みなさま、明けましておめでとうございます。グループSNEの伊勢淳三です。 さて、今回は新年特別インタビューということで、グループSNEの代表である安田均に突撃インタビューを行ってまいりました。 2014年にいろいろと新しい活動も始めたグループSNEのこれからの1年がどのようなものになるのか。 ぜひチェックしてください!
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2015年01月 記事作成 伊勢淳三 |
グループSNEの2015年展開について |
――: | 明けましておめでとうございます。 | |||||||||||||||
安田: | おめでとうございます。 | |||||||||||||||
――: | 本日はよろしくお願いします。さて、本日はグループSNEの代表、安田均が2015年を語る、ということでお話いただきたいのですが。 昨年(2014年)のご挨拶でグループSNEは6つの分野で活動を広げるということでしたが、今年もその態勢は引き継いでいくということでよろしいでしょうか。 |
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安田: | いやぁ、新年だし、去年と同じなんていうのはつまらんよ(苦笑)。 6分野への展開の後というのは、考えていまして。昨年は放射状に6つの方向に広げていきますよ、と言ってたわけですが、今年はそれをさらに成功させていくために、いろいろな組み合わせをしていきますよ、と。 |
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――: | おぉ、組み合わせですか、今年は。 | |||||||||||||||
安田: | それぞれが放散したなら、新しいものと旧来のものを組み合わせることでまったく新しいものができることもあるじゃないですか。そこのところが、今年のSNEが狙いたい部分ですね。 | |||||||||||||||
――: | なるほど。広げていって、重なる、と? | |||||||||||||||
安田: | 広げた結果重なるのも、単なるメディア転換ではなく、その前段階でそれぞれがちょっとでも結びつくことで新しくなっていく、というところをお見せしたいなと思っています。 | |||||||||||||||
――: | つまり、よりコアな部分で結びついていくということですか? | |||||||||||||||
安田: | そうそう。ですから、まずはソード・ワールド2.0はテーブルトークRPGなんですが、これを新しい形の入門編ということで作ろうとしたときに、ボード、カードゲームのボックスというスタイルを利用するという。そこには、ゲームブックもあれば、ルール・シナリオもあり、フロアタイルもあれば豪華マップもあり、さらにはマスタースクリーンやさまざまなコンポーネントも含まれる。具体的な‘もの’というボードゲーム的な部分が加わると、これは新しいかたちなわけですよ。かつてはボックス型のRPGがありました。また、アメリカではダンジョンズ&ドラゴンズが新しい版になるたびに入門セットをボックスで出しています。しかし、それらはあくまでテーブルトークの一形態でしかない。 なら、僕らがボードゲーム、カードゲームの製造を始めた今、ソード・ワールド2.0でもこれまでとちがう形を提供し、さらに現在のボードゲームと関わりあうものに展開していくなら、おもしろいものになるのではないかと。 |
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――: | なるほど、新しくソード・ワールド2.0をはじめる人はそういったボックスでのスタートセットというもので、簡単に、よりやりやすくソード・ワールド2.0を遊べるようになるのと、これまでの人にも新しい遊び方を提供すると。 | |||||||||||||||
安田: | たとえば、僕がつくった『ゴーストハンター13』シリーズは、TRPGの『ゴーストハンター02』を最先端の協力型ボードゲームに落とし込んだもの、とも捉えられるわけです。もちろん、可変型タイルゲームというボードゲームの中の新しい形でもありますが。そういったものが、この後もいくつか出るかもしれませんね。 | |||||||||||||||
――: | 単なるTRPGのボードゲーム化ではない、新しいものが生まれて来る可能性もあるわけですね。 | |||||||||||||||
安田: | もうひとつは、TCG。これも状況が変わっていますね。日本ではあまり紹介されていませんが、海外では従来のトレーディングカードのゲームというかたち、決まったスタイルとはちがったものが出てきている。 | |||||||||||||||
――: | と言いますと? | |||||||||||||||
安田: | たとえば、TCGの元祖であるマジック・ザ・ギャザリングそのものがストラテジーボードゲームを出そうとしている。それも単にメディア転換というだけでなく、マジックのカードを使えるようにしたボードゲームになるという。これは初めてのもの、新しいものになりますね。 | |||||||||||||||
――: | それは気になりますね。 | |||||||||||||||
