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ゲームマーケット2017春レポート


 日本国内のボードゲームの祭典
「ゲームマーケット」が、5月14日(日)、場所は毎度おなじみ有明の東京ビッグサイトで開催されました。
 A−58のSNEブースでは今回も新作ボードゲーム
『ドワスレ』『ファラオの恩恵』が先行販売! 『サクラダリセットカードゲーム』『スパゲティ』といった発売されたばかりの新作もブースに並びました。
 そしてグループSNEが刊行を発表したアナログゲーム専門雑誌
『ゲームマスタリーマガジン(GAME MASTERY MAGAZINE)』(通称、GMマガジン)の創刊準備号をイベント限定販売。
 このイベントの模様を西岡拓哉がお送りいたします!

執筆:西岡拓哉
 

準備〜開場

 ビッグサイトへと到着したSNEメンバー一同はまずブースの設営を行ないました。「本来到着しているはずの荷物が、別の団体の荷物と混ざってまだ届いていない」というちょっとヒヤッとする状況もありながら、なんとか設営は間に合いました。




 年々、来場者数が増えているというゲームマーケットですが、今回も前回のゲームマーケット2016秋の12000人を大きく更新して13000人の来場者数を記録!
 開場を待ちわびる参加者さんたちの待機列も3000人と大行列でした。




SNEブースでも先行販売していた『TtT MAGAZINE VOL.3』の編集長FT書房の杉本ヨハネさん(左)と
新作ゲーム『スパゲティ』をレクチャーするためコック帽をかぶった黒田尚吾(右)


 そして午前10時、ゲームマーケット2017春が開場します。


GMマガジン、即完売!

 4月頃からGMマガジン公式Twitterでは、このゲームマーケットで創刊を記念した創刊準備号(VOL.0)を販売すると告知を行ってきた甲斐あって次々とお客さんがブースに。

 さらにブースで
GMマガジンVOL.0をお買い求めいただいた方にはSNEから好評発売中の小箱カードゲームを1個かならずゲットできるクジ引きを実施。

 本誌では『ソード・ワールド2.0』の記事はもちろん、世界で新たなムーブメントとなっている「脱出ボードゲーム」の特集コラム、話題騒然の新作TRPG『DARK SOULS TRPG』の気になる作品情報を掲載しております。

 SNE30周年の年についに刊行されるというアナログゲーム専門誌の販売に、開場直後から多くのお客様にブースにお並びいただきました。
 すると開場から約1時間でGMマガジン創刊準備号が完売!
 売り子をしていた西岡含むSNE若手一同がこの段階でヘトヘトに(笑)。
 みなさんにこの雑誌を期待していただけたということで大変感謝しております。

 イベント限定販売ということですが、7月のTGFFでイベント販売、もしかすると全国のホビーショップ僅少部数ではありますが取り扱いがあるかと思います。
 また、今夏開催されるコミックマーケット92には
SNEが出展し、GMマガジン創刊号(VOL.1)を先行販売します! 詳しくはGMマガジン公式Twitter要チェック!





新作ボードゲーム先行販売!

 ゲームマーケットの目玉商品はまだまだあります。
 昨年9月末に結果発表となった「第2回グループSNE公募ゲームコンテスト」。その入選作
『ドワスレ』と、人気作『王への請願』のパワーアップ版トム・レーマン『ファラオの恩恵』が先行販売!




『ドワスレ』は、ドワーフたちによる酒場での大酒飲み大会を愉快に表現したダイスゲームです。いかなドワーフといえどタイトルにもなっている銘酒「ドワーフ・スレイヤー」(‘鬼殺し’ならぬ‘ドワーフ殺し’)を飲みすぎると猛烈に睡魔が襲ってきて、寝てしまえば賭け金を持って行かれるどころか、酒代まで請求されてしまう始末。
 このやりとりを「お酒」「睡眠」「気合」のシンボルが描かれたダイスを振ることで行います。ただし、睡眠の出目が気合を上回って寝てしまってもドワーフカードによって、ダイスを振り直したり、ダイスを追加で振ったりすることで展開に変化をもたらしてくれることでしょう。

