマップが書かれたパッドにチェックを入れておいて、プレイヤー側もパッドに書きこんで、人狼の潜伏先を探し当てていく。これがオリエンテーリング的で非常に面白い。探索がうまく行かないとキャラクターたちは追い詰められていくスリルがあります。 |
―― |
人狼は仲間をさらう以外にどんなアクションを起こすのですか? |
安田 |
それはもちろんプレイヤーのキャラクターたちを襲いにかかる。そして仲間を増やそうとする。人狼は人間を殺すことよりも種の存続を目標にしてて、襲われて傷を負った人間は人狼になる「かもしれない」。でもプレイヤーもキャラクターもその事実に気づいてなくて、一定ターンが経って夜を迎えると初めて自分が人狼か否かわかる。もし、人狼だった場合は自分を襲った人狼と手を組んで仲間だったキャラクターに襲いかかる……という、「探索がうまく行かないと追い詰められる」というのはここに大きく関係しています。「こいつ大丈夫なんだろうか?」と不安になりながらも協力しなくちゃクリアできないなんていう緊張感がたまらない。 |
―― |
お話をうかがっているだけでもドキドキする展開が想像できます。 |
安田 |
そのドキドキはきっと実際プレイすると何倍にも跳ね上がるよ(笑)。1回だけめちゃくちゃ探索がスムーズに行えて、夜を迎えることなく仲間を助けつつ森から脱出できたときは得も言われぬ無敵感があってそれはそれで良かったけど(笑)。もちろん探索はダイスを使うから時の運もある一方で、戦闘ではダイスを使わないのも特徴。 |
―― |
従来の作品ならばダイスを使うところですがどうのような形なのでしょう。 |
安田 |
互いがカードを順番に引きあって、攻撃力や特殊な効果を得ていくことで相手の攻撃力を上回れば勝ち。カードを引くかどうかは自分で決められるけど、引いたカードによってはドローを強制的に止められたり、止められてさらに今まで引いたカードをリセットさせれるなんてものもあって引き際が肝心。こちらもゲームのシチュエーションに合う緊張感を演出しています。 |
―― |
聞いていてますます早くこのゲームを詳しく知りたい! という気持ちになりますね。 |
安田 |
そんな方に朗報! このフルムーンのレクチャーを含めたプレイ動画がニコニコ動画のグループSNEチャンネルにて発売日の前週あたりに公開予定です。こちらの動画では誰が人狼か、そして森から無事脱出できるのか、一歩間違えるととたんに絶望的な状況になりかねない、今作の面白い要素が詰まっておりますのでぜひお楽しみにということでよろしく。緒方剛志先生のイラスト等々アートワークに関してもこのゲームを手がけたGEN-X社から非常に気に入ってもらっていて、見た目も中身も充実した作品です。 |
■■ あのブラックストーリーズがボードゲームに! |
ブラックストーリーズ ボードゲーム
殺人的に面白い、アクションつきの100の“黒い”謎 |
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2016年12月11日(日)
「ゲームマーケット2016秋」先行発売!
