1. その前に――ゲームマーケット前日ゲーム会 |
関東のゲームマーケットでは毎回、SNEメンバーは前日夕方ホテルに入り、翌日に備えます。
考えてみればなんともったいない! ゲームを遊ばないなんて!
というわけで、前日の11月21日(土)、イエローサブマリン秋葉原RPGショップで開催された「第8回ゲームマーケット前日ゲーム会」に参加してきました!
突然の参加表明にもかかわらず歓迎してくださった主催の中村誠さま、ありがとうございました!
お昼すぎに現地に到着したのは3人。新作ボードゲーム『学園メテオ』のデザイナーである川人忠明、発売したばかりのカードゲーム『ドラゴンズ・エッグ』のデザイナー黒井龍、それにわたし、柘植めぐみ。
すでにプレイスペースは人、人、人!
なんとか空きテーブルを見つけて座りますが、右を見ても左を見ても、ゲーム談義に花を咲かせる人たちやゲームにいそしむみなさんでいっぱいです。
まもなく自己紹介タイムとなりました。テーブル順に、各自がゲームの宣伝をしたり、「わたしの明日の戦闘力は4万(円)です!」と笑いを誘ったりします。
1人持ち時間1分と言われておりましたので、SNE/cosaicに順番が回ってきたときにはついつい早口になってしまいました。ゲームマーケットで初お目見えとなる『学園メテオ』『ゾンビタワー3D』『脳トレゾンビ』などを紹介させていただきましたが、あとになって川人と黒井の名前すら紹介しなかったことに気づいて愕然! 来られていたみなさん、2人ともSNEが誇るゲームデザイナーですよ!
その後はプレイタイム。興味を示してくださったみなさんと、『学園メテオ』や『ドラゴンズ・エッグ』を遊びました。
そして15時ごろ、SNEのボス安田均が到着。さっそく『ブラインド・ミトス』を広げます。お客さまもすぐに集まり、楽しくプレイさせていただきました。このときのシナリオ「地図にない町」は、近々SNEホームページにアップさせていただきます。
はっと気づくと川人、黒井の姿が見えません。なんと2人とも、別テーブルでゲームに夢中になっていました。
この前日ゲーム会の趣旨は、「出展者はゲームマーケット当日遊べないので、ここで情報を交換したり遊んだりしよう!」というもの。確かに楽しませていただきました!
『ブラインド・ミトス』が無事シナリオクリアしたところで、お先に失礼。わたしたちはホテルに向かい、翌日に向けて英気を養ったのでした。
|
2.当日、8時半――準備開始 |
いよいよ東京ビッグサイトに会場入りしたのが午前8時半ごろ。驚いたのは、すでに長蛇の列ができていたこと。早い人は午前5時くらいから並ばれていたとか。本日の大盛況ぶりが予想されます。
初めての東4ホールは開放的! ブースとブースの間隔も広くてゆったりしています。ここがもうすぐ人があふれ返るのだなあ……。。
グループSNE/cosaicのブースは、入って右手突き当たり付近。お隣は冒険企画局さんと京都大学さん。ちょっと離れたところにテーブルトークPRGコーナーがあります。
SNEでは新作のほかにも、旧作をずらりとそろえています。そのため、すでにブースには商品のダンボール箱が山積み! まずは箱を開け、商品を並べていくことに。
今回のメインの1つは、『学園メテオ』。持ちこんだ50個は先行販売になります(正式発売は12月5日)。
さらに、前日の11月21日が正式発売だった『脳トレゾンビ』、まだまだ新作の『ブラインド・ミトス』『イカロス』『ロストシティ』などを並べていくうち……販売卓はあっという間にいっぱいに(汗)!
お隣の京大さんに助けを求めます! 京大さんはボードゲーム『TATEWARI』をひっさげて初登場。じつはこの作品、『ゾンビタワー3D』の“兄弟”でもあります(きょうだいときょうだい……シャレじゃないよ)。『ゾンビタワー3D』が閉じこめられた建物からゾンビをかわしつつ脱出する、というゲームであるのに対し、『TATEWARI』は、その名のとおり縦割り組織のなかで新人を鍛え、ときには修行に出しながら大事業を成功させる、というゲームです。
一緒に開発を行ったよしみで、『ゾンビタワー3D』と『TATEWARI』を京大ブースで売っていただくことになりました。あとは助っ人売り子の声優大竹みゆちゃんにお任せ!