 今回この試遊プレイのレクチャーを、デザイナーのかつさんにも行なっていただけました。




 


『ファラオの恩恵』トム・レーマン作のこちらもダイスゲーム。現在SNEから好評発売中の『王への請願』をパワーアップさせたいわば本格版。まず重厚感のあるパッケージが目を惹きます。
 プレイヤーはスタート時、ちょっとした力しか有していませんが、ダイスを振ることで、「影響力」(追加のダイスや特殊能力)を得て、最終的に到達がなかなか難しい「王妃」の影響力を目指します
「ファラオ」の名を冠するとおり、古代エジプトを舞台に、ピラミッドを模した可変式のタイルがゲームの展開を変え、遊ぶごとにプレイ感が異なることでしょう。


 


 新作はこのほかにも、 アニメ放映劇場版後篇が公開されたばかりの『サクラダリセット』をカード化した
『サクラダリセット カードゲーム』を販売。椎名優先生の作品を彩る美麗なイラストと、原作キャラクターたちの能力を表したカードによる駆け引きが素晴らしいゲームです。
 前日のイエローサブマリン秋葉原店様で行なわれたゲーム会では今作のデザイナー宮野華也さんによる試遊卓も立ち、好評を博していました。




 試遊卓を覗いてみて、ボードゲーム好きのみならず親子連れにも楽しんでいただけたのが
『スパゲティ』でした。
 お皿(ボード)の上に載せられ絡み合った、それぞれ長さ・得点が違う4色のパスタを、盛りつけられたミートボールを落とさないように引き抜くこのゲーム。一見すると簡単ですが、これが意外と難しいのです。ただ慎重にパスタを引き抜くだけでは制限時間の20秒はすぐ経ってしまいます。まずは簡単に引き抜けそうなパスタを狙いつつ、隙あらば長いパスタの引き抜きに挑戦といった順番も考えさせられるゲームでした。


 


トンネルズ&トロールズの書籍も2作、新作登場。

 トンネルズ&トロールズの様々な情報が詰まった専門誌
『TtT MAGAZINE VOL.3』FT書房 刊)とアンソロジー『ミッション:インプポッシブル』書苑新社 刊)。表題が「インポッシブル」ではなく「『インプ』ポッシブル」とあるように強力な魔術師に召喚されたインプと出会った女戦士の受難が、いかにもT&Tらしくユーモアとジョークの効いた作品。全7篇あり、「運命の審判」(ソロアドベンチャーと同題)に登場するキャラクターは実は『T&T 完全版』のブック1の年表にもその名前が出ていて、TRPG版と小説の世界観の繋がりをより象徴的なものにしています。
『TtT MAGAZINE VOL.3』もT&Tの生みの親ケン・セント・アンドレによるレロトラーの過去を明かすショートノベル「グリフィン・フェザーズ」レプラコーンの種族魔法充実したシナリオ掲載、コミックコラム等々楽しさ満点。西岡の連載リプレイ2話「古戦場を駆ける盗賊」も載ってますよー。


 


TRPGフレッシュフェス

 ゲームマーケットの来場者数が増えるなか、テーブルトークRPGもまたプレイヤー人口を年々増やしつつあります。
 今年9月熱海で開催される「TRPGフェスティバル」のプロジェクトの一環で、ゲームマーケット会場では
「TRPGフレッシュフェス」というTRPGを気軽に遊べるコーナーが開設されていました。
 プレイ時間がそれぞれ『30分卓』『60分卓』『150分卓』とあり、国内でサポートされている様々なタイトルを一堂にプレイします。卓抽選は常に満員で、全卓埋まる盛況ぶりでした。

 この場で特に話題を呼んだのが今月5月20日(土)発売
『DARK SOULS TRPG』でしょう。フロム・ソフトウェア制作の大人気デジタルゲームのTRPG版をSNEのメンバー加藤ヒロノリが手がけました。
 プレイ卓は今回は立たなかったもののルールブックの見本を一目見ようと人だかりが。