プレイ人数 |
3~13人 |
プレイ時間 |
2~222分 |
対象年齢 |
12~99歳 |
ゲームデザイン |
moses |
翻訳 |
グループSNE/安田均、柘植めぐみ、石野力、ロスケン・マーカス |
予価 |
3,500円(税別) |
発売日 |
2016年12月17日(土) |
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―― |
これまでSNEでは『ブラックストーリーズ』のナンバリングタイトル1~4、『ファニーデス』『シットハプンズ』『ピンクストーリーズ』等々シリーズを発売されていますが、今回は「ボードゲーム」とお聞きしました。 |
安田 |
そう、シリーズ第8弾はとうとうボードゲーム。「ボードゲーム?」って聞いてどうやるの? っていう疑問が出るのは無理もない(笑)。いつもならカードに書かれた問題に対して水平思考を働かせイエス、ノーで答えを導くこのゲームをどうやったらボードゲームになるのかと。 |
―― |
ええ、どうなるんです? |
安田 |
それがなんといつものブラックストーリーズ!(笑)。ただし、箱を開けていただくとまず先に目を引くアイテム……血みどろのボードが。13マスあるルーレットボードでしかも矢印は血塗られたナイフ。一見物騒なこの代物をひとりずつ回していきます(笑)。 |
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―― |
たしかに面食らいますね。このマスは何を表しているのですか? |
安田 |
ずばり「ブラックストーリーズの応答形式」。ひとつはいつもの対話型で、さらに「出題者は『イラスト』で解答者に応答する」ものと「出題者は『パントマイム』で解答者に応答する」ものという、これまでのブラックストーリーズになかったアクション要素が増えました。問題に正解すると血液チップがもらえてプレイヤーはその数を競い合います。ルーレットの中には他にも1~9が書かれたカードをめくって13に最も近くなるよう競い、血液チップを賭けるミニゲームがあってバラエティに富んだブラックストーリーズです。 |
―― |
今回収録される問題はいくつくらいあるのでしょうか。 |
安田 |
まず全100枚あります。そのうち約80枚がこのボードゲーム版に新規収録される問題。そして残りは日本語版では未訳のものも含めたシリーズ珠玉の問題が収録されています。 |
―― |
この問題数はもちろん、パターンを変えて遊べるとなるとかなり充実していますね。 |
安田 |
そうそう! しかもこれまでのシリーズの問題をこのボードゲームと併せて使っても良いんです! つまり今作単体でもたっぷり遊べて、これまでのシリーズをお持ちの方にも喜んでいただけるものとなっています。いやあ、この「イラスト」と「パントマイム」めちゃくちゃ面白いんだけどなかなか手ごわくて、同じ問題でもその解答の角度が異なってくるため新鮮な気持ちでブラックストーリーズが楽しめます。 |
■■ 愛くるしい「悪魔」を「労働」させる喜び |
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―― |
ではでは続いて4作品目『デモンワーカー』について。 |
安田 |
その前に彼を呼ばないとね。あっ、ちょうどおった(笑)。お~い。 |
黒田 |
えっ、ボクですか!? なんかやらかしました?(汗) |
安田 |
なにを言うか。この『デモンワーカー』を紹介するのだよ。 |
黒田 |
あっ、なるほど! 黒田尚吾と申します。こう改めると気恥ずかしいのですが今作『デモンワーカー』のデザインをさせていただきました。 |
安田 |
まずは彼の来歴から簡単に説明すると、元々彼は「グループSNE第1回ボードゲーム/カードゲーム・コンテスト」にこの作品の原型を応募してきたんですね。
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黒田 |
元の題が『王国建設』というワーカープレイスメントゲームだったんですが、今となると直球というか、思考が何周かして格好良いと思わなくもないような、つまるところめっちゃダサいタイトルつけた覚えがありますね(笑)。 |
安田 |
まあ、紆余曲折を経て黒田くんはSNEに入社し、その『王国建設』――キングダムビルダーをどうすんの、ということになって。 |
―― |
そもそもすでに有名な作品に『キングダムビルダー』がありますし、『シティビルダー』の存在も相まってそのパロディなのかと誤解を招きそうですね(笑)。 |
黒田 |
そう。だから、どうしたもんかと悩んでいると社長から作品のブラッシュアップの命を授かり、ウキウキ気分で作品を仕上げさせていただいて。 |
安田 |