安田: | で、他にも、トレーディングカードゲームよりも、デックを作っていく多人数型のデック構築型ゲームだったり、ガチの対戦用でもリビング・カード・ゲーム(LCG)っていう、カードをランダムではなくセットで販売してしまって、その中からプレイヤーが使用するカードをセレクトしていくというものが高い支持を得ている。僕が昔から言っているセレクトカードゲームという形になっている。他にもRPGの「シャドウラン」が協力型のデック構築ゲームになってたりしている。 | |||||||||||||||
――: | なるほど。他の組み合わせですと、たとえば小説はどうなるでしょう? | |||||||||||||||
安田: | 小説の新しいかたちだと『3D小説』なんかが典型ですけど、新年ということで新しいものも紹介しましょう。カードゲームのテーマを小説として表すというのでは『ブラックストーリーズ』でやってみたいと思っています。 どのようになるかはお楽しみですが、ゲームの形式をどれだけ取り入れられるか。もともと、『ブラックストーリーズ』はミステリと似た構造ですからね。 |
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――: | と言いますと? | |||||||||||||||
安田: | まず一つの謎が提示されて、何だったかを質問するというのは、つまり手がかり集めであって、そこから推理する。そういう楽しさを『ブラックストーリーズ』の小説版で表現できたらなぁ、と思って作っています。 | |||||||||||||||
――: | そう伺うと確かに同じ構造ですね。 | |||||||||||||||
安田: | 作品としてはゲーム感覚で読めるというのにしたいのですが、3分間ミステリのようなショートショートのようなものよりはもうちょっと長い、物語性の強い内容になりますね。1冊に12本くらいの短編が入っているはずです。 | |||||||||||||||
――: | 出版社はどちらですか? | |||||||||||||||
安田: | 角川さんです。『つれづれ、北野坂探偵舎』と同じ文庫で。 | |||||||||||||||
――: | これがボードゲーム、カードゲームと小説の融合である、と。 | |||||||||||||||
安田: | 一つの形ですね。シェアードワールドとしても機能しますよ。 | |||||||||||||||
――: | その辺りもう少し詳しくききますが、『ブラックストーリーズ』の小説版はそのままのタイトルですか。 | |||||||||||||||
安田: | 『ブラックストーリーズ』というタイトルではないですが、作者は河野裕、友野詳、秋口ぎぐる、柘植めぐみという4人で、僕は監修という立場でやっている。河野くんも僕と一緒に全体をチェックしてくれているんだけど。 あれも作者たちが登場人物をそれぞれ受け持っていて、キャラミステリー的なこともあり、ブラックストーリーズ的なゲーム要素もある、という小説だと思ってください。 まあ、一種のクラブ、というかキャラクターたちが集合して話していくという形式でもあります。 |
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――: | アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』というのが例としてありますね。 | |||||||||||||||
安田: | そうそう、登場人物がそれぞれ変な話を持ち寄るんだけど、その場にいる給仕のヘンリーが一番頭がよくって彼が解決してしまうっていう。 | |||||||||||||||
――: | (笑) | |||||||||||||||
安田: | アレに似ていますが、ヘンリーはいません。代わりに『ブラックストーリーズ』というわけ。ミステリーゲーム的な面白さはよくでていると思っています。期待してください。 | |||||||||||||||
――: | キャラクターを作者がそれぞれ受け持つというのがユニークですよね。 | |||||||||||||||
安田: | そうそう、それがシェアードワールド風になっている。作者たちが集まって、かなりの時間をかけましたけれども。 | |||||||||||||||
――: | 「このキャラはこうじゃない!」と? | |||||||||||||||
安田: | そう。基本のプロットがこうだから、ここはこうしよう、とか。最後はその人の個性で書きますが、それまでの段階で「ここはこうでしょう」とお互いに作家が言いあうのはあんまりないと思うんで。 | |||||||||||||||
――: | SNEならではですね。 | |||||||||||||||
安田: | もうね、褒めるだけではなくて「そこは違うだろう!」とけっこう厳しく指摘しあったりとかもありましたから。ネタは持ちよって、いいのを選ぶため半分以上に落としました。 | |||||||||||||||
――: | それは激しいですね(苦笑)。そのバックボーンを知った上で読んでいただけるとまた違った楽しみ方がありそうです。ちなみに正式なタイトルは……? | |||||||||||||||
安田: | もう少しお待ちください。タイトルは『ブラックストーリーズ』ではないので(苦笑)。モーゼス社は「小説でのPRは大歓迎だけど、あのネーミングはカードゲームだけにしたい」という意向ですって。 | |||||||||||||||
――: | りょ、了解です。 | |||||||||||||||
――: | さて、そしてボードゲーム、カードゲーム関係ですが。 | |||||||||||||||