 西岡も『トンネルズ&トロールズ 完全版』の60分卓のゲームマスターとして参加させていただきました。
 素寒貧な冒険者が一攫千金を狙って侵入した「トロールストーンの洞窟」。シンプルな構造のダンジョンに見せかけて最後の最後に驚愕の結末が待ち受けます。


ダンジョンの手書き地図。(1)の扉は決して冗談で描いたものではありません(笑)。


『ゴーストハンター03』卓はデザイナーの石野力が担当。「悪魔特急地獄行き」のシナリオ名が表す通り、タイルを貨物列車の客室や運転室に見立て、2冊の魔導書によって暴走した列車からゴーストハンターたちは脱出を試みます。


様々な企画

 ブースでの仕事の合間を縫って、イベント会場をぐるっと回ってみました。
 会場のあちこちで様々な企画が実施されていて、ゲームマーケットは新作ボードゲームを買うだけではなく時間いっぱい楽しめるイベントであるとわかりました。


◆LARP戦闘体験
 RPGを実際に自分の体を動かすことで疑似的に冒険や戦闘が楽しめる、
ライブアクションロールプレイという海外発の遊び。
 特にファンタジーをテーマにしたLARPが人気で、会場では防具を身につけ、好きな武器を手に取って模擬戦をする戦闘体験が行なわれていました。


◆ボードゲームライトニングトーク大会

「ボードゲーム」をトークテーマに、ゲーマー、デザイナー、ショップ関係者がそれぞれ5分間ずつプレゼンを行う企画。
「ゲーム会の楽しみ方」「ボードゲームの作り方」などこれからどんどんボードゲームライフを楽しもうとする方々にとって興味深く、聞き応えのあるイベントでした。


◆こどもゲームコーナー

 SNEブースのスパゲティ試遊卓を見て感じたのが、家族連れの参加者さんが多くなってきたということです。
「世界のボードゲームを広める会ゆうもあ」さんが開設していたこのブースでは、『ドブル』をはじめとした家族が一緒になって遊べるゲームを中心に、大勢のご家族がゲームを楽しんでいました。前回にも増してその試遊卓の規模が拡大しています。小さきゲーマーたちがいつかこのゲームマーケットにブース出店するのでしょうか。どんなゲームが誕生するのかその近い未来を想像するとわくわくしますね。
 


◆リアル謎解き脱出ゲーム

 SNEブースの裏手をクリアファイルと紙、ペンを携えた人たちが出入りしていてずいぶん賑やかだったので何事かと思ったら、リアル謎解き脱出ゲーム会場全域を使って行なわれていたようです。
「ティンダロスの迷宮」の名からクトゥルフ神話に登場するティンダロスの猟犬を連想できるのですが果たして……?
 
  日本謎解き能力検定(謎検)の例題。

 謎解き脱出ゲームといえば、今回のゲームマーケットにも脱出ゲーム系作品が多く出品されていました。リアル謎解き脱出ゲームをボードゲーム化したものが世界的ムーブメントとなっているそうで、日本にもその流れがやって来ているようです。
 SNEでも話題の脱出ボードゲーム
『EXIT』今夏発売されます。幾重にも謎が仕掛けられた小屋から脱出を図る今作。いかに短時間かつヒントを使わずクリアできるかを目標に、円盤型の解答装置「デコーダー」を使って歯ごたえのある謎を解き明かしていきます。
 


閉会

 ブースの試遊卓でプレイして、そこで気に入ったゲームを買い求めるためあちこち駆け込む参加者のみなさんの姿が見られるようになったかと思えば、いつのまにかゲームマーケット2017春の閉会時間が迫っていました。
 17時、閉会が宣言されると会場全体から大きな拍手が上がります。
 今春、SNEから新作ボードゲームが発売されGMマガジンほか書籍関係の商品も増えつつあります。今夏もどんどん注目作品が登場しますので、ぜひとも続報をお待ちください。
 ブースにお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!
 
次回より2日開催となることが発表されたゲームマーケット2017秋(12月2日(土)・12月3日(日) 東京ビッグサイト 東7ホール)でまたお会いしましょう!





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