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まず5月6月連続刊行のリプレイ『魔剣の島の駆けだし英雄(以下、ルーキーズ)』から。アプリゲーム班リーダーの北沢さんと著者の藤澤さん、お願いします。あ、もちろん他の皆さまも、適度にチャチャを入れていただければ幸いですよ。 |
SW2.0班一同: |
よろしくお願いします〜。 |
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このリプレイはなんとアプリゲームの連動企画。大事なことなのでもう一回言いますが
ア プ リ ゲ ー ム の 連 動 企 画
なのですよね!? |
藤澤: |
はい! SW2.0がスマートフォンで遊べるアプリゲームになります! |
++ サウザンドブレイブ(仮) ++
現在開発中のSW2.0スマートフォン対応アプリゲーム。
プレイヤーはギルド(=冒険者の店のようなもの)のマスターとして冒険者を雇ってさまざまな依頼に派遣し、冒険者たちが持ち帰った結果によって自分のギルドを大きくしていくゲームです。
アプリ開発は京都に居を構えるソフトウェア製作会社Sun Art。
メインシナリオはSW2.0シナリオ型サプリのメインスタッフとしておなじみの川人忠明が担当しています。
配信は2014年冬頃の予定。どうぞお楽しみに! |
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アプリについては配信される頃に改めて詳細を伺うとしまして。
今回のリプレイにはプレイヤーにSun Artの方をお招きしていますが、どういった経緯でご参加いただくことになったのでしょう? |
北沢: |
アプリゲーム開発をSun Artさんにお願いするにあたって、SW2.0の世界観の共有やTRPGの楽しさを知っていただくために僕がセッションの機会を設けていたんですよ。
開発にTRPG経験は絶対に必要なことではないけど、知っていることでアプリが一味違ったものになればと思って。 |
――: |
ふむふむ。 |
北沢: |
そうしたらものすごく嵌ってくださって何度か一緒に遊んでいたのですが、皆さんすごくノリがよくて楽しい方ばかりなので、これはリプレイにしたら面白い作品になるんじゃないか、という話になって。ちょうど連動企画を考えていたのもあって、じゃあやってみましょう! ということになったんです。 |
藤澤: |
噂はかねがね聞いていましたけれど、実際に遊んでみたら、想像以上にめちゃくちゃ楽しく遊んでくださる方々でした!
おかげさまで、リプレイもすごーく面白い作品になったんじゃないかな、と。 |
北沢: |
TRPGを遊び始めた頃の「なんて面白いゲームなんだ!」っていうわくわくする気持ちがすごく伝わってきて、とてもフレッシュな気分で読んでいただけるんじゃないかと思います。 |
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たしかに! あと、この作品はルールの解説部分がとても丁寧で、でもすごく簡単にまとめてあってわかりやすいですよね。 |
藤澤: |
今後アプリゲームからTRPGやSW2.0に触れてくださる方も多いはずなので、そういった方々が読みやすいようにとにかくわかりやすく! を心がけました。 |
北沢: |
シナリオもバリエーション豊かでとても良い作品に仕上がっているので、初心者に限らずぜひいろんな人に読んでもらいたいですね。 |
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こぼれた話:女子大生GMの今 |
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舞台になっているグレイシア島は、どこにあるどんな島なんでしょう? |
藤澤: |
場所はえーと、ザルツの、右! |
一同: |
……。(一瞬の沈黙、そして爆笑) |
田中: |
東! 東な! 右は北を上にした時の話な!(笑) |
藤澤: |
あ、はい、そうです。地図でいうところの、右!(笑)
アプリゲームのために新しく設定された舞台で、今までの作品のどの地図にも描かれていない新しい島です。次元の狭間……か何かわかんないですけど、どことも知れない異界からぱっと出てきて、しばらくするとまたぱっと消えてしまう不思議な島なんです。 |
北沢: |
リプレイは島があらわれて2年経過したところから始まるんですが、島の南からはテラスティア大陸の人族が、北からはレーゼルドーンの蛮族が入植してきて、今まさに領土の線引の合戦をしている、そんな場所になっています。 |
藤澤: |
さらに魔剣がざっくざく出てきて迷宮がどんどん生まれているんですけど、この島の魔剣には剣の精霊――"剣精(ソードスピリット)"という魔剣の意志が具現化したものが宿っていて、持ち主と契約してソードマスターになるといろんな力が得られます。 |
――: |
なんと。 |
藤澤: |
でも、剣精が宿る魔剣はすごく脆くて戦いに向かないうえに、ソードマスターは剣精と一緒にいると常にMPを消費しちゃうので、自分が冒険に出ることはできません。
その代わり剣精の加護を仲間に与えることができるので、ギルドっていう冒険者の店みたいなものを経営して、冒険者に加護を与えて依頼を斡旋し、冒険者が持ち帰った戦利品や報酬の一部をもらって生計を立てているんです。 |
北沢: |
アプリゲームは、このギルド経営を楽しむゲームになっていますよ。 |
藤澤: |
ちなみに、グレイシア島の詳細マップが富士見書房公式HPにアップされていて無料でダウンロードできます。
グレイシア島で新しく増えた設定は簡単なので、慣れてるGMの方ならリプレイを読むだけですぐに遊んでもらえると思います。新しい舞台で遊んでみたい方はぜひ使ってくださいね。 |
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セッションを通して、印象に残ったことってありますか? |
藤澤: |
とにかくSun Artの皆さんが仲良しなのがすごく良いなって思いました。