同時に、4つの試遊卓も準備します。そのうち1つには、あっと驚く仕掛けも。詳しくはのちほど……。
準備も整い、気合いを入れます。
|
3.10時――始まり! |
いよいよゲームマーケット2015秋の開幕です。
まずはみなさん、お目当てのゲームを買いに向かいます。ここでしか買えない、あるいは数に限りのあるゲームは大人気。SNE/cosaicブースはしばらく静観……と思いきや、早々と第一買い人発見! 今回の初売りはめでたくも『学園メテオ』でした(パチパチ)。前もって調べてくださっていたらしく、最初からこれを買うつもりでいらしてくださったとのこと。うむ、先だっての宣伝は重要だなあ。
その後もつぎつぎとお客さまに来ていただき、販売卓は終日休む暇もない忙しさでした。
とくに!
お隣の『ゾンビタワー3D』はこれぞ飛ぶような売れ行き。午後早くには120個完売いたしました。やはり立体的なボードが目を引いたもよう。それまでにアップされていたプロモーションビデオも効果があったのでしょう。テーマ違いの『TATEWARI』もたくさん買っていただきました。ゲームバランスはけっこうシビア(とわたしは思っています)ですが、クリアできるまで何度もチャレンジしてくださいね!
先行販売の『学園メテオ』も早々に完売。こちらは正体隠匿型のサバイバルゲーム。ワンプレイ20分ほどの手軽さと、ドイツゲーム風の「隕石が落ちてくる座標の推測」が楽しい超お勧めゲームです。
他にも「これ、どんなゲームですか?」という質問にお応えして、ブース前で「ブラックストーリーズお試し」が始まったり。終始にぎやかな販売卓でした。
そういえば、外国からの取材の方も多かったように思います。ゲームマーケットもますますインターナショナルになっているようですね。
……というふうに伝聞形になってしまう理由は1つ。わたしはほぼすべての時間を、試遊卓で過ごしていたからです。
というわけで、おつぎは当日プレイしたゲームの紹介を!
|
4.試遊卓のもよう |
4つの試遊卓のうち、1卓では主に新作の『学園メテオ』と『脳トレゾンビ』をプレイしていました。
……なんと、忙しすぎて写真の撮り忘れ。パッケージ写真でご勘弁ください。
さらに『イカロス』『ドラゴンズ・エッグ』を初めとするお手軽カードゲーム。
合間を縫って、『コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム』でダイスを転がしたり、2人用ゲームの『ロストシティ』『アサンテ』で対戦したり。そういや、2人用ゲームは遊んだ人は必ず買ってくださるジンクスがあります。
またSNEイチ押し、流行の最先端を行くストーリーゲーム『ブラインド・ミトス』もボス安田均が進行役となり、プレイしました! これは禁書が巻き起こす怪事件を、禁書取締官となって解決する完全協力型ボードゲームです。見たこともない特徴的なボードの上をキャラクターが動き回り、手がかりのチットを探したり、ときには禁書の力と引き換えに堕落したり……面白い要素満載でたっぷり楽しめます。
そしてこれ!
どうです、このビッグサイズの『オリジン』!
今年7月に発売した人類の発展をたどるゲームなのですが、この目立つセットをテーブルに置いていたところ、「これなに?」「遊びたい!」の声がひっきりなしに。今回は早く終わるジュニアルールでプレイをしましたが、その回数は10回を超えました!
提供してくださったフランスMatagot社さん、ありがとうございました。
|
5.ちょっと会場をうろうろ…… |
合間を縫って、会場内を数巡りしてきます。
まずはテーブルトークPRGコーナーへ。
ここでは冒険企画局さん、F.E.A.R.さんなどが「1時間で体験できるテーブルトークRPG」をレクチャーしておられます。
SNEからも、『ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット』を引っさげ、川人が2回GMを務めてまいりました。
初心者のみなさんにテーブルトークRPGの面白さが伝わったなら嬉しいです。
それから、今回初めて企画されたゲームマーケット大賞。会場中央でその発表が行われておりました。記念すべき第1回の大賞に輝いたのは……
オインクゲームズさんの『海底探検』でした! おめでとうございます!
さらに会場をぶらぶらしていると……ん? どこかで見たようなデカいゲームが!
おお、『オリジン』と同じフランスのMatagot社から発売された『バロニー』ではないですか! こちらも見栄えがしますねえ。
そしてその近くでは、伝統ゲーム「ごいた」の交流戦が!
|
6.祭りの終わり…… |
そして17時、ゲームマーケット2015秋、終了。
今回の出展数は410団体。とても1日ですべてを回りきれるものではありません。できれば2日開催になって、もっとじっくり見て回れるようになればいいですね。
入場者数はのちに9500人と発表されました。1万人には届かなかったものの、この2年間でほぼ2倍に。この先がじつに楽しみです。
次回は2016年2月21日(日)、ゲームマーケット2016神戸です!
神戸はグループSNEのお膝元。いろいろやりますよ〜!
みなさん、ポートアイランド国際展示場でお会いしましょう!
|