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そして、藤澤さんの新シリーズ! |
藤澤: |
舞台は北沢さんの小説『堕女神ユリス』シリーズのユーレリア地方で、とある1種族のみで構成されたパーティーのお話になります。それ以上はちょっとサプライズが満載すぎるのでまだヒミツです。1巻が5月に発売されますので楽しみにお待ちいただければ幸いです。(※このインタビューを掲載する直前にwebKADOKAWAの新刊案内が更新されました。ぜひチェックしてね!)
新シリーズについて語れない代わりといってはアレですが、2013年1月発売の『R&R』vol.100にイラストレーターセッションが掲載されました。 |
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おお、そういえばそうですね! |
藤澤: |
前作リプレイ『Sweets』と同じノルダール地方が舞台になっています。イラストレーターセッションということで、あまりひねらずめっちゃ普通のシナリオを……。 |
藤澤以外一同: |
え? |
藤澤: |
え? |
ベーテ: |
……俺はプレイヤーとして参加してるので、本気で「え?」て言いますよ? |
藤澤: |
(ものすごく不思議そうに)めっちゃ普通だったでしょ? ひねりが少な過ぎて皆さんに申し訳なかったかな、て。 |
北沢: |
……なるほど、あれが藤澤さなえの「普通」である、と。 |
田中: |
ひねってないと本人が思っているけど、これくらいねじれてるのが藤澤さなえである、と。 |
++ そんな藤澤さなえの『Sweets』リプレイはこんな作品です! ++
著=藤澤さなえ/グループSNE、全4巻
魔法学院からフィールドワークと称して追い出された少女ソフィ
ストリートチルドレン上がりのツンデレっ娘イェシカ
たまごが関わると残念な感じになるエルフのストラール
ドワーフとタビットのほのぼの仲よし幼馴染コンビのギルロックとエマーラ
蛮族領ディルフラムの東に隣接するノルダール地方の片田舎。
ゴブリン退治に行った先で5人が巻き込まれたのは、とんでもない魔剣が引き起こす珍騒動。それはやがて、ノルダール地方を揺るがす大事件へと発展していくことになるのでした。
『Sweets』に登場する魔剣は、どれもこれも読者の度肝を抜くようなへんてこで奇想天外なアイデアにあふれたものばかり。
特殊な背景設定のもとという前提はあるものの、SW2.0の魔剣の可能性を大きく広げたのはこの作品の注目点のひとつです。
読めばきっと「え、SW2.0ってこんなことまでしていいんだ?!」と目から鱗、思わず「藤澤さなえ……、恐ろしい子(ゴクリ)」と戦慄すること間違いなし!
甘さのなかに思いがけない酸味やスパイスが効いた、とっておきのスイーツのようリプレイです。ぜひご賞味ください! |
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北沢: |
このイラストレーターセッションリプレイは、藤澤さんとベーテ君がGMとプレイヤーを交代したセッションを書き下ろして、2013年の夏頃単行本として発売の予定です。楽しみにお待ちください。 |
北沢: |
3月のシナリオ型サプリメント『ミストグレイヴ-蛮都への復讐-(以下、MG)』は『MC』の地下世界を舞台にした正当後継にあたる作品です。 |
――: |
おや、『MC』の地下というともしかして『エターナルエンパイア(以下、EE)』インタビューでちらっと聞いたアレですか? |
川人: |
そう。あの時話した地下世界を広げて手を加えたのが『MG』です。 |
田中: |
キャッスルからグレイヴに渡る橋が出てくるので、2冊合わせて遊ぶこともできますよ。 |
藤澤: |
ちなみにさっき(インタビュー冒頭)は目の前をヤーハッカゼッシュさんが歩いてて、彼が通りすぎるまでひたすら平伏しているとこでした。 |
清松: |
顔あげると見咎められちゃうからね。 |
++ “翠将”ヤーハッカゼッシュさま ++
“翠将”ヤーハッカゼッシュさまは"霧の街"の統治者。
『MC』の表紙に描かれている隻眼のイケメン(ジェイドバジリスク)で、趣味は戦いと翡翠の像にした見目良い少年少女を愛でること。
翡翠の塔の最上階からめったに出てこないけど、いつも退屈してるのでうっかり見咎められると大変なことになっちゃうヨ☆
ちなみに「“翠将”さまは変態なの?」と言いたくなるこの説明が正しいかどうかは『MC』P112で確認してね! |
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清松: |
内容はネタバレになるので詳しくは言えないけど、とりあえず、相変わらず川人が炸裂しています。 |
北沢: |
ストーリーがどうというのではなくて、なんというかこう……、容赦の無さが、ね。このミストグレイヴという場所が醸す空気が非常に「あぁ、蛮族が生きている世界とは、蛮族として生きていくということはこういうことなのか」と思わされます。 |
++ SW2.0シナリオ型サプリメントのメインスタッフ、川人忠明 ++
これまでのシナリオ型サプリを遊んだユーザーさんならばもはや説明不要かと思いますが、彼が作るシナリオはDMO(デスマスター大井)も恐れるほどに容赦が無いと有名です。 |
++ こぼれた話 GMが笑うとプレイヤーが青くなる ++ |
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ベーテ: |
テストプレイを重ねるごとに、みんなの考え方がだんだん蛮族寄りになっていくんですよ。 |
川人: |
(しれっと)だって、そうしないと生き残れないもん。 |
北沢: |
そう、強くなければ生きていけない。 |
田中: |
それがミストグレイヴ。ちなみに、今回はルールブック『T改』『U』『V』の3冊があれば、遊べる仕様になっています。サプリメントを全部導入した魔物データは、富士見書房TRPGのサイトに、各種シートと共にアップする予定ですので、楽しみにしていてください。 |
――: |
ルールブックのみで遊べるのはお手軽でよいですよね。 |
田中: |
『T改』からTRPGを始めた人は僕らが想像しているよりも多いと思うので、『MG』はそういう人たちに……、絶望を与えるために作った本です。 |
秋田: |
(菩薩のような微笑で)「これがSW2.0だよ」と教えてあげてください。 |
――: |
ちょっ!! |
田中: |
うそうそ、うそですよ(笑)。 |
北沢: |
あと、『MG』限定の流派やアイテムなんかも出てきます。ともかく、しっかりがっつり遊べるシナリオ型サプリなのでぜひ挑戦してみてください。 |
――: |
サプリメントは、今までのサイクルだと春にシナリオ型サプリ、夏にデータ型、冬にワールドガイド的なものという順番ですが、2013年の夏は? |
北沢: |
もちろんデータ型のサプリメントを予定していますよ。 |
清松: |
今回はルールを重くする方向ではなく、みんなが楽しめるようなものを考えていますので、こちらも楽しみにしていてください。 |
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++ おまけでもう一つこぼれ話 シナリオ型サプリメント、どれから遊ぶ? ++ |