私としては元の作品をちょっと直せばいいのにと思っていたら、彼は1年もかけてこの作品を直してきたわけです。 |
―― |
タイトルの『デモンワーカー』はどう決まったのですか? |
黒田 |
社長がパッと思いついて提案してくれたのがきっかけです。コンセプトがその名の通り悪魔を労働させるのでデモンワーカー。あっさりしているのにすんなりと良いタイトルやなぁ~って思ったのでこれにしました。ブラッシュアップにきりきり舞いだったのもあって、ボクの頭では良いタイトルをつける余裕がなくて。 |
―― |
ワーカープレイスメント、ということなのですがゲームの概要は? |
黒田 |
プレイヤーは次期魔王候補。空位となった魔王の座を巡って悪魔たちの経済戦争が勃発します。プレイヤーは手下となる悪魔を雇用して、色々な職場に派遣し、そこから得たリソースで自分の場を発展させていくことを目的としています。 |
安田 |
労働者の悪魔を選ぶのは、各プレイヤーが6枚の手札を順番に1枚ずつ選んで回していく「ドラフト」で、悪魔が固有に持っている特殊能力や、派遣するのに必要なコストを見ていき、最終的に6体の悪魔を雇用するところからゲームスタート。 |
黒田 |
ちなみにボク自身、ドラフト決定の要素が好きで、元々の『王国建設』の前に考えていたのが悪魔ではなくロボット。タイトルは『ロボドラフト』というものでした。 |
安田 |
何だって!? 初めて聞いたよその話(笑)。 |
黒田 |
今日初めて話しました(笑)。そして『王国建設』のあと社長に提出したタイトルが『マドラメント』。「アクマ」を「ドラフト」する「ワーカープレイスメント」を略した題なんですが、社長に却下された覚えがあります。 |
―― |
どのタイトルにも入れるくらいドラフトは外せない要素だということですね。 |
黒田 |
そうなんです。やっぱり最初から決められたものよりは自分で選びとったもので勝負する方が力の入れ方も変わるっていうか。 |
安田 |
やはり彼も私と同じくゲーマーということだね。 |
―― |
雇用する悪魔のイラストがどれも愛くるしいものばかりなのでいっそ好みの悪魔でそろえてみるのもありでしょうか? |
黒田 |
ぜんっぜん問題ないですね。最初のうちはカードの効果を覚えるという意味でもそんな感じが一番いいかもしれないです。ボクの前作『知ったか映画研究家スペシャル!』でイラストを担当していただいたちゅぱみさんには今回もご協力していただきました。 |
安田 |
他にSNEメンバーの永田愁もイラストを描いていて黒田くん渾身のプロデュースが光る作品になってひと安心。 |
黒田 |
ワーカープレイスメントを初めてプレイしてもらうきっかけや、そのタイプのゲームのステップアップに最適なゲームになっているはずなのでよろしくお願いします! |
■■ 競りゲームの名作ついに登場! |
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メディチ
プレイ人数 |
2~6人 |
プレイ時間 |
60分 |
対象年齢 |
10歳以上 |
ゲームデザイン |
ライナー・クニツィア |
翻訳 |
安田均、柘植めぐみ |
イラスト |
末弥純 |
予価 |
3,000円(税別) |
発売日 |
2016年12月24日(土) |
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―― |
新作情報最後の作品は『メディチ ボードゲーム』ですね。 |
安田 |
最初の『王と道化』に始まり、最後もライナー・クニツィア作。我々はどれほどクニツィアが大好きか自然と伝わりそうな感じだね(笑)。今作は『モダンアート』『ラー』と並ぶクニツィアの3大競りゲームとしてもすでにおなじみ。 |
―― |
SNEではすでに『メディチ カードゲーム』が発売されていますが、今作とカードゲームとではどう違うのでしょうか。 |
安田 |
カードゲーム版は競りの部分がなくなって品物のセットコレクションにだけ注目してルールも多少そっちに寄せていたのですが、今作はそのセットコレクションするために「競り」を行います。 |
―― |
欲しいものに入札する、オークションですね。 |
安田 |
現代だとネットオークションが有名だしね。競売ともいう。欲しい品物にここまでなら支払えるよというお金を低い額から徐々につりあげて行ってなるべく損をしないようにする。いらない物は誰かに押しつけて懐を寒くさせていく。この一連の大きなアクションの按配がなかなか難しくてやりがいがある。大体は競りの相手が思いがけず食いついてきて想定以上の出費をしてしまう……なんてことがありがちで勝つべき時に勝つ見極めが慣れるまでわからないかも。カードゲーム版に慣れておくと初めての競りにも集中できて良いかもしれません。 |
―― |