下巻の座談会にも書いたんですけど、特にそう感じたのがお金のやりとりの部分で、誰かがお金足りない時に、自分が買いたいものがあっても気軽に大金をぽんって渡すんですけど、その時に「お金貸して」じゃなくて「お金ちょーだい」って言うんですよ。 |
――: |
たしかに言ってましたね。 |
藤澤: |
しかも、その回の自分の買い物ができなくても全然気にしない。それを最後まで自然に持ち回りでやっていたのが、わたし的にはけっこう新鮮でした。
この感覚を説明するのはすごく難しくてどう言ったら伝わるかわかんないんですけど……、みんなで強くなるために協力しあうって言えばいいのかな? そんなSun Artの皆さんの仲の良さがすごい好きで、セッションしてる時にいいなって思いました。 |
――: |
なるほど。 |
藤澤: |
あとは、とにかく何をやってもすっごく楽しんでくださるのが嬉しくて、あれもやろう、これもやろうって、毎回いろんなものを詰め込んでたんですけど。 |
北沢: |
その結果、下巻ではSNEのリプレイでも今までにない衝撃の展開が発生したり。 |
藤澤: |
会話のキャッチボールが楽しすぎて、何投げても楽しんでくれてすごくいい反応が返ってくるのが嬉しくて、うっかり棘うにをピッチングマシーンで飛ばしてみたらアカンかったわ、みたいな。 |
――: |
おぉう……。 |
藤澤: |
セッション中はどうしようー!? ってすごい焦ったんですけど、でもプレイヤーの皆さんは怒るんじゃなくて、うわめっちゃ面白い! こんなん飛んできたー! ってさらに楽しんでくださったので、すごくほっとしました。
そんなのも含めて、とても良いセッションだったと思います。 |
北沢: |
何が起こったのかは、ぜひ本編をご確認くださいね。 |
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今回のU35さんのイラストもとても可愛いくて素敵なのですが、巻末のイラストギャラリーもいいですよね! |
藤澤: |
お仕事で絵も描かれる方々なので、自分のキャラ絵をたくさん描いてくださったんです。このまま挿絵になるんじゃないかってくらい素晴らしかったので、巻末にイラストギャラリーとして掲載させていただきました。
すごいなって思ったのは、いつも土曜日にセッション収録してたんですけど、セッション翌日の日曜日はぜったい空けていらっしゃったそうです。 |
――: |
まさか、イラストを描くために? |
藤澤: |
はい、そのまさかです。翌日は1日絵を描かないといけないから、もしセッションが日曜日だったら月曜日は有給をとりますっておっしゃってました。
金曜日に身体つくって、土曜日にセッションして、日曜日にイラストを描く、みたいな。(笑) |
――: |
しかも「描きたい」じゃなくて「描かねばならない」なんですね。(笑) |
藤澤: |
こちらがセッションを書き起こす前に、「このシーン面白かったですよね」ってイラストがプレイヤーさんから先に届くので、こちらも原稿がんばろう! ってすごく良い加速装置になりました。 |
藤澤: |
アプリ配信までの間に少し時間があるので、続編をニコ生で放送しよう! という話になりました!
プレイヤーの皆さんとも、楽しかったリプレイが上下巻で終わっちゃうのがもったいない、もっと遊びたい! 何かの形で続きをやりたいね〜、という話はずっと出ていたので、続編ができることになって嬉しいです! |
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続編をニコ生で、ということになったのは? |
清松: |
今年の3月に富士見書房さんのドラ生で、『カルゾラルの魔動天使』の紹介をさせてもらったんだけど、その時のアンケートやコメントで動画コンテンツが強く求められていることを実感したんだよね。 |
北沢: |
SNEのリプレイは基本的にプレイヤー非公開なので他の作品だと一から企画を立ち上げて、となるところが、今回はプレイヤーが公開されているし、上下巻で物語にいったん区切りがついているから新章を始められる、といろんなことが偶然重なって条件が整っていて、良い企画になりそうなのでやりましょう! ということになりました。 |
――: |
なるほど。 |
北沢: |
そんなわけで、6月18日にニコ生で『ルーキーズ』のトークショーを開催して、その中で公開リプレイに関するアンケートなども実施させていただきました。当日ご協力いただいた皆さま、改めてありがとうございました。 |
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Sun Artさんが作ってくださったアイキャッチが可愛かったですよね。音を出せなかったのは残念でしたけど。 |
清松: |
昨今はユーザーさんが作ったプレイ動画なども盛況なので、動画からSW2.0に興味をもってもらえたら嬉しいし、TRPGってどうやって遊ぶんだろうっていう部分も素直に見せていけたらとも思っています。 |
藤澤: |
セッション生放送……って、すごく緊張するし、いろいろボロも出るんじゃないかとドキドキしていますが(笑)、楽しくセッションしている雰囲気を見ていただければと思います。 |
清松: |
公式でもルールミスはわりとやっていますが、そのあたりも気楽に見てください。 |
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大事なのはみんなでセッションを楽しく最後までやりとおすことですよね。 |
北沢: |
リプレイ本放送の第1回目は7月19日です。楽しみにしていてください。 |
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ちなみにですね、ニコ生って放送日から1週間しか見られないじゃないですか。なのでタイミングが合わずに見られない方もいると思うんですが、今後放送するリプレイのログをアップする予定などはありますか? |
北沢: |
6月18日のアンケートで質問させていただいたことも合わせて、諸々前向きに検討していますので、皆さまからのご意見をお聞かせいただければ幸いです。 |
SW2.0班一同: |
よろしくお願いいたします! |