安田: | こちらも色々出していきます。が、一つ一つとりあげていくと大変な量になるので、ここでは上半期のラインナップを見てもらいましょう。 | |||||||||||||||
――: | ほうほう、これはこれは。 | |||||||||||||||
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安田: | ボード、カードゲームに関して言うと、そうですね。 これからのボードゲームで意識したいのは、世界と向きあってやっていければと思っています。海外の面白いものを日本にちゃんと伝えていきたい、と同時に、我々が作ったものを海外でも遊んでもらいたいと。 メーカーとして動き始めてわかったわけなんですが、ボードとカードを並べて比べると、カードゲームの方がやっぱり出しやすい、売りやすい。でも、そうなるとカードゲームばっかり出していれば、という風に傾いてしまう。それじゃあちがうでしょう。ドイツでは、ボードゲームというものがいまのこうした状況を作ってきたという基礎がある。だからそれもちゃんと紹介し、作っていきたいという思いはありますね。 これがなかなか大変なんですが。 |
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――: | はい。 | |||||||||||||||
安田: | まあ、海外⇔国内、ボード⇔カードと両方ができる素地もできてきそうなので、これはありがたいことだな、と。がんばりますよ。 | |||||||||||||||
――: | ところで、さきほどのTCGのお話で具体的には……。 | |||||||||||||||
安田: | 今月発表がありますよ。こちらからはまだ言えませんが、新作です。乞うご期待! | |||||||||||||||
――: | そういうような感じで、SNEの去年の六門展開は新しい形をむかえるわけですね。 | |||||||||||||||
安田: | 六門がそれぞれの方向も向いているかもしれない。インターゲートという関係ですね。まあ、あんまりあせっても仕方ないので、じっくりと「面白い」と思えるものを紹介し、作り出していくというのが基本になるのですが。 | |||||||||||||||
――: | ありがとうございました。ではSNEの代表としてのお話は以上ということで。 | |||||||||||||||
安田: | ん、まだ他になにかあるのかね。 | |||||||||||||||
――: | はい、続いてはクリエイター安田均の2015年を伺います! | |||||||||||||||
安田: | そうきたか! |
クリエイター安田均の2015年について |
――: | まず2015年の新作といいますと新作小説の『ゴーストハンター アルケリンガの魔海』ですね。 |
安田: | みなさんにご好評をいただいたおかげでボードゲーム『ゴーストハンター13タイルゲーム』も昨年は順調にエキスパンションを出せましたが、同時に小説のほうも復刊されまして。 |
――: | 『ラプラスの魔』と『パラケルススの魔剣』ですね。 |
安田: | 今回の復刊はなんといってもその目標として第三部『アルケリンガの魔海』を出すというのがあったわけです。 |
――: | シリーズ完結編ですね。 |
安田: | いや、完結というわけじゃあないんだけど(苦笑)。以前、2002年頃、『ゴーストハンターRPG02』を出したさいに、小説も復刊しよう、となった時に第3作を書くと言ったわけです。 |
――: | なるほど。それが……。 |
安田: | えんえんと伸びてね。本来なら2004年までに書きたくてオーストラリアに取材にまで行っているのに、そこからうやむやになって。 |
――: | (苦笑) |
安田: | 『モンコレ』も当時忙しくて、そっちの小説完結だけでもたいへんだった。それともうひとつ、『ゴーストハンター』シリーズは僕が『ラプラスの魔』『パラケルススの魔剣』と原案を作って、それを山本さんが素晴らしい小説に書いてくれたわけなんですが、「第3作は安田さんが書かないとダメです」と山本さんに言われちゃって。 |
――: | で、取材して資料を集めておられるうちに……? |
安田: | そのタイミングで『モンコレ』が忙しくなった。 |
――: | それは……大変ですね。 |
安田: | 六門小説の第六部もなかなか書けなくってね。そっちはなんとか間に合ったんだけど、ゴーストハンターは残念ながら。で、申し訳ない思いがずっとあったんで、今回『ゴーストハンター13タイルゲーム』を出すということになって、気合を入れて基本セットからエキスパンション2まで3作品をしっかりと作った。すると、なんと小説も復刊されるという話も持ちあがってきて。 1部と2部の復刊だけかと思っていたら、富士見書房さんから「いやいや、安田さんに第3部を書いてもらうためにやるんですよ!」と言われて。あぁ、それだったら絶対に書かないとな、と。 |
――: | それはもう引けませんね。それでさっそく……? |
安田: | いや、そう思ったんだけど(苦笑)『ゴーストハンター13』というゲームをEXも含めて1年に3つも作っちゃったわけでしょう。これが楽しいけどめちゃくちゃ大変で、小説はプロットをすでに書いてあったんだけどエンジンをかけようと思ったらどうもかからない。どうしようかと思っていたら、秋口ぎぐる君が「安田さん、書けそうにないなら僕が書きますよ」って言ってくれて。 |
――: | それでプロットや資料を渡された? |