マネーゲームというかチキンレース的な部分で白熱しそうですね。 |
安田 |
相手に乗せられないのは重要だね。今作をはじめてみるならもうひとつ良い方法があります。 |
―― |
というと? |
安田 |
iOSなんだけど『Medici』そのもののアプリケーションゲームが2010年に出ていて、このAIがなかなか強い。これを相手にゲームのセオリーや自分なりの作戦をシミュレートできるから非常にオススメです。もちろんボードゲームは実際に人とやるからこそ面白いし、競りゲームとなると表情や会話の中での探り合いとか読み合いがしびれる展開を呼ぶので、実物を手にプレイしてもらいたいです。 |
―― |
やっぱり実際のカードやトークンを手にするとプレイ感も変わってきますよね。 |
安田 |
麻雀も、囲碁・将棋も簡単にネットでできるけど実物を触ると充実感とかその場の流れとか違ったりするからね。よくわかってるじゃないか(笑)。しかも今まではプレイ人数が3~5名だったのが2~6名に広がった。6名は競りの重みがさらに増していて、2名になると互いに向かい合ってじっくり腰を据えてプレイできるようになったんです。2人で競りって珍しい。どういう風に遊べるのか実際にやってみてのお楽しみということで。 |
―― |
パッケージイラストも赤と金のリーガルというか、豪華な色合いですよね。 |
安田 |
そう! 末弥純先生が描く、カードゲーム版ではバストアップのみだったメディチ家のコジモ・デ・メディチの全体像がどっしりと描かれていて彼のいかにも自信たっぷりな姿が印象的。競りゲームの名作にぜひ触れてみてください。 |
■■ 「トンネルズ&トロールズ」の新たな展開 |
―― |
今年の12月11日(日)に東京で開催されるゲームマーケット2016秋にて『ブラックストーリーズ ボードゲーム』『デモンワーカー』が先行発売されるとのことですが、SNEブースではもう1点新たな作品が登場するらしいとのことで……。 |
安田 |
はい。これはボードゲームではなく、テーブルトークRPGに関してですが我々グループSNEの新たな試みとなります。 |
―― |
「新たな試み」といいますと? |
安田 |
今年9月に『トンネルズ&トロールズ完全版』が発売されまして、実に好評をいただいております。その前月8月には、T&Tのオリジナルソロ・アドベンチャーやシナリオで名を馳せている杉本ヨハネさんが代表のFT書房からT&Tのファン雑誌『TtT MAGAZINE』が創刊されました。そこで、この雑誌をグループSNEが全面協力し、大幅拡充した雑誌として12月に刊行いたします! SNEが書籍の制作を行うのはなにぶん初めての試みなもので。 |
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―― |
T&Tのサポートを雑誌で展開していくのですね。 |
安田 |
せっかく『完全版』が出たのだからこれをフォローしたいという気持ちが強くて、今回杉本さんにも快諾を得た次第です。ゲームの中でわかり辛いルールの補足や、ソロ・アドベンチャー、データ、SNEメンバーによるシナリオなどを多数収録したT&Tファン必携の雑誌となるでしょう。そういえば西岡くんもリプレイ執筆で参加しているだろう(笑)。 |
―― |
ご紹介ありがとうございます(笑)。T&T初心者の入口的なリプレイとなっています。 |
安田 |
よろしい(笑)。この雑誌制作、私がかつて『ウォーロック』(社会思想社 刊)という雑誌を監修していた頃を思い出して、個人的にもかなり熱を込めています。さて、この『TtT MAGAZINE』はショップさんやネット販売もしますのでゲームマーケットで買い逃したという方にもお手に取りやすいよう心がけております。ぜひチェックしてみてください。と、その前に、冒険企画局さんからガイドブックの『トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本』も発売されます。こちらもT&Tに関係が深い作家たちの充実した記事が掲載されており、T&Tの遊び方をサポートした見逃せない一冊です。 |
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それでは最後に一言いただけますでしょうか。 |
安田 |
これからにかけて5点の新作と新たな雑誌が登場します。それぞれタイプの異なる面白い作品ばかりなので、クリスマスにみなさん集まって遊べるゲームですし、年末年始こたつのなかでのんびり遊べるゲームでもあります。我々が自信をもってお送りするゲームをお手に取っていただいてぜひ遊びつくしてください! |
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新作の数々が待ち遠しいです。本日はありがとうございました! |