安田: | あと、実際には50枚ほどプロローグと1章は書いていたんで、それもね。 |
――: | そうして共著のかたちで進めることになったわけですね。 |
安田: | 秋口くんは「いくらでも直してください」と言ってくれてね。で、この夏に3ヶ月かけて350枚ほど書いてきてくれたんですよ。 |
――: | ほうほう。 |
安田: | 読んでみたら、プロットに沿ってきっちりと書いてくれていて。僕が調べきれていなかった部分なんかも自分で調べてくれていたし……。 |
――: | 「これはいい!」と? |
安田: | いや、そこで、クソッ、 ぼくもちゃんと書かんといかん! と思ったわけです(笑)。それで気合をいれて修正にとりかかって、ドイツ(「エッセンシュピール」という世界最大級のボードゲーム見本市)へ行く前日にひと月で仕上げた(笑)。 |
――: | すごいスケジュールですね。 |
安田: | ちなみに、プロットも最初のものとは少し違っています。これは10年間経つうちにいろいろと書きたいことなんかも増えたり変わったりしてきたからね。 |
――: | それは読者のみなさんも‘待ったかい’がありますね。 |
安田: | こらこら。 |
――: | ところで、今作は舞台がオーストラリアということですが、意外な場所ですよね。 |
安田: | まあ、ラプラスはアメリカの東の方ですし、パラケルススはヨーロッパ怪奇行でした。それで3つ目は離れたところで新大陸といえば、まあオーストラリアだろうと。候補としては南極もあったんだけど、これはラブクラフトに近すぎるのでちょっとね、と。 |
――: | なるほど。 |
安田: | で、オーストラリアは書かれていないだろうと思っていたら、ちゃんとクトゥルフファンは「テラー・オーストラリアス」というRPGサプリメント資料を出していて。 |
――: | (苦笑) |
安田: | しっかりと読みましたよ。2回くらい読んだかな。まあ、こちらは資料としては知ってることがほとんどであっさりとしてましたが。 |
――: | と言いますと、その他には? |
安田: | 他には、原書で10数冊。オーストラリアの各年ごとの新聞記事が全て乗っているものが便利やったね。そんな風に資料を集めていくと、これがもう楽しくって。 |
――: | オーストラリアがお好きなのですか。 |
安田: | そうやね、なんでかな。昔からファンタジーやSF、映画なんかで、オーストラリアの作品で好きなのがあって。ほら、例の暴力的な…… |
――: | えーっと、『マッドマックス』? |
安田: | そうそう。バイクのあれね。いや、あれじゃなくて、マイナーだけど同時期にオーストラリアに『ラストウェーブ』という前衛的な映画があってね。それがものすごく好きで。 |
――: | ほうほう。 |
安田: | あれはカーゴ信仰というものがテーマになっていて。 |
――: | カーゴ信仰、ですか? |
安田: | アボリジニ信仰ともまたちがって、南太平洋の島々からニューギニアの方へかかる辺りのものなんだけど。未来から神様がいいものを持ってくるという。海の彼方から。 |
――: | そういった妙な信仰がテーマになっているんですね。 |
安田: | そして、映画はあの乾燥したオーストラリアにいつも雨が降っている、というところから始まる。雨というか、じつは津波が来るわけなんだけど。 |
――: | それが『ラストウェーブ』? |
安田: | そうそう。何ともいえない気持ちの悪い、いきなり雨だらけのシーンではじまる。なんで?っていうのが非常に印象に残っているんですよ。 それから、SFの未来ものでアボリジニが活躍する連作小説がある。『スペース・ウォー・ブルース』っていうね。僕が好きなリチャード・A・ルポフの、それも最高傑作だと思うんだけど、アメリカの南部方言の未来形っていうとんでもない文章で書かれていて、翻訳では紹介できなかった(苦笑)。 |
――: | 方言の未来形”ってなんですか(笑)。 |
安田: | ただ、プロローグとエピローグは素晴らしいので、そこだけはSFマガジンに訳させてもらいました。アボリジニだけは宇宙空間で太陽光の輻射を受けても大丈夫なんですよ。だから宇宙で作業できるのはアボリジニだけだという。そういう設定で書かれているプロローグで。光子帆船とか出てきて、エピローグも泣ける内容でね。そういうところからアボリジニにも興味があったんですよ。 |
――: | その2つの印象が強くて? |
安田: | そう。だからオーストラリアでの物語を書きたいと思っていたのはあります。ちなみに、内容はモーガンとアレックスがメインで、健一郎はいかにもの登場をします。 |
――: | タイトルについては? |
安田: | 「アルケリンガ」(ドリームタイム)は正しくは「アルチェリンガ」でしょうが、‘アルケミスト’を連想する音の感じが好きなので。魔海の‘海’は量子力学用語で‘ディラックの海’という言葉が好きなんです。 |
――: | そのようにして執筆された待望の新作『ゴーストハンター アルケリンガの魔海』は富士見書房さんから四六版で2月中旬に発売予定ですね。 |
安田: | ぜひ読んでください。 |
――: | おお、楽しみです。それでは、このくらいでインタビューを終わりたいと思います。本日はありがとうございました。 |
安田: | ありがとうございました。みなさん、2015年もよろしくお願いします。 